【教育小噺】他の子との差をつけるのは○○ | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

【教育小噺】他の子との差をつけるのは○○

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今回は【他の子との差をつけるのは○○】と題し、お話をしていきます。

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小学3年生から4年生で気をつけるべきことを詳しく取り上げています。

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完全に無料で読めるコミックエッセイです。

 

↓こちらはアマゾンの縦読みfliptoonです。

キンドルとは違う読み心地かなと思いますので、読み比べもしてみてください。

内容は一緒です!

透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】

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新作です。

 

kindleのジャンル別ベストセラー獲得しました!

ありがとうございます。

 

2020年度に小学校の学習指導要領が改定となりました。

今の学校教育の変わりようは、小学校5年生と6年生の英語教科化を筆頭に、2000年代のゆとり教育と同じように教育の転換期となっていると感じています。

ちょうど、ゆとり教育時代に塾で仕事をしていました。

その時代、教育に関心の強い保護者は公教育が簡単なものになるのではと不安を口にしていました。

その一方で、ゆとり教育時代だからとママ友の影響を受けて塾を辞める決断を下したお母さんもいました。

しかし、その後の公教育はどのような道を進んでいったかは皆さんの知るところです。

今の学校では考える力、文章を読む力を重視した学びになっています。

しかし、そういった学びが軌道に乗るには子どもの方も理解できる基礎学力がないと習ったことを十分発揮できないというチグハグな状態になりやすいと言えるでしょう。

教育に関心のある親は、公教育の変化、とくに大学入試である大学入学共通テストの出題傾向、出題形式の変化を気にしつつ、小学校や中学校の学び方の変化というのも察知しています。

 

学習指導要領よりも先にセンター試験から共通テストへ変わったりと改革が進んでいましたが、これもセンター試験など大学入試の方で大きな入試制度の変化がなかったゆとり教育時代の時とは異なっています。

今回は小学校から大学入試まで一貫しているので、2020年度から順次始まった小中高の学習指導要領改定の影響は確実に受けます。

家庭学習などで新しい学び方、とくに読解力や思考力を問われる問題に対応できるような力を鍛えるようなことを強く意識するのがベターです。

 

資料問題の存在感が増している

とくに気をつけて欲しい、親世代の頃とは明らかに違う出題傾向としてあげられるのが資料問題の存在です。

センター試験から共通テストへと移行する数年前に、当時の高校生を対象としたプレテストが数回行われました。

その時の国語の問題に、契約書や法律に関する資料問題が出てかなりの話題を呼びました。

『これまでの国語の問題からかなり逸脱している』『本番でもこういう問題が出るのか』と。

一つの説明文、物語文を読んで答えるのではなく、複数の資料を読んで、しかもそれが子どもたちの普段の生活であまり触れないような文章が出て、それを読み解くということになれば、受験勉強の取り組み方を変えていくしかないと感じました。

そして、入試ですから時間内にキッチリ問題を解き終わらせる必要があります。

不慣れな文面を読んで、資料を踏まえて『こういうことか』『ああいうことか』と考えていくと時間が足りないでしょう。

となると、文章を正確にそして早く読むスキルも鍛えないといけません。

これまでの共通テストではプレテストの出題傾向がそのまま出されてませんでしたが、2025年からは共通テストの国語に『実用的な文章』が出題されることは決定し、それに伴い受験時間も10分延長となる90分になります。

今の高校生の子どもより下の学年では、法律、契約書、広告などの文章が複数出る問題を解くことになります。

 

しかも、こうした文章に慣れるには時間がかかります。

でも、大学入試は国語ばかりに勉強時間を割くこともできません。

中学生、小学生の頃から『実用的な文章を読むのに慣れておく』というのが大学入試を突破するためにも必要な考えになります。

法律や契約書は独特な文面です。

正直、子どもが好き好んで読むようなものではありません。

馴染みのないものなので、読解力がかなりないと正確に理解するのは難しいので、やはり読書習慣、新書などを読む機会を意図的に増やすこともしていきたいです。

親としてはこの大学入試の変化を考慮して、子どもが小学生の頃から動き出すのが無難です。

 

グラフは苦手意識が出やすい

資料系の問題の代表格としてあげられるのがグラフですが、算数、理科、社会でグラフを扱った勉強をしていきます。

小学6年生、4年生の時に学習指導要領が新しくなった子ども①と②の小学校時代のテストと子ども③のテストを見比べても、グラフを使用した問題が増えている印象があります。

そして、グループ分けなど、どちらかといえば塾系の問題が公立小の学びにも登場しています。

条件に合わせて正しくグループ分けをしていくという勉強は小学3年生の算数に登場しますが、この単元を境目に『グラフ系の問題ができる子とできない子』が分かれていきます。

条件に合わせて考えるという子、冷静になって判別できない子がやはりいます。

読解力と思考力の違いがかなり差があるということが分かってしまう単元ですから、親としては本当に気をつけて欲しい学びです。

グラフは円グラフ、折れ線グラフなど色々な種類があります。

グラフの数値から分かることを書きなさいという問題は理科や社会でよく出される記述問題です。

単にグラフは算数だけの単元ではなく、他の教科にも出てくるものなのでグラフが出る問題に慣れさせることを意識してください。

 

そして、グラフ系の問題はがい数と同じくらい苦手な子が多いです。

子ども③の算数のテストで、これまで高得点者が激減した単元はグラフなどの資料系の単元、そして大きな数、がい数などです。

計算問題のジャンルではできるできないの差が大きくはないようですが、算数の王道である計算から少しそれたこうした単元ではセンスの差がハッキリしてしまいます。

グラフに特化した市販のドリルもあるので、こうした教材を上手に活用してグラフへの苦手意識をなくすような努力をしていきましょう。

小学生の時の算数で感じた『分からない』が今度は理科、社会そして大学入試の国語にも影響を及ぼすと考えると、先手必勝とばかりに対策をしていた方が良いでしょう。

 

小学生の頃から軽く見ない

グラフは社会に出てからも目にするものですが、『単にデータを表しているもの』ではありません。

エクセルを使えば簡単に作成できます。

しかし、そこに至るまでに『結果として出た数値をどう表現するか』『このデータから何が分かるか』という思考力を小学校の主に算数で学び、そのスキルを理科や社会といった教科でも活用するという流れになります。

中にはグラフを見ても何も気がつかない子もいます。

中学1年の社会でよく出る世界の気候と降水量の問題で頻出のグラフ問題でも、『夏は降水量が少なく冬は少し多いということはどういう地域なのか』『夏も多いが完走するはずの冬も降水量があるのはなぜか』という気候の特徴、それによる農業への影響を浮かんでくる子と浮かんでこない子がいます。

データサイエンスが注目を集めていますが、これからはビックデータを取り扱う専門職も増えていくのは確実なので、公教育でデータ系、グラフや資料を扱う学びが増えていくのは避けられません。

 

学校の授業で学ぶということは、確実に入試の出題傾向にも影響が及びます。

『うちの子はグラフ系の問題が苦手』と軽く思わず、中学受験、高校受験そして大学受験でも高確率で出る、しかも文系理系問わずに出ると肝に銘じて下さい。

苦手な子が多いということは、逆に言えば得意であるということは大きな強みになります。

他の子が苦戦している中で、満点を取るというのは子どもにとって大きな自信になります。

ゆとり教育時代はここまで大きな変化はありませんでしたが、今回は入口である小学校から出口である大学入試まで一貫した改革が行われたので、変わってきていることを感じ取り、家庭学習でも臨機応変に時代の流れに合う勉強をしていきましょう。

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