【軽視禁止】小学校の国語も大きく変わっている話

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センター試験に代わり2021年1月に実施される大学入学共通テストでは、紆余曲折があったものの出題傾向が大きく変わります。

 

数学でも資料を読み取る問題が出されます。

国語のプレテストで契約文書が登場し大きな話題になりました。

 

複数の資料を読み取って答えを導き出す力をみるのですが、論理的に考えられるかどうかがカギとなります。

 

実は小学校の国語も資料読解や論理的なものの考え方や書き方を学んでいるのです。

 

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チラシ作りや批判的なものの見方を学ぶ

昭和時代の小学校でも、学級新聞作りは定番でしたが現在はさらに進化を遂げています。

広告を作ったり、登場人物の意見を各自が突っ込みを入れて批判や賛成を書き込むことをしています。

 

広告は伝えたいことを大々的に表現する

小学4年の子供②は、学校でチラシを作ったと言っていました。

 

チラシ作りなんて楽しそうだな、と思っていたら意外と大変だとか。

【一目で何の商品か分かるようなキャッチフレーズを書く】

【何に役に立つのか、ターゲット層は誰か考えてチラシが読まれるデザインにする】

 

う~ん、完全に企業のお話ですね。

職場体験学習かと思いきや、立派な国語の授業です。

 

何も知らなければ軽くスルーしてしまいそうな授業内容ですが、これは大学入試への布石だと考えられます。

 

今年度から新たにスタートする大学入学共通テストでは資料を見ながら解答する問題が出ます。

小学生の頃から広告作成を通して、様々な文章や資料に慣れさせる意図があるようです。

 

小学校でクリティカルシンキングを習う

白黒はっきりさせず、なぁなぁで終わらせがちな日本人

相手に批判的な意見を言うと間違いなく【KYなやつ】と言われてしまう風潮があります。

 

日本国内ならなんとかなるものの、グローバル化が進んだら日本風が通じるわけがありません。

社会に出て、海外の取引先と交渉するときに白黒はっきりさせなければ契約がお流れになることも。

 

欧米では当たり前なクリティカルシンキングを何とか日本人にも身に着けさせようとしているのでしょう。

小学6年の子供①がある日、国語の宿題をしていました。

【登場人物の意見に全部YesかNoか自分の考えを書かないといけない】と。

 

どんなものか見てみると、場面は学級活動で何をするかというもの。

意見を述べてている5,6人の生徒に賛同するか否かを、理由を明記して書く宿題でした。

完全にクリティカルシンキング、クリティカルライティングです。

 

【白黒はっきりさせて意見を書くように先生が言っていた】とのこと。

保護者世代の公教育では見られない光景です。

 

このように、親の知らな間に小学校の国語もガラリと様変わりしています。

 

意見を言ったり挙手するのは固定メンバー

小学4年以上になると、手を挙げたり意見を言う子は完全に固定されます。

アクティブラーニング導入と言われていますが、発言に関しては昔と変わらず【決まった子しかやらない】とのこと。

 

文にすれば子ども達が意見を言いやすいのかと思いきや、子供①からするとそうでもないようです。

【何となくこっち、とか書いている人もいたから先生が例文を教えてくれた】とのこと。

 

人前で発言しなくても、自分の意見を持たない。持てない子が一定数いるのは昔とそう変わりません。

これは先々のことを考えるとかなり痛いです。

 

発言するのが苦手な子を無理やり表に出させるのは精神的苦痛にもなります。

子供③は、完全に内弁慶タイプ。

小学校入学後にハイハイ手を挙げるタイプではありません。

しか~し、子供①②の話を聞いてみても、目立つ子ではなくても自分の考えを表現できる子一目置かれるようです。

 

大人しい子でも文章で自分の意見や考えを書けるのは大きな武器になります。

文章力を鍛えていくことは大切だな~、と就学を控えた子供③にも色々対策をしていかなければ、と思うのでした。

 

発想力や語彙力の差は無視できない

正直、【大学入試まで長い目で資料に慣れさせたりすればいいかな】と甘い考えを持っていました。

しかし、現実的にはもう小学校レベルで大変身していたのです。

 

ちょっと慌てた自分もいますが、子供①②の国語の様子を知ったことは収穫でした。

 

一方通行の国語は終わりハードルが高くなる

音読や板書のスタイルは今も受け継がれていますが、大学入試制度の改革で小学校の国語もかなり変化しています。

とは言っても、ライティング技術を学校が丁寧に教えることは時間的余裕がありません。

 

広告作りや意見文も、例を見せて指導→即実施、という流れです。

受け身の子はさらに受け身になってしまう予感。

 

読解力、漢字力(語彙力)、表現力といったトータルバランスを見る国語に変貌しつつあると感じました。

 

これらのカリキュラムは能動的な人間育成につながりますが、結果を残せるのは一部の子ども達だけでしょう。

ハードルが高くなって伸びる子もいれば、残念ながら越えられない子も出てくると個人的に考えています。

 

なぜかというと、ある程度の素地がないと越えるのが難しいからです。

 

語彙力の差はわりと早い段階から目立つか

今の公教育では、小学校時点で発想力や語彙力の差が出やすくなってきていると感じました。

 

子供①の宿題でも、登場人物への賛同の有無の理由を書く場合、全く同じ文面では話になりません。

賛成でも批判でも表現や語彙を変えていく必要があります。

 

かなり本格的に表現や文章を書くことに力を入れ始めているので、語彙力の差は早々に目立っていくはずです。

 

言葉の意味を正確に理解することは、国語だけに必要な能力ではありません。

算数、数学、理科や社会など教科書を読んで理解できなければ学力向上につながらないのです。

 

先生が使っている言葉の意味が分からない。という事態にもなりかねません。

 

幼少期から語彙力を増やすことに注力

俗に小学校高学年の域に達してきた子供①②から、変わりつつ国語をみていると語彙力の重要性は高まってくると確信しています。

 

読解力の低下が指摘されていますが、本を読むにも語彙を知らなければ楽しめません。

楽しくなければ読む気も起きません。

 

どうすればよいのか。解決策は結局、読書や家庭での会話なんですよね。

我が家では、語彙力のために本を買ったり学習漫画も購入しています

 

こち亀やコナン、宇宙兄弟以外の漫画も買い集めて(漫画は夫担当)色々な専門用語が出る漫画の中でも面白そうなものをチョイスしています。

最近は、銀の匙がお気に入りで繰り返し読んでいます。

 

あと、将棋ブームもあり3月のライオンも今更ながら読んでいます。

かれこれ25年以上に渡る【観る将】をしているので、どんな質問でもどんとこい状態の私。

 

夫にも昭和から平成にかけての将棋界の変遷を説明しています。

子供①②③は将棋アプリで毎日対局しています・笑。

 

テレビ番組もクイズ番組中心に見たり録画しています。

漢字やことわざなど言葉に関する問題も出されるので、朝食時に流して楽しみながら語彙力アップを狙っています。

 

時事ネタに関しては【新聞取っているのが当たり前の時代】が過ぎ去ったこともあり、家庭によって差が極端に出ています。

スマホだとアルゴリズムが発動し、関心のあるニュースや情報が表示されます。

【自分はさほど関心がないけど重大ニュース】は昭和や平成中期までのような【世間が共有するもの】ではなくなってきているのです。

 

似た情報ばかりに触れていると、使われている語句も限定的になるので語彙力は伸びにくくなるので気をつけましょう。

国語が変わってきています。

子どもの力を伸ばすためにも語彙力を増やしていくことは重要になっていくでしょうね。



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