教育に関心のある親の大半が「子どもを本好きにさせたい」と考えるでしょう。
本が直接的に特定の教科の成績を上昇させるわけではありません。
しかし、教養や語彙力そして文字を読むときの集中力を養えるため、読書はバランスの良い「学力の土台作り」に適しています。
さらに、子どもの世界だけでなく興味関心の幅を広げるなどメリットだらけ。
今回は、長い目で本好きな子にさせるコツや、本好きの小学校高学年や中学生でどういった本を読むのかを実体験を含めてご紹介していきます。
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決まった道がない本好きへの道
乳幼児期は保育施設で先生が読み聞かせをしてくれる。
家庭では、親が読み聞かせをする。
こうした経験を通じ、子どもはお気に入りの本を持ってきて「読んで」とせがんでくる。
就学が近くなると自分から好きな本を読んで文字を追うようになります。
しかし、本好きに確実にさせるという方法は確立していません。
「本に親しませる環境を作る」を意識することで、本好きな子に成長する確率を高めることができます。
私も子ども①が生まれてすぐから、本好きな子にさせるために赤ちゃん向けの本を買ったり購入して読み聞かせをしていきました。
とはいえ、この努力も続けて行くことが大変。
肩の力を抜いて向き合っていくことが長続きさせる第一の秘訣です。
就学以降は本との出会いが限定的
就学すると、学校の図書室での貸し借りが可能となります。
また、低学年では国語の授業の一環として図書室に行くこともあります。
公教育でも本との触れ合いを重視しているわけですが、やはり子どもによって本の好き嫌いは顕著になります。
就学以前の保育施設では、先生の読み聞かせもある事から子どもの全員に平等に本との出会いがあります。
しかし、問題は家庭の蔵書数です。
せっかく保育施設で本と触れ合っても、家庭で本と触れ合う機会がゼロだと本好きになりきれない可能性もあります。
そして、就学以降は読み聞かせタイムは激減。
地域や父母のボランティア活動で読み聞かせを定期的に行う学校もありますが、本との接点は本人次第になってきます。
就学以降も読み聞かせをしてみる
子どもを確固たる本好きになるには、小学校入学後が極めて重要な時期になります。
【もう小学生だから】と本を与えるだけでなく、時間が空いている時は読み聞かせをしましょう。
子ども①②③ともに、通常の本だけでなく漫画もよく読んであげました。
就寝前にドラえもんを読む。
就寝前にこち亀を読む。
キャラクターになりきって声色を変えての読み聞かせは効果抜群でした。
【子供を本好きに】小学3年生も到達可能「 ハリーポッター」への読書ロード
児童書から児童ライトノベルへの転換期
生き残りゲーム ラストサバイバル しくまれた入学! サバイバル中学校 (集英社みらい文庫)
子ども①②が小学校低学年の頃、児童書を脱却するきっかけになったのがマジック・ツリーハウス1 恐竜の谷の大冒険 (角川書店単行本)でした。
海外の子どもの名前に親しめる(カタカナ)、歴史を学べる、海外の文化を知る。
マジックツリーハウス大人気シリーズで巻数も多く、はまると本に夢中になること確定。
低学年だけでなく、中学年や高学年から本に親しませるには最適なシリーズです。
就学前後からかいけつゾロリから本の世界に入り、マジックツリーハウスで階段を上っていくという流れが一つの理想形です。
【低学年向け】かいけつゾロリ以外の本を読むキッカケになる本を紹介
しかし、本を読むスピードや選択する本は個人差があります。
ゾロリは未だに子ども①②は読みますし(子ども③が読んでいるのを読む)、大好きです。
早くたくさん読んで欲しい、と欲張って少し難しそうな本を渡す気持ちを抑えてください。
難易度の高い本を無理やり読ませてしまうと、それまで培ってきた【読書は楽しい】が崩れてしまいます。
さて、順調に本好きになると小学校3年生から4年生になると、児童書からライトノベルの世界に足を踏み入れることになります。
親世代でも、ライトノベルを読んだ経験のある方はかなり多いと思います。
私の世代ですと、キュンキュンしたい女子に絶大なる人気を誇っていたのが折原みと先生の小説でしょうか。
現在のライトノベルは少子化なのに、ものすごい数のライトノベルのレーベルが存在しています。
ガッツリ恋愛系のものから、冒険系、推理系、少々恋愛要素もあるけれど友情系、などジャンルがかなり細かいです。
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今はインターネットで試し読みも出来るので、読んでみたい本を探してみてはいかがでしょうか。
小学校中学年から高学年
都会のトム&ソーヤ(1) (YA! ENTERTAINMENT)
本好きな子は、どんどん本を読みたくなります。
子ども②は早読みなので、次々に本を読んでしまうので大変です。
とにかく、ライトノベルを大量に借りる。
読み応えのある本を借りる。
探偵ものを借りたり、人気のある5分後シリーズを揃えたりしたのも小4頃から。
ちょうど、コロナ禍ということもあり巣籠で読書タイムが増えたのも影響していたのでしょう。
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子ども①と②は2学年差ですが、読書に関しては対等に近く、子ども②が小4の頃から本選びに悩まずに済んでいます。
文庫本への扉
そして、子ども①が中学生に入り公共交通機関で通学しているため本が必需品になりました。
子ども①が「なんか本が欲しい」と父親(夫)に相談。
ブックオフで大量にベストセラー小説を購入。
ベストセラーだと、在庫がたくさんあるので値段が安いというメリットがあります。
新しい本を買えば次々に子ども①②が読む。
そんなことが子ども①中1、子ども②小5から続いています。
最近、子ども①は宮部みゆき先生のブレイブ・ストーリー を読破しました。
子ども①は冒険系が好み。
子ども②はモヤモヤするのは嫌だけれど後味悪い系が好きな模様。
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本当に、好みは人それぞれですね。
本好きな子になるには長期的な視野が必要
本好きな子にさせたい、と思うなら目の前よりも長い目で「本を読む子にする」を念頭に置いた方がいいです。
無理に押し付けると、本を避けるようになります。
本は常に家に置いてある状態を作りつつ、子どもが気が向いたら手に取るようにしておく。
こうした環境を心がけていきましょう。
そして、子ども個人に合わせた本選びをしていくことが大切です。
「これは小学校3,4年生向けだから」と対象学年を読ませるのはNG。
合う本は年齢通りをはいきません。
とりあえず、本に親しませる。それが基本中の基本です。
また、兄弟姉妹の場合は「上の子がこうだから下の子も」が通用しません。
面倒かもしれませんが、個々に合う本を探したり一緒に探すようにしてみてください。
就学以降は、学校のお友達の影響を強く受けてきます。
「友達が持っている本を読みたい」とせがんできたら、図書館などを利用して必ず読ませる。
現在、子ども③が影響を受けて【この本を借りる!】と、頑張って?家族全員の図書カードを暗記して図書館で予約しています。
おかげで、私が借りたい本も予約できず子ども②から叱られ(好きな本が予約できない)る始末です・・・。
こうした取り組みが、子どもを本好きにさせるには欠かせません。
ゆったりとした気分を持ちつつ、家に常に何かしらの本や学習漫画を置いて【本に囲まれている風】という環境を作っていきましょう。