小学校で英語が教科化されたけど本番は中学からという話【必修化から1年】

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(Last Updated On: 2021年6月2日)

 

2020年度はコロナ禍によって社会が一変。

休日の過ごし方、マスク着用、働き方など多方面に及び、それまでの常識が通用しない状況になりました。

小学生以上の子どもを持つ親にとっては「緊急時でも学習時間を確保すること」に苦心した年度になったのではないでしょうか。

本来なら、子どものいる家庭では【2020年度=学習指導要領が改訂される】ということが大きなワードで、英語教育やプログラミング教育とは何ぞや、となるはずでした・・・。

無事に?2020年度末を迎え、子供①も小学校生活を無事終えることから本当なら最大のトピックスになるはずだった【小学校の英語教科化】。

 

子供①の経験を通じて感じたのは、「結局は中学生からが本番」ということでした。

 

会話重視だけど英作文もした小学英語

 

鳴り物入りで始まる予定だった2020年度の小学校での英語教科化。

臨時休校や新しい学校生活様式など、子どもや親にとってはそれどころじゃない事態に直面。

あれだけ教育産業界が騒いでいた?小学校英語も、コロナ禍による混乱で薄れてしまいました。

そんなこんなで色々ありましたが、子ども①が小学校でやっている英語をみていると国が言っている通り【英会話重視】であることは間違いありませんでした。

 

しかし、英語は書かないというのはウソです。

スピーチの原稿の下書きで英作文を書き、英語担当の先生が内容をチェックする、ということが度々ありました。

 

英単語の暗記させる指導はない

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学校によっては異なるとは思いますが、子供①の小学校では担任の先生+英語専門の先生(日本人かネイティブの先生)で英語の授業が行われていました。

 

文法や英単語のテストは行いませんが、単元が終わると他の教科と同じく青色の大判テストを解きます。

ちなみに、教科書は中学校でもおなじみの東京書籍の【NEW HORIZON】や三省堂の【CROWN】の小学校バージョンを使用。

 

中身はこれまでの「中学1年生」レベルに相当。

つまり、小学5年&6年で親世代が中学1年で学んだことをやる、という流れ。

文部科学省は小学校で学ぶ英単語数を600語~700語に設定。

これは英検5級合格に求められる単語数と同程度です。

 

とはいえ、単語定着の小テストは行われません。

塾や英会話教室に通っていない児童には「授業で習った」程度になり、暗記するまでには至りません。

実際、小学6年の2月から中学英語の勉強を塾でスタートした子供①は英単語の暗記に手間取っていました。

 

塾から「来週、小テストをするから覚えてくるように」と言われたのは、曜日など。

いわゆる、小学校で習っている英単語です。

しっかり覚えるとことを小学校の授業では行わないので(文部科学省の指導)、中学的な英語とのギャップに戸惑う子は一定数いるだろうな、と子ども①を見て感じました。

 

表現に重きを置いている小学校英語

英単語の夏期練習や、単語の小テストも行わない小学校英語。

それでも小学5,6年生では教科化となっているため通知表にも評価が出ます。

いったい何を基準にして評価を決めているのでしょうか。

 

結論を言いますと、「表現」がしっかり出来ているかどうかで判断しているようです。

教科書で出てきた言い回し、表現をちゃんと使って発表できているかどうか。

 

文部科学省が推奨しているアクティブラーニングを英語で具現化しているのを子ども①を通じて感じていました。

例えば、

・「将来の夢」というテーマを自分なりにきっちり表現できているかどうか

・グループ発表でみんなに聞こえやすい声量で言えているかどうか

・英語を学ぼうとする姿勢(質問や挙手、教科書以外の英単語を使う)があるかどうか

 

1人の保護者の立場として、「学校ではこういうことを基に評価している」と思いました。

小学校でお馴染みの青色のペーパーテストも行うので、「表現と理解度」を計っているのは間違いありません。

ただ、みんなの前で発表するのが不得意な子にとっては苦痛の時間となり、小学生で英語への苦手意識が芽生えてくるかな、と。

 

そのため、子どもの性格を考えて早めに英語慣れさせておくことは重要なポイントになります。

やみくもに英語英語と力まず、アプリなどを使って「英語への慣れ」は必須。

日本語と違い感情をこめてオーバーリアクションで話す感じ、と英語表現への理解をしていくことで苦手意識を持たせないようにしましょう。

 

本格的な英語は結局中学から

子ども①の小学校英語と、中学進学を控えて塾でやっている英単語の小テストやテキストをみても、結局は英語勉強が本格化するのは中学からです。

これは親世代と同じ。

英語に触れる時期が早まっているだけで、いくらアクティブラーニングを推奨しても英語は日本語と同じように言語です。

単語などの語彙力、読み書きする力がつかなければ成績も向上しません。テストの問題も解けることはできません。

 

ネイティブらしい発音、スラスラ英語が読める、を追い求めても正しく英単語が欠けなければ筆記問題は0点になります。

 

子ども①はけっこうは発表することに対して苦手意識がなく、英語の授業もそつなくこなしていました。

そんな子ども①でも「英単語の暗記はキツイ」「this とthatの使い分けをようやく理解した」と塾で一足早く体験した中学英語にアップアップ状態。

 

小学英語と中学英語は別物、と考えた方が無難のようです。

 

中学英語もとんでもないことになる2021年

コロナ禍で、新指導要領の話題が全部すっ飛んでいった感がありますが、2021年度の英語教育もカナリ変わる予定です。

 

寄稿しているLIMOさんで、少し前にこんな記事を書きました。

小・中学校の英語で格差が起きる?英単語数はゆとり世代の2倍以上に

覚えることが増え、小学生時代に英語が嫌いになった子やその親にとっては戦々恐々です。

 

小学校英語はアクティブラーニング主体だけど、中学からはガラリと変わり昔ながらの(少々アクティブラーニングは増えると思いますが)英語教育。

英文法も本格化するので、

・中学1年の夏までにしっかり英語の勉強を確立させる

・be動詞と一般動詞の区別ができるようになる(仕事をしている時、英語が苦手な子はそこで躓いていました)

・英単語の暗記を軽視しない

 

等を意識させていきましょう。

数回で暗記できる子もいれば、何度もやって覚えるタイプの子もいます。

国語の漢字練習と同じで、根気強さが求められます。

あと、大学入学共通テストでも話題になりましたが、長文の量が今後増えると予想されます。

小学校から英語を勉強してきたのだから、この程度は大丈夫だろう、というように・・・。

 

大学進学を考えている場合、長いビジョンで英語教育を考えていく必要性がますます高まってきているような気がします。

子ども①が小学校にいた時、購入したのが、

です。

こういう参考書系の本を1冊置いておくと、子どものタイプによっては疑問を感じた時に1人で調べてくれます。



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