本屋さんに行けば〇歳までに、系の本がたくさん売られていますね。
これを私は勝手に、〇歳商法と呼んでいます・笑。
適度な距離感を保ちながら読み、完全に煽られないように注意しましょう。
ただ、ほとんどの本では的確なことが書かれています。
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完全に無料で読めるコミックエッセイです。
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キンドルとは違う読み心地かなと思いますので、読み比べもしてみてください。
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透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】
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ありがとうございます。
巷を賑わす小4の壁、という言葉
子どもの「10歳の壁」とは何か? 乗りこえるための発達心理学 (光文社新書)
小4の壁に関して、先日以下の2つを書きました。
自分を反面教師&仕事を通じて感じた、4年生~5年生が分岐点(9歳は序曲だと思います、個人的に)だよね~、との思いを持ちつつ、読んだのが法政大学文学部教授の渡辺弥生氏の本。
巷に溢れかえる「10歳の壁・小4の壁」について、様々なデーターをもとに理論的に話が展開されています。
2011年4月出版。
10歳の壁を否定しているわけではなく、どのような変化が起きているのかを検証している本です。
私が一番興味深く読んだのは、「第一章 9歳、10歳はなぜ取り上げられるのか?」
本のはじめに、で記載されている部分を紹介します。
(前略)この年齢に注目しているのは、早期教育を煽る分野だけではありません。実は、現実の学校教育の世界では、1960年代ごろからすでにささやかれてきた、特徴のある年ごろでもあります。つまり、9歳、10歳の「壁」という言葉や、小学4年生の「つまずき」、という言葉は、かなり前から教育現場では言われてきている言葉でもあったのです。
子どもの「10歳の壁」とは何か?乗り越えるための発達心理学
P6より抜粋
時は高度経済成長期真っ只中
1960年代と言えば、新幹線開通や東京オリンピックなど高度経済成長期真っ只中です。
その時代から教育現場ではささやかれていたとは正直驚きでした。
戦後の混乱から立ち直り、人々の生活も落ち着きが出始めた時期でもあります。
社会が平穏になりつつある中、学校でもそういう問題点に目が届く状態になった証とでも言えましょうか。
第一章では、1980年代にも9・10歳をテーマにした本が二冊紹介されています。
立命館大学名誉教授であった加藤直樹氏の本。専門は社会学(福祉学・心理学・教育心理学)です。
大阪健康福祉短期大学元学長・大阪教育大学名誉教授であった秋葉克則氏の本。
専門は心理学(教育心理学・人格形成心理学)です。
この頃は、単なる煽りではなく自己成長→飛躍の年頃とプラスに捉えています。
だいぶ、今の意味合いと違っていますね。
しかし、当時から【目に見えない境界線がある】という認識を専門の先生方は認識し、世に問うていたのです。
しかし、なぜこうも様相が異なるのかを考えてみました。
なりを潜めた90年代、そして爆発したゆとり前後
二冊の本が出版された1987年、89年は私もリアル小学生だった頃。
世はバブル経済真っ最中です。ちなみに中山家はどん底時代・笑。
80年代後半に世に送りだされた「小4の壁」「10歳の壁」は90年代では表に出てきません。
お・そ・ら・く、1992年から開始した第二土曜日完全休校という、週休二日制度への移行も関連しているのかもしれません。
当時、私は小学校を卒業していましたが、教職員の労働時間軽減の圧力(国際機関から)によって休みが増えると新聞で読んだ記憶があります。
そういう状況下で、小学4年生が分岐点!!、となれば親は黙っていないでしょうし、国としても方針が揺らぎかねないです。
そして、その中を偶然なのか、必然なのか、ゆとり教育への道を歩んでいく訳です・・・。
そして、2002年を迎えて
2002年から始まったゆとり教育、その後の国際テストでの順位低下によるマスコミと教育産業の扇動活動・・・。
これにより公立への不安を覚える保護者が続出し、都市部では中学受験者数が右肩上がりとなりました。
この傾向は、リーマンショック後の2009年まで続いた現象です。
NHKの、クローズアップ現代の放送が決定打となったのは間違いないでしょう。
書店で子育てコーナー幼児教育コーナーに行けば、必ず目に飛び込んでくる9歳、10歳の文字。
少子化に歯止めが利かない現在、教育産業は早い段階でお客様を取り囲む必要に迫られています。
教育の不安を出せば、親はうろたえ、手を打たなければ、早く習い事を、早く教育を、と駆け込んできます。そして惜しみなくお金を落とします。
惑わされずに子育てをしていこう
基本的に、私は先取り教育は否定派です。
まぁ、少し漢字が読める(書く、ではありません・笑)&九九くらい口にするのはいいかな、程度です。
元塾講師を知っているお母さん方からは、いつも我が家の子供たちが外遊びばかりしているので、不思議がっていますが、それにも強い信念があってのことです。
いずれ書く時期がくるとは思いますが。
10歳の壁を知り、その上で家庭で、あまりお金をかけずに対策を講じることが我が家ではベストな方法かな、と改めて考えた一冊でした。