【賢い子への道⑥】小学4年で気をつけるべきこと | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

【賢い子への道⑥】小学4年で気をつけるべきこと

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今回は【賢い子への道⑥ 小学4年で気をつけるべきこと】と題し、お話をしていきます。

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ありがとうございます。

小学校は6年間と長く、1年生と6年生が並ぶと【同じ小学生でもこんなに違うのか】というくらい体格差が目立ちます。

 

私も小学1年生の時、まだ下校時間が早いので6年生とかが学校にいる時間帯に校庭を歩いて学校の門へと向かっていると校舎から【そこの1年生、ブランコあたりにいる青い服着ている6年生を呼んできて】と大声で頼まれたことがありました。

学校に入ったばかりでしたので、6年生からの頼み事は命令のようでとても怖くサッと足早にその場を去って行った思いでがあります。

そのくらい1年生と6年生は違いがあるのですが、その差が縮まっていくのが小学4年生頃からだと思います。

 

体だけでなく、学ぶ内容も難しくなり学力差も顕著になると言われて【10歳の壁】【小4の壁】と言われる学年です。

 

小学4年生に関してはブログやYouTubeそしてKindleの方でも取り上げていますが、本当に気をつけるべきことを考えていきます。

1.まんべんなくどの教科も高得点を取れているか

小学4年生になると、算数ではすでに四則計算の全てを習っている状態になっています。

基礎的なものを小学1年生から3年生で学び、4年生以降はさらに抽象的なことを学びます。

図形などの公式を暗記したり、割合や速度など小学算数の中でも出来不出来がハッキリでてしまう単元をドンドン学びます。

 

国語も漢字のレベルがアップし形が複雑化しますし、すでに習った漢字も含めて同じ【読み】が増加するので漢字の持つ意味を理解していないと正しく書けなくなってきます。

 

また、理科と社会も2年目となり3年生の基礎的な内容から少しずつ脱却していくので【カラーテストで高得点が取れなくなってくる】と感じるようになります。

中学校のテストと異なり単元が終わるごとにテストが行われるので、8割以下が続いているのは「単元を理解していない」という状況に陥っていることを意味しています。

まんべんなく高得点が取れていればいいのですが、高得点が取れなくなっている時や明らかに点数が下降している時は家庭学習のテコ入れのサインです。

2.親子の会話時間の変化

幼児期や低学年の頃は何でも話をしてくれた子でも、小学4年生頃になると反抗的な態度をしたり、口ごたえをするようになって言葉数が減ってくることがあります。

元々あまり喋らない子はさらに喋らずと、親子の会話も変化していくようになります。

この後、劇的に会話が増えることがあるかと言えばないです。

あるとするなら、子どもが大学生とか社会人になってから「人生の先輩後輩という立場で話をするようになった」くらいで、大抵はどんどん会話が減ります。

 

親子の会話が減るとどんなことが起きるかといえば、意思疎通ができなかったり悩み事を相談してこないなど進路進学に関わる決定事項をこじれるなど、良いことはほぼありません。

子どもが親と距離を取り始めるのは成長の一つですが、会話の中身や接し方を一度考えてみてください。

 

親が思う以上に子どもは大人の言動を観察し、「信頼できる人間かどうか」を察知しています。親がいい加減だったり、暴言を吐く人間だとやはり信頼できません。

「相談しても無意味」と親に対してドライな気持ちを抱くようになります。

 

また、親の方も「反抗期の子どもはめんどくさい」と思ったり波風を立てたくなかったりと声をかける回数を意図的に減らしていくと、そこから以前の水準の会話に戻ることがむずかしくなるので気をつけてください。

 

正直子どもの反抗期は面倒ですが、【面倒だから相手にしない】という考えだと子どもが困っている時に助け船を出せなかったり進路進学でベストな道を探すことができなくなることもあるので、会話時間の変化を気にかけましょう。

3.子どもは口ばかりで行動していないかどうか

努力できるのも素質という考えがありますが、やはり努力を続けられる子は学業だけでなくどの分野でも成功する人の基本的な素質の一つです。

 

反対に、口ばかりの人は結果を出すことはありません。

「本気を出せばすぐに追いつく」と口にして、成績がアップした生徒に会ったことはありません。

努力と聞くと昭和的な根性論のように受け止められることもありますが、やはり三日坊主にならず努力を続けられるかどうかが【成績低下を食い止めて学力向上へとつながる道】へと歩むための絶対条件です。

 

正直、子どもの性格というのは意外と早くから決定していて10歳頃になると余程ショッキングなことがない限りその後の人生で大きく変わることはないのではと個人的に感じています。

 

ですから、我が子が【口ばかりの子】でそれを放置してしまうと、努力しないで結果だけ求めようとしたり、理想と現実を理解しないまま成長してしまう恐れがあります。

 

年齢が上がり、高校、大学そして社会人となるにつれて「口ばかりの人」に出会うこともあると思います。

おそらく、ほとんどの人がそういうタイプの人に対して好印象を抱くことはないでしょう。

自分の子どもがそういう人間にならないよう、そして努力をして自分が望む道にちゃんと進んでいけるよう日頃から目標を立ててそれに向かって努力するという習慣を作っていくようにしてください。

 

ただし、親も自分の日頃の言動を振り返り「やると言ってやっていない」ことはないか考えてください。

やはり子どもは親の言動を見ているので、親から「口ばかりで行動していない」と説教されても親も同じなら全く心に響きません。

 

4.抜き打ちの漢字テストを行う

漢字スキルの差は小学校3年生から出てきます。

もしかしたら、スマホネイティブ世代の今の小学生はもっと低年齢化しているかもしれません。

実際、子ども③の学年では小学2年生の時に漢字の再テストが行われたこともありました。

子ども①②の時には、小学3年生から再テストがあったので、ちょっと心配ですよね。

 

さて、学校での書く練習はどの児童も同じ時間勉強しますが、子どもによっては家や習い事で漢字練習をしているかどうかかなり差がつきやすくなっています。

そういう時代ですので、過程で子どものリアルな漢字スキルを確認することの重要性はかなり高いです。

 

学校の漢字テストは大まかに頻繁に行われる小テストと、50問テストがあります。

学年の指導によっては50問テストが行われる前に答えが配布され、暗記してテストを受けることもあります。

これだと正直本当の子どもの実力が分かりません。

また、カラーテストで出てくる漢字は国語の教科書で出てくる表現とか基本的な熟語なので【学校のテストや宿題しか漢字練習していない】だと、漢字スキルの底上げには繋がりにくくなります。

もちろん、学校で学ぶ漢字をしっかり覚えることはものすごく大切です。

しかし、本を読んだり中学生になれば塾で使用するテキスト、模試を受けていくとたくさんの言葉、語彙と出会います。その時に【知らない】が多いとそれだけ知識の吸収が遅れてしまいます。

高校受験や大学受験でも作文、小論文が課されることも多く【誤字脱字】というのは致命的なミスになります。

漢字の読み書きがままならないと、国語だけでなく全教科に悪い影響を及ぼして受験でも不利になります。

ですから、本格的に漢字力の差が出てくる小学4年生から【うちの子の現実】を見るようにしてください。

インターネット上の無料教材、市販のドリルなんでも構いません。

練習ではなく漢字テストをやらせて、どれだけ書けるかチェックしましょう。

色々な意味でけっこうキツイかもしれませんが、小学4年生で気がついて対策をすれば挽回できるチャンスが大いにあります。

中学生になると漢字だけに時間を注ぐことは無理です。

小学生の間に漢字の読み書きのベースを鍛えてください。

 

5.既習の単位換算を理解していない

算数では四則計算が注目を集めて、小学1年生では繰り上がりと繰り下がり、2年生では九九、3年でわり算と低学年の大注目単元は計算分野です。

しかし、地味に低学年から差が出て躓きやすい単元が【単位換算】です。

長さやカサ、時間など普段の生活に馴染みのある単位を1年生から次々に学んでいきます。

 

単位換算は数的思考、論理的思考が必要な学びです。

例えば、10㎜は1cm、100cmは1mというルールを前提に測ったり計算したりします。

ルールと言うのは公式であり、こうした低学年で勉強する単位換算はその後の図形分野の面積や体積を学ぶ際に暗記しなければいけない公式に繋がっていきます。

 

一個ずつ見ていくと関係ないように思える単位換算のジャンルですが、考え方がそのまま算数や数学で必須となる論理的思考力そのものなので【習った単位換算を理解していない】というのは、これから学ぶ単元をちゃんと理解できなくなる、理解までに時間がかかることになります。

 

小学校4年生からパッと見ですぐ答えが分かる学びが減っていき、頭で考える抽象的な内容が増えていくので思考力の理解度が分かる【単位換算ができるかどうか】を確認してください。

 

インターネット上に教材はありますが、じっくりやるには単位換算に特化したドリルを購入して毎日の家庭学習に取り入れてしっかり復習をしていきましょう。

正直言うと、計算のような華やかさのない地味な単元です。しかし、小学校高学年の算数や中学での数学で大いに役立つ力、論理的思考力を鍛えることにもなるので軽視せずに【どのくらいできるのか】を把握してください。

 

まとめ

10歳の壁、小4の壁と言われる小学4年生は小学生の子どものいる親からすると驚異的な学年でもあります。

 

また、中学受験を考えている家庭では本格的に塾通いがスタートするなど中学を意識することがかなり増えていきます。

 

学力差も出てきてクラス内でも【あの子は勉強が得意な子】【この子は勉強が苦手な子】と共通認識を持つようになってきます。

それだけ差が出てきやすい学年ですので成績が低下してきたらすぐに対策を講じてください。4年生でクラス内で学力上位層をキープできると、そのままの勢いで高学年へと進む確率がかなり高くなります。

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