今回は【トップ高校に入っただけになる子の特徴】と題し、お話をしていきます。
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高校受験というのは、それまで義務教育の道を歩いてきた子どもにとっては人生初の入試、自分の学力で合否が決まってしまうという試練の時でもあります。
高校は公立私立問わず偏差値なるものがあり、志望校合格を目指す時にその偏差値を越えているか、近づいているのかというのも受験勉強をする上で欠かせない考え方です。
志望校判定を知るために、住んでいる地域の高校入試、主に公立高校の入試問題に似た作りの模擬試験を受けます。
トップ高校は偏差値70前後で合格圏、可能圏だったり、地元で進学校と呼ばれる学校は偏差値60になるのが一つの目安だったりと数値で一喜一憂することになります。
高校受験は家庭にとっても一大イベントで、子どもよりも親の方がオロオロしたりすることも珍しくありません。
受験を控えた一年というのは例年とは違う過ごし方をするので、平常心を保つというのはちょっと難しいところがあります。
そんな子どもにとっても親にとっても大変な1年となるわけですが、地方の中で特別な存在となりがちなトップ高校を目指す子というのは周囲の期待も背負って大きなプレッシャーと戦いながら受験に臨みます。
晴れて合格となり、高校生として新しい学校生活がスタートするわけですが、たとえ地方であっても【トップ高校】というのは義務教育時代の中学とは授業スピード、使用する教科書や教材のレベル、定期テストの問題の難易度が全く異なります。
新学期がスタートしても合格した余韻に浸っていると、あっという間に置いてけぼりを喰らいます。
かつての私もそういう高校生でした。
【進学校に合格したけれどすぐに学業不振となった子】というのは毎年誕生しています。
我が子がそういう子にならないよう、どのような特徴のある子が【トップ高校に入っただけ】になるのかご紹介していきます。
トップ高校に入ることが親や子の願い
まず、地方には【この高校に入ったら万々歳】という高校があります。
都市部で育ち、学校も全部都会という方からすると信じられないかもしれませんが、【この高校に入るのが親子の願い】【親族一同この高校を出ている】というような家庭もあります。
ですから、生まれも育ちもずっとその地域だと【あの高校に入らないといけない】という使命感で勉強する子もいます。
この考えを持っている親、子どもはけっこういます。
【親も親戚もあの高校だから入らないといけない】
【あの高校以外だと恥ずかしい】
こういう教育方針だと、塾側もあーだこーだ話をすることも限られてきます。
また、直接担当している先生から【高校合格だけでなく合格した後のことも考えないといけない】【トップ高校の勉強スピードは早いぞ】とアドバイスを送っても、【高校に入ってから考えれば間に合う】と軽くあしらわれることが多いです。
高校受験では子ども自身が自分の学力を踏まえて、そして高校卒業後の進路進学や職業を見据えて【あの高校に入ると自分の夢を叶えられそうだ】と選んでいくわけですが、そういう意識はあまりなく【とりあえずあの高校に入らないと】という気持ちが強いです。
私は元グータラ小学生から中学で心を入れ替えてトップ高校を目指したわけですが、それまで学習習慣がないことや、その学校を受けるような子達は小学生時代から優等生という子ばかりでしたから【あの高校に入るために必死に勉強する】という気持ちだけで突進したこともあり、高校入学後にどんな世界が待ち受けているのか全く考えてもいませんでした。
そうなると、高校合格が人生最大の目標となりがちで、合格したことで【この世の春】となってしまい【高校に入ってからの勉強】になかなか取り組めず、気がついたら周囲の子がずっと先を走っていた、なんてことになっています。
高校に合格しただけの人、にならないためにも【あの高校にどうしても入りたい】という熱い気持ちを持つことは受験を乗り越えるのには必要なことではあるものの、【高校に入ってからの勉強】【高校卒業後の進学先や学部や将来の職業】も考えることで高校の勉強を横に置かないようにしましょう。
大学受験も高校受験のノリで大丈夫と勘違いしている
さて、地方の教育事情の最大のデメリットと個人的に感じているのが【大学受験に対する見通しの甘さ】です。
中学受験組が少ないことや、全国的な知名度を誇る大学附属中学や高校がないので【大学受験を避けるために付属学校を受ける子がいる】ということや、中学受験組が多いのは中高一貫校の6年間で大学受験に備えるという常識をよく知らない親子がいます。
また、地方育ちの大卒の親は自分の経験談を踏まえて【ラスト1年で何とかなる】という考えを信じていることがよくあります。
【部活も頑張って、高校3年の夏休みから本気出して勉強すれば間に合う】と口にする方もいたりします。
時代は流れ、大学進学率も上昇しているのと、大学入試の制度の多様化もあって親の経験がそのまま役立つとは限りません。
昔のように筆記試験オンリーではありませんし、総合型選抜や指定校推薦、自己推薦を経由しての合格を目指す場合は受験に備えた動きは入学直後から、高校1年の冬から動き出すという子も珍しくありません。
ですから、高校受験のノリで大学受験を乗り越えようとするのは危険です。
子ども①の周囲にも【高校受験のノリで大学受験も平気だと思っている同級生がいる】ようです。
首都圏の中高一貫校の子が先取りをしているという知識はあるけれど、【それでも平気】と考えるのは勇気が必要です。
とくに地方ではトップ高校に入ったら全国的な知名度を誇る大学には入れるだろう、と考えている人はかなり多く、生徒の方も最初は【自分はこのまま○○大学に入れるはず】と思っている節はあります。
しかし、授業がスタートしてテストや模試を受ければ自分の学力の厳しさ、そして全国のライバルの学力の高さを痛感することになります
中高一貫校の子達は高校2年生には高校内容を終わらせ、高校3年生は大学受験に向けた勉強をするというのが鉄板カリキュラムです。
インターネットがあるので、地方の高校受験組のデメリットを理解した上で大学受験に向けた準備をしていくようにしてください。
予習しなくても授業についていけると信じている
ところで、高校と中学の勉強で一番違うなと感じるのが【予習をしていないとキツイ】ということです。
小学校や中学校でも予習をしていると授業での学びが2回目となるのでより理解が深まっていくというメリットがありますが、高校の学びというのはとくに進学校であればあるほど【予習前提で授業が進められる】になります。
トップ高校の上位層は東大や京都大を始めとした最難関大学、国公立大学の医学部医学科、旧帝大、東京科学大や一橋大学に現役合格するので、そういう子達がちゃんと受験できるようなスピード、そして学力を身につけられるような教材を選択するので授業内容も難しいです。
こうした内容を上位層以外の生徒がリアルタイムの授業だけで理解するのは無理があります。
高校では予習をして授業に臨むのが常識であるものの、小学校や中学校でずっと優等生だった子からすると授業で予習をしなくても平気だったという自負があるので、【高校でもなんとかなるでしょう】と授業を受けていて、結局分からないことだらけになるという結果となります。
予習をしないと厳しい、と理解した時にはちょっと出遅れていて、挽回しようにもかなり厳しい状態になっていれば、【もういいや】と匙を投げてしまう子もいます。
トップ高校に合格することを目標にしてしまうと、入学してからの学校生活で、とくに勉強面で苦労の連続になります。
無事に合格してからのこともしっかり考えて、入試が終わったその日から数学や英語の予習をするなど高校での勉強に備えることが大切です。
最上位層、上位層の子は中学生の頃から高校内容の勉強を予習していて、高校での授業は復習になるという流れを作っています。
もし、トップ高校を目指すのであればこういう子達が周りにいることを肝に銘じて受験勉強を頑張っていきましょう。