【教育小噺】塾に通い始めて成績が上がる子の特徴 | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

【教育小噺】塾に通い始めて成績が上がる子の特徴

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今回は【塾に通い始めて成績が上がる子の特徴】と題し、お話をしていきます。

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ありがとうございます。

 

今の時代、子育てをしていると【塾に通わない】と最初から決める親は少数派だと思います。

地方でも小学校高学年から塾通いを始めて中学進学に備える子もチラホラいます。

中学生になると、どの塾に通っているのかという話や、塾の先生や塾のお友達の話で盛り上がることもあります。

子どものいる家庭で塾との付き合いがスタートするのは中学受験の有無で変わってきますが、概ね小学校高学年から中学3年生までがボリュームゾーンです。

長くて小学生から高校生の長期間、短いと高校受験に向けて中学2年生から3年生という感じでしょうか。

塾に通うということが、特別なことではなくなり【どのタイミングで入るか】【どこに通わせるか】で家庭で話し合いを重ねて、入会する流れになると思います。

ただ、塾に入ればそれがすなわち【成績が上がる】にすぐにつながるわけではありません。

私も塾で色々な学力、性格の子ども達と接してきましたが、塾に入って効果が出る子と、ほぼ意味のない子がいました。

 

お金を払う親としては、そして散々検討して悩んだ挙句に入らせた親としては、【全く効果が出ないのだけは勘弁してほしい】と心の片隅で思うはずです。

いくら塾に入ったとしても、親が勉強するはずと期待しても、そして、塾の先生も試行錯誤をして生徒のやる気を引き出そうとしても、なかなか子どものやる気の火がつかないということもあります。

また、勉強する時間を増やしても子どもが知恵を絞って勉強しないよう抵抗することもあります。

個別指導の塾であれば先生に話しかけてばかりだったり、トイレに籠るというケースです。

出された宿題に手を付けないというのも学力向上のチャンスを自らの手で捨てていることになります。

こういう嫌な事例を耳にしたくはないと思いますが、実際に私が目の当たりにした話です。

その一方で、同じように月謝を支払っていてもグングン力をつけていく生徒がいました。

親なら誰もが【そういう子になって欲しい】と思うことでしょう。

それでは、塾に通い始めて成績が上がる子はどのような特徴があるのかご紹介していきます。

 

素直な子

まず、素直な子です。

拍子抜けしている方もいるかもしれませんが、塾で教えていてものすごく感じたのが【素直な子ほど伸びる】です。

成績が良い子、地元の中学でトップ層であり高校受験でトップ高校に入る、進学校に受かるという子達は例外なく素直な子達ばかりでした。

素直さというのは先生から指摘されて、間違えたところを素直に受け止めて【復習が必要と言われたから重点的にこの単元をやり直そう】と何の迷いもなく思えるところがあります。

素直なので、言い訳することもないです。

【忙しくて勉強できなかった】など口にしたとしてもお笑い的な要素を含み、本心から言い訳しているわけではなく、会話が弾むようにわざと言い訳をするという感じでした。

一方、成績が悪い子はテストの点数が悪かったこと、宿題ができなかったことなど全て言い訳から始めていました。

【地図帳を学校に置きっぱなしにしていて日本地理の問題ができなかった】

【違う単元の問題を解いてきました】

【数学に時間をかけすぎて英語の勉強ができませんでした】

 

面白いように言い訳を並べて、自分のテストの結果が悪いことを弁明していました。

それでは、悪かったから次にどんな対策をしていくかという話をするのかと思いきや、未来に対しての備えに関してどの子も口にすることはありませんでした。

言い訳する子は自分の立場を悪くしないようにするだけで、自分を改善する気持ちがかなり薄いです。

素直な子は悪いところを受け入れ、改善する気持ちでこれから何ができるか考える力があります。

ですから、教える側の先生からしても【教え甲斐がある】と感じて、この子が伸びるにはどうしていけばいいのかと色々と考えます。

同じ月謝を支払っていても、言い訳ばかりする子は先生がアクションしても正反対のことをしたり、勉強しないので、色々やっても無駄骨だと【これがずっと続くのか】という絶望感に似た感情を抱くようになります。

 

粘り強い子

次に塾に通って成績が上がりやすい子は【粘り強い子】です。

これは勉強だけでなく、習い事や部活動などで上達するために練習を頑張ることに通じるものがあります。

諦めが早い子はせっかく勉強し始めても長続きせず、結局学力が定着することも叶わず、少し時間が経ってからまた再度頑張ろうとするけれど、やはり諦める、ということを繰り返してしまいます。

成績を上げるというのは言葉で言えば簡単ですが、実際にやろうとすると孤独との戦いです。

自分に負けない強さが必要です。

ライバルに勝つという強い思いも必要です。

そして、受験が迫ってきているなら【何が何でも志望校に合格するために頑張る】という緊張感、不安な気持ちを抱きながら自分を鼓舞しつつ勉強しなければいけません。

粘り強い子は【自分ならできる】と自分を信じながら勉学に励み、なかなか成績が上がらなくても耐え忍びつつ、結果が出る時まで心を折らずに頑張ります。

昭和的なド根性は時代錯誤かもしれませんが、勉強や習い事、部活でも結局は根性の有無でどれだけ伸びるかが決まってしまいます。

 

【気合入れて勉強しろ】という言葉は古めかしいものがありますが、結局気合と根性を子どもがどのくらい持っているかが大切になってきます。

受験でも追い込みの時期にどれだけ頑張れるかというのも根性論になります。

よく進学校で文武両道の子がゴロゴロいますが、部活も勉強も頑張る子は【粘り強く根気強く物事に取り組める性格】だからだと思います。

淡白で諦め癖のある子は勉強だけでなく何事においても中途半端になるので、塾に入ることを検討する際は【本当に授業を真面目に受けて宿題もやるか】ということを考えて決めてください。

 

誘惑を断ち切る子

さて、最後に成績が上がる子の特徴として言えるのが【誘惑を断ち切る子】です。

昔の子どもにとって誘惑というのは、遊びに出かける、長電話、テレビ、ファミコンやスーパーファミコン、ゲームボーイなどのゲーム機、だと思います。

今はスマートフォンの登場で子どもが勉強から気持ちが遠ざかってしまう、誘惑されてしまうモノが爆発的に増えています。

子ども自身が誘惑を断ち切り、勉強と向き合うというのは親世代の頃とは比べ物にならないくらい難しくなっています。

まさにハードゲームです。

塾に来て勉強する子でも、自習室を使う子がいますが、同じように自習室にいても【誘惑に駆られて家に戻る子】【休憩ばかり取っている子】がいました。

今の時代ですと、【休憩ルームに長時間いてスマートフォンを操作する】になるでしょうか。

子ども①②の通う塾でも自習室にあまりおらず、休憩時間が長い子達がいるようです。

おそらく、親から自習室に行くよう言われてきているのでしょう。

親の方は塾の自習室に来ているからしっかり勉強していると思っていても、実はあまり勉強していないということもあります。

 

こうなると、塾に入らせた意味があまりなく、親の期待が裏切られる形になります。

塾に通うから成績が上がるのではなく、塾に入る前から子どもの性格で【効果があるかどうか】というものが何となく分かるので、子どもが誘惑に負けやすい時は【誘惑に負けない気持ちを強くする】と親子で話し合いをしてから塾に入るのも、いい対策法だと思います。

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