今回は、幼児期から就学時にかけて【かいけつゾロリ】を絶対に読むべき理由を紹介していきます。
年長~小学生低学年の子が夢中になる本の代表格といえるのが【かいけつゾロリ】。
絵本から児童書への【橋わたし的な本】です。
プレジデントファミリーなどのアンケート結果からも、【東大生が読んでいた児童書】として取り上げられたこともある有名な本。
ですが、中身は主人公のゾロリがよく口にする「ふまじめ」的要素が取り入れられたもの。
真面目な保護者は、難色を示すかもしれません。
それでも、なぜ「かいけつゾロリ」がおすすめなのか解説していきますよ!
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子どもに大人気「かいけつゾロリ」
作者の原先生は、子供時代本嫌いになった時期があるとテレビ番組で告白しています。
本が嫌いな子の気持ちを理解していることもあり、本が苦手な子でも手に取る率高い児童書ですし、絵本から児童書へのコース変更する際にとっておきの1冊。
しかも性別関係なく子ども達に支持されていることも大きく、【絵本の次はかいけつゾロリ】というのが、子どもの読書ロードマップの1つの型のようになっています。
次に、かいけつゾロリを絶対にお勧めする理由を紹介していきます。
1.作品数が多い
30年以上にわたって愛されている児童書ということもあり、作品数はたくさんあります。
この作品数が多いことも子どもを本好きにさせる大きなポイントです。
なぜなら、子どもはあきっぽく【ここで終わり】となると次に好きな本に出会うまでに、タイムラグが生じてしまいます。
そうすると、せっかく読書習慣が定着しそうになっていたのに、また最初からやり直しになる可能性もあります。
作品には、過去に登場したキャラクターが再登場する巻も多く「○○が登場するのは□□だよ」というように別作品を紹介するシーンも珍しくありません。
このパターンで、子供①②③は芋ずる式でゾロリの本を読んでいきました。
2.1冊読み切り型
かいけつゾロリは基本的に「1冊読み切り型」。
続きが延々と続くと本がさほど好きではない子は抵抗感を感じます。
しかし、1冊読み切りだと、最後まで読み終わったあとの達成感も大きいです。
とはいえ、かいけつゾロリにも前編後編のものもあります。
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前編後編と明記してないものの、「なぞのスパイ」のように実質2巻でワンセットの作品もあります。
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ハラハラドキドキ感が通常よりさらにアップしているお話ばかりなので、夢中になって読む可能性はとても大きいです。
けれど、焦らずに子どものレベルに合わせ、本を読み切ることができたらチャレンジするようにしていきましょう。
3.小学校の図書室にもある
かいけつゾロリは大人気作品ということもあり、小学校の図書室にもズラリと並んであります。
低学年から中学年を中心に人気がありますが、就学前からゾロリ好きにさせておくとベター。
なぜなら、入学直後から図書室で「どれにしよう」と迷わず借りることができるからです。
ゾロリ好きのメリットは以下の通り。
・クラスメイトとゾロリの情報を交換できる
・ゾロリに詳しいと色々と教える立場になれる
・お友達と会話するきっかけになる
入学後やクラス替え直後だと、なかなか慣れるまでに時間がかかりますよね。
学校の図書室に行く時間は、単に本を読むだけではなく気の合う子を見つける時間。
新しい環境になった子どもが「あの子もゾロリ好きなんだ」と友だちを見つける手段にもなります。
4.ブランドが確立している
かいけつゾロリはロングセラー作品&子どもに大人気の本です。
そのため、ブランドが確立しており純粋に「ゾロリの本のみ」の世界から脱却しています。
映画やEテレでのアニメ放送など幅広い展開を見せています。
大人気シリーズなので、公式ホームページも充実していますしね。
子ども向けのなぞなぞ本も出ていたりと、親子でかいけつゾロリの世界を楽しめる関連本も出版されています。
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本だけよりアニメや他の商品がある方が子どもの心を引き付けられ、新作が出ると読みたくなるというサイクルができあがっています。
5.キャラクターの個性が強い
人気作品というものは、共通してキャラクターの個性が際立っています。
主人公だけではなく、周囲を固める脇役も目を閉じて名前を聞くだけで「こんな性格だよね」と思い浮かぶような個性。
かいけつゾロリは主要キャラのゾロリ、イシシとノシシの3人をはじめ、登場人物の個性のぶつかり合いにより作品の面白さを作りだしています。
平べったいと、子どもの心を鷲掴みにすることはできません。
「こんな人いたらヤバイけど、いそう」「ブルル食品の商品は食べたくない」こんなことを想像するのも楽しみなわけです。
おすすめのゾロリ作品
個人的におすすめのゾロリ作品を紹介していきます。
単なるお笑い一辺倒のものだけではありません。
感動ものもあるのが、かいけつゾロリの醍醐味といえるでしょう。
1.まもるぜ!きょうりゅうのたまご
いわゆる感動系のものです。
かいけつゾロリの優しさがジ~ンとくるお話。
映画版もあります。
我が家では映画を見てから本を読みました。
2.カレーVS.ちょうのうりょく
我が家の子供③がカレー好きなので、タイトルにつられて借りた本でした。
が、中身は親子の絆や悪徳商売を露見させるためのハラハラドキドキな展開。
良い意味で裏切られるお話です。
3.きょうふのちょうとっきゅう
電車が好きな子にはたまらないお話。
お馴染みのキャラクターも登場し、盛り上がります。
それにしても、ここで登場する駅弁は実現したらメディアは大騒ぎするはず!
これを発案する原先生は本当にスゴイ。
4.ようかい大リーグ
とくに野球好きな子におすすめ。
登場する選手の名前はやや懐かしいですが、プロ野球の歴史に名を残す名選手がモチーフになっています。
子ども達より私の方が夢中になって読んでしまいました。
5.ちきゅうさいごの日
ゾロリがヒーローとなるお話の代表格。
ブーデル博士が発明した機械で地球を危機から救うストーリー。
この行動をみたら、ゾロリの世界の女性陣はみんなゾロリに惚れると思うのですが。
結婚したらお話が終わってしまうので、永遠の独身を貫いて欲しいですね。
面白い本を読ませることが本好きの近道
「かいけつゾロリ」は映画化やNHKでアニメ化もされており、認知度もとても高い本です。
1989年に出版されたロングセラーの児童書なので、図書館に行けばかなりの確率で借りられます。
また、その時の流行やテレビ番組を取り上げられているので、親の方がクスっと笑ってしまうことも多いはず。
親の固定観念は捨てる
その一方で、「こんなふざけた内容は子どもに読ませたくない!」と考えている保護者もいるかもしれません。
たしかに、品の良い内容ではありではありません。
しかし、「うんこ漢字ドリル」のように子どもは楽しそうで少々下品なものが大好きです。
「本が好き子になって欲しい」「本に対して抵抗感をなくしたい」と願っているなら、親が選んだ本を無理やり読ませることはしないようにしましょう。
図書館に行ってお気に入りの1冊を見つけよう
ゾロリシリーズのように面白い本を有効活用し、子どもの読書時間を増やしていきたいですね。
「ほら読んで」と子どもに丸投げするのではなく、読み聞かせをしていくことがベスト。
面白さにはまったら、だんだんと自分で勝手に読むようになっていきますよ。
ゾロリは人気があるので、自治体の図書館には必ずおいてあります。
ただし、利用者の多い土日だと品薄になっていることもあります。
予約をしてみたり、平日に立ち寄ってみて子どもと一緒に選んでみるようにしましょう。
今回のまとめ
かいけつゾロリを足掛かりに、絵本から児童書へと本の幅を広げていくことができます。
1.作品数が多く、次から次へと本を読むサイクルを作りやすい。
2.1冊読み切り型なので、達成感を味わいやすく「読書は楽しい」と思うようになる。
3.小学校の図書室にもあるので、ゾロリを介して新しい人間関係の構築が期待できる。
4.ブランドが確立してあり、アニメなど多方面で楽しめる。
5.登場人物のキャラクターが個性的で面白い。
「絵本から児童書へと舵を切りたい」と悩んでいるなら、かいけつゾロリが断然おすすめです。
かいけつゾロリを足掛かりに、絵本から児童書へと本の幅を広げていくことができます。
就学前から読み聞かせで読んでいると、小学校入学後に学校の図書室から借りて読むようになります。
新しい環境でも自分から本を読む子へのステップアップも期待できますね。
ゾロリシリーズはたくさんあるので、その中から1冊、2冊手始めに選んでみましょう。
子どもの好きなモノ、例えば電車やロボット、ようかい、食べ物などが出てくるストーリーを集めてみて、子どもが関心を寄せるように仕向けて行くことも大切です。
かいけつゾロリを読む際に気をつけて欲しいのが、「読みなさい」と強要することです。
読み始めるタイミングも子どもによって違うことを理解し、ゾロリの世界を楽しみましょう。