今回は【トップ高校に近づけない 応用問題が解けない子の特徴】と題し、お話をしていきます。
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小学校そして中学校は義務教育期間であり、敢えて受験をしなければ住んでいる地域の公立学校に自動的に進学することができます。
しかし、高校進学となると入試をパスする必要があります。
高校受験は都会と地方関係なく、高校によって合格基準の目安である偏差値があります。
複数のコースがある私立高校であれば、コースによって偏差値も異なります。
その偏差値を基に受験校を選んだり、時には志望校を下げるという決断を下すこともあります。
または、志望校の合格基準である偏差値に到達していない時は勉強をしてそのレベルに近づく努力をしなければいけません。
とくにトップ高校を目指す場合は各中学の優等生との戦いになります。
合格を勝ち取るのは容易ではなく、【入試の時のテストで良い点数を取る】ということが不可欠なものの、戦略的な学習計画とストレスフルになりがちな受験期でも健全な精神を保つメンタルの強さ、そして日常の積み重ねが大切です。
しかも、中学生になったばかりの時点で【受験まで残り3年を切っている】という状態です。
約3年というと子どもにとってはまだ先のことですが、トップ高校を目指している子は小学校の優等生ばかりであり、そういう子達でも中学入学後は学力グループの再編成でふるい落とされ、残った最上位層の子が受験に挑むという地方であっても過酷な受験になります。
例えば、中学1年生の時点で偏差値55くらいの子が3年以内で成績をトップ高校に合格レベルに到達するには、相当な努力がないと実現することはできません。
そもそも、ライバルたちは中学1年生の時点で偏差値65くらいある優等生ばかりです。
そういう同級生達と競い合い、勝つということがどれだけ大変なことかは容易に想像できると思います。
もし、子どもはトップ高校を目指しているし勉強は頑張っているけれど、【あとひと伸びたりない】、今の偏差値ではトップ高校合格は厳しいと言う時は応用問題が解けない可能性が高いです
学力の高い子が受験するため、応用問題が解けないとトップ高校合格には近づくことができません。
そこで今回は、応用問題が解けない子の特徴をご紹介します。
特徴を知ることで、子どもが改善すべきところがみえてくると思います。
理解不足の教科や単元を放置している
まず、理解不足の教科や単元をそのままにしておくと応用問題が解けない原因になります。
応用問題が解けるようになって、ようやくトップ高校への道へとつながるので、【何とかしないといけない】と行動に移すしかありません。
たとえ神童であっても、何かの教科に対して苦手意識を持っていたりします。
子ども①②の周囲にいる神童さん達で言えば、【国語の物語文の心理描写が苦手】【古典分野がちょっと苦手】というものです。
苦手とはいえ、神童さんなので【他の人から見たら良い点数】を取ってはいますが、それでも数学や理科などに比べると【低い点数】を取ることもあります。
神童さん達は苦手教科や単元でも【それなりに出来る状態にしないと気持ち悪い】という特徴があるので、勉強をして仕上げていきますが、普通の子は苦手意識を感じる教科や単元を積極的に勉強する、復習することはなかなかできません。
【親や塾の先生に言われて渋々取り組む】という子もいますが、そういう気持ちが強いとどうしても集中力が欠けてしまいます。
そういう気持ちになるのは理解できますが、ただ、トップ高校を本気で目指すのであればどこかで【嫌だな】という気持ちを断ち切るしかないです。
そして、理解不足の分野はできるだけ早く特定し、自力で復習をする、塾の自習室で勉強しつつ先生に質問をして理解不足解消を目指すことが大切です。
受験に向けてどの教科や単元を優先して苦手克服を進めるか、先生と一緒に具体的な戦略を考えてみるのも良いです。
塾の先生は頑張っている生徒に対して惜しみなく教え、サポートしようと張り切るものです。
そして、子ども自身が冷静になって【どの単元が一番難しいと感じているか】【どのような方法で復習するのが自分に合っているか】と一度振り返ってみるよう促すのもよいでしょう。
読解力と思考力が育っていない
さて、2020年度に小学校で、そして翌年の2021年度に中学校で学習指導要領が改訂されてから、読解力と思考力を問う入試問題が増えています。
我が家の子ども③を見ていても、小学校では読解力、思考力を鍛える学び方にシフトチェンジしているので、入試傾向が変化するのは当然のことです。
トップ高校に近づくには、他の同級生よりも読解力と思考力が備わっていることが必要です。
なぜなら、これまでの応用問題に読解力、思考力を求める要素がプラスされているからです。
しかもこの二つの力は学習全般や今後の人生において極めて重要なスキルでありつつ、短期間でどうにか身につけられるスキルではありません。
文章を正確に読み解く力が不足していると、問われていることの意味や情報を拾いきれず、結果として間違いを連発することを繰り返し、【この単元の意味とは】という部分の知識の定着が不十分になりやすいです。
例えば、算数や理科の教科書に書かれた内容を深く理解していなければ、テストでの応用問題は解けません。
そして中学に進学してからの、より難化する学びで苦労することになります。
子ども①②の中学校での勉強を見ていても、【すんなり答えが出る問題は激減している】というのは感じます。
また、時計を戻して小学校時代の塾の問題も【サクッと分かる問題】は学校の勉強に比べると少なく、今思うと我慢強く考える力を鍛えるのには適していたなと思います。
読解力というスキルはどのくらいあるかで問題文から答えを導き出せるかどうか決まりますし、思考力は与えられた条件を組み合わせて答えを出すために不可欠なスキルです。
これが整っていないと、得た情報を整理して自分の考えに反映させることがうまくできず、正しい答えを考え出すことが難しくなります。
応用問題が解けない自分が嫌になっている
ところで、子どもが勉強をしている、問題を解いている中で理解できないことが続くと、自信を失い、どんどん学習そのものに消極的になってしまう恐れがあります。
不安や挫折が重なれば、挑戦を避ける傾向が強くなり、学習意欲が低下する可能性が高まります。
この時に、【問題が解けなくて悔しい】という感情が出てくるかどうかがスキル向上の鍵になります。
失敗や行き詰まりを感じていそうな時は、親が励ましの言葉をかけて子どもと一緒に応用問題が解けない原因を少し探ってみることをしましょう。
基礎がしっかりしているか、問題を解くための具体的なステップを理解しているか、または単に問題を解く時間が足りないだけかもしれません。
小さな成功体験を積み重ねることで、自信は少しずつ回復します。
一つずつ課題を見つけて克服していき、実際に問題が解けるような【いつもよりも少し難しい問題】に取り組ませてみてください。
そして、挑戦している子ども自身をまず褒めてください。
親も失敗と成功を経験しているはずです。
失敗した時に馬鹿にされたり、けなされて立ち上がる子は少数派です。
むしろ、難しい問題に挑戦しているという事実自体が、既に成長しようとしている証拠だと思います。
子どもがトップ高校を本気で目指すのであれば、【失敗は成功のもと】と励ましてください。
たとえ【解けないな】と子どもが感じていても、それは新しい視点や戦略を探るチャンスです。
答えの導き方、考え方が見つからないときは、先生や友達などからアドバイスを求めるのも一つの手です。
他の人のアプローチを知ることで、自分では気づけなかった解決策が見えてくることもあります。
受験の道は険しいですが、諦めずに応用問題を解けようと努力し続けるその姿勢が、最終的に大きな成果につながるはずです。