今回は【子どもの学力は親の影響が大きすぎる問題】と題し、お話をしていきます。
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透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】
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ありがとうございます。
おそらく、この動画を見ている、または聞いている方は子どもの教育に関心がある方がほとんどだと思います。
しかし、もしかしたら最近成績が下がってきている、または学校の勉強も分からないことが増えてきているようだと感じ、不安になってインターネットで色々調べてこちらのユーチューブチャンネルにたどり着いたという方もいるかもしれません。
子育ての中で教育というのは、乳幼児期を過ぎると、つまりは就学が近づいてくる5歳や6歳頃から【文字が読めるか】【数字に興味があるか】といったことを気にすることから始まり、小学校入学後は授業中の態度、宿題、テストの点数など徐々に親の心配事の中でも大きな割合になってきます。
学校の勉強は小学校に入ってよーいドンと始まります。
けれど、幼児期から家庭学習を取り入れたり、学研や公文、英会話教室に通っている子もいれば、家で本を読む習慣がなく文字の読み書きを教えてこず、ひらがなはある程度読めるけれどカタカナはよく分からない子もいたりと小学1年生の4月の時点で全員が同じ学力というわけではありません。
子どもの勉強に関する知識差は就学前、5歳や6歳の時点でかなりできています。
ただ、高校受験や大学受験でどのくらいの学校を受験するかと言われれば疑問です。
幼児期の、小学校に入った時の知識差や学力差がそのまま引き継がれるというわけではなく、小学校6年間の学び次第でひっくり返すこともよくある話です。
とはいえ、小学生になったからといって、それだけで子どもが自発的に勉強することはありません。
そもそも、6歳から7歳の子が【帰宅したら自分から進んで宿題をする】【家庭学習の進め方を考えて教材をせがむ】というのは超レアケースです。
人間は年齢関係なく楽な方に流れがちですし、子どもであれば勉強よりも楽しい方を選ぶのは当たり前です。
そうした中でも、親は色々と考え、様子を見ながら試行錯誤を繰り返して子どもが【家で勉強するのは当たり前】という意識を持つよう粘り強く家庭学習の習慣を定着させていきます。
家庭学習するかどうかも親次第
ただ、家庭学習の定着は数日で完了するほど簡単なものではありません。
子どもによっては親がしっかり見守りながら数ヶ月くらいかかることもあります。
つまり、親にとってはかなり負担がかかることもあり、途中でめんどくさいと思って匙を投げてしまうこともあります。
また、私の親のように勉強することは大切だと分かっていながらも【小学生になったから自分の事は自分でやりなさい】と宿題をするかどうか、家での勉強もやるかどうか本人任せにする親もいます。
塾で仕事をしていても感じましたが、就学前後または小学校低学年の間に家庭学習の習慣があるかないかはその後の子どもの勉強への取り組み方にも大きな影響を及ぼしているのは確かです。
そして、小学校低学年の頃に親が楽をする、つまりは勉強の習慣化を先延ばしをしたりノータッチでいるとそのつけは子どもだけでなく親にもやってきます。
中学生で家で勉強をしていない子の親は【中学生になると自分で勉強するようになると思っていた】と口にします。
そして、中学の次となる高校進学では受験が避けられないので【このままでは行く学校がないのでは】【子どもが進みたがっている専科のある学校に今の学力では受かりそうもない】と親は悩み、小学校時代に勉強する子に育てていなかったことを反省するようになります。
子どもの方は勉強の仕方も分からずに育つので、小学校高学年や中学生になり学力差がハッキリしてくると焦りは覚えても、【どうしたらいいのか】と右往左往してしまう子もいます。
10歳までに勉強の習慣化ができないと、子ども自身が心を入れ替えるような出来事がない限り積極的に勉強する子に変身するのはなかなか難しいものがあります。
学力スキルの高低差以前に、家で勉強する子になれるかどうかは親の心がけ次第です。
賢い親は伸ばすにはどういう声がけをするか考える
子どもの家庭学習の習慣が定着した家庭では、親は次に【モチベーション維持】と【学校の勉強の理解度】【子どもの学力を伸ばす土台作り】を考えるようになります。
次から次へと勉強させる、ドリルや問題集を渡して学力向上を目指しても決して子どもが意欲的に勉強することにはなりません。
いかに継続して勉強をするかや、目的意識を持って毎日の勉強に取り組めるかということを重視します。
そして、やらせるだけでなく努力に対してしっかり褒めることをして学習意欲を持つ子になるような声がけをします。
子どもが中学受験する場合はこうした意識を親が持たないと過酷な受験勉強を続けるのは難しいです。
やはり中学受験の勉強は9歳から12歳の頃に経験するため、子ども一人で乗り越えるということは無理があります。
親が誘導し、伴走して受験の道を走っていく必要があります。
マラソンで例えるとゴールに向かって走る際、苦しい時に水分補給する係、声がけをする監督やコーチです。
高校受験では親の関りも中学受験に比べればかなり減り、子どもが主体的となって勉強していくことになります。
しかし、思春期真っ只中で不合格となったことを想像して不安になったり、今の成績で大丈夫なのかという自信を失いかねないことを考えて受験勉強に落ち着いて取り組むことができないこともあります。
我が子の気持ちの動揺を抑えて、励ましの声をかけるのは親の役目です。
ただし、こうした子どもへの接し方は子どもの性格を熟知していない限り逆効果になることもあります。
親子だから子どもの性格を理解しているわけではありません。
子どもに対して関心の薄い親もいます。
中学生になると親子の会話が減る家庭も珍しくないので、子どもが何を考えているのか検討もつかない親もいます。
親子の会話で子どもの学力が伸びるわけではありませんが、子どもが心穏やかに勉強を頑張るには家内安全が大切です。
とくに受験という、子どもにとって人生の分岐点であり精神的に不安定な状態をなんとか乗り越えるには親がどのような声をかけるかというのも上手くいくかどうかを決めてしまうくらい大きなポイントになります。
しかし、どうしてもプロセスを重視せずに結果だけを求めてしまう親もいます。
結果だけを求めると面倒なことになる
家庭学習の定着をし、子どもは真面目に勉強する子に育った。
これだけでも親の責任は十分果たしたといえますが、常に結果を求めてしまう、結果こそが全てという考えを持つ人もいます。
ビジネスの世界でもスポーツの世界でも結果が全てですが、【満点を取らないとダメ】【トップ5に入らないと意味ない】と結果だけを子どもに求めてしまう親もいます。
しかし、それはあまりにも酷です。
こういう考えを持つと、褒めることを忘れてしまいます。
子どもは親からあまり褒められた経験がないまま育っていきます。
勉強に関して親がどのようなものを求めるかというのも子どもに影響する大きな問題です。
結果だけを求められてきた子どもは、【結果が全て】と考える子に育つでしょう。
結果が全てという考えを持っていると、周囲にもそれを求めるようになり【厳しいな】と思われたり、【もう少しやっていることを見て褒めて】と文句を言われるようになります。
ただ、褒められる経験をしていないのでどういうタイミングで褒めればいいのか分かりません。
そうなると、褒めることを知らない人間に育ち、文句ばかりを言う人になってしまいます。
もちろん、自分の親を反面教師にして【プロセスも大切】と思いながら育つ子もいますが、そういう考えに至る子はそう多くはないでしょう。
勉強する中でテストの点数、中学生や高校生になれば定期テストの校内順位、偏差値や受験では結果が伴います。
親が結果ばかり見ようとすると【これをクリアすれば後はなんでもいい】と子どもは捉えるようになるので、あまり結果だけに固執しないように気をつけましょう。
勉強への取り組み方は十人十色です。
そして、親の教育方針や考えの影響が与えるものは大きすぎるので、【子どもはどうなのか】と一度立ち止まって自分の日頃の言動を振り返ってみてください。