恐怖の小5 勉強の挽回が厳しい理由 | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

恐怖の小5 勉強の挽回が厳しい理由

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今回は【恐怖の小5 勉強の挽回が厳しい理由】と題し、お話していきます。

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エール出版社より本が出版されました。

小学3年生から4年生で気をつけるべきことを詳しく取り上げています。

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キンドルとは違う読み心地かなと思いますので、読み比べもしてみてください。

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透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】

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新作です。

 

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ありがとうございます。

小4の壁を過ぎ、小学5年生になると学校生活では高学年という扱いになり、委員会活動も加わり、今まで以上に責任ある行動が求められることが増えてきます。

勉強の方も英語がスタートします。

社会では日本地理で工業地帯や帯グラフ、理科は電磁石や振り子にものの溶け方、算数は比例、割合に小数のかけ算と割り算、最小公倍数に最大公約数と超重要単元であり、【分からない】と感じる子が急増する単元が目白押しです。

小学3年生から4年生にかけて学力差が目立ってきて、小学5年で【はい、あなたはこの学力グループね】とキッチリ決まるくらい学力差が広がり、学力グループを移動するのが難しくなります。

そして、小学5年で属した学力グループから脱出する気力が芽生えない限り、そのグループは中学進学後も引き継がれていき【中学ではこのくらいの成績になる】が見えてきます。

つまりは、【学区の中学でこの順位になりそうだから受験する高校もこの辺りになる】という子どもの未来予想図がハッキリと分かる恐ろしい学年です

 

親としては、子どもの選択肢を増やせるような学力グループに属したいところですが、そうするためには学習量を増やす必要があります。

今の状態で満足しているなら維持する努力をすれば良いのですが、【学力グループを2ランクくらい上げたい】と下剋上を願うのであれば、子どもの努力で挽回するしかありません。

しかし、高学年である小学5年生から挽回するのは至難の業です。

なぜ、難しいのかを説明していきます。

 

1.家庭学習の時間を急に増やせない

小学5年生になり、学校のテストの点数がガクンと下がる子が出てきます。

小4の時点ですでに下がってきた子は、さらにマイナス5点、10点低くなります。

これまで80点を取れていた子も70点が増えて【高得点はもう無理】と感じる子がクラス内で少しずつ増えてきます。

ただ、多くの子は周囲の子を気にして恥ずかしいので点数が下がっていることを口にすることはありません。

100点とか高得点を取れる子が眩しく感じても、【あの子たちは特別】と自分とは違う世界の人たちと思い勉強に気持ちが向かない子も出てきます。

こうなると、6年生になっても中学生になっても学習意欲がなかなか湧いて来なくなります。

【勉強が難しくなったから頑張ろう】【学力上位グループに入ろう】と親が叱咤激励をしても、反抗期になり言うことを聞きません。

なんとか挽回させようと思っても至難の業です。

さらに難しくさせているのが【学習量をいかに増やすか】という問題です。

成績が低迷していたら、まず何をすべきかといえば迷うことなくいえるのが学習量を増やすということです。

成績を上げるには、学習時間を増やすことは絶対に避けられません。

そして、残念ながら元々学習時間が少ない子が勉強する時間を増やしてもたいていは3日坊主で終わります。

小学1年生の頃から学校の勉強以外の勉強時間を設けている子は、ドリルや問題集を解いて【帰宅したら宿題が終わったら10分程度家庭学習をする】という学習時間からスタートし、学年が上がり少しずつ勉強時間が増えていきます。

5年生頃には1時間かそれ以上は机に向かって勉強しています。さらに、中学受験をする子や塾に通っている子は平日でも2時間から3時間くらいは勉強しています。

 

小学5年生になり、【そろそろヤバイ】と危険を感じる子はたいてい、学校の宿題をして家庭学習も低学年の頃と変わらず10分から15分程度で、よくて20分くらいです。

MAX20分の子が、いきなり1時間勉強する、つまりは3倍勉強する時間を増やすというのは無理があります。

少しずつ自然と増やしていき、【気がついたら平日の家庭学習時間は1時間を越していた】という子はノンストレスで勉強できますが、学習時間が短い子にとってストレスフルな家庭学習になり、たいていは計画倒れで終わります。

親としては学習時間を増やしたいけれど、子どもが拒否する。

実行してみたけれど、今までよりも3倍、4倍も長くなると心が折れて【自分は勉強は向いていない】とますます勉強から遠ざかっていくことも起きてしまいます。

小5から挽回するのは子どもの成長も絡んで、非常に難しいです。

 

2.小学1年から4年までの総復習が辛すぎる

勉強というのは、どの教科でも共通しているのが【小学1年生の学びがらせん階段のようにつながって上に行く】ということです。

基本的な知識をキッチリ学び、復習や予習をして強固なものにしていき、さらに上へと向かう階段が一つ、二つと増えていくようなものです。

土台が弱いと上に重ねても崩れ落ちてしまいます。

基礎学力である土台を修復するには、復習が欠かせません。

どの学年まで戻って復習するかは子どもによって異なりますが、小5でボロボロという時は小4の内容も怪しいので、小学3年生、2年生に戻る必要があります。

算数の四則計算が怪しい時はそれこそ小学1年の繰り上がりと繰り下がりまで戻って復習しないといけないときもあります。

それが一つの教科なら何とかなるかもしれませんが、国語と算数の二教科や、理科社会と国語と算数という四教科になると総復習も膨大な量になります。

 

大半の子は、その学習量を前にして恐れおののき逃亡します。

つまりは【やっぱり自分は勉強を捨てる】という気持ちが大きくなり、そのまま学業不振者となって中学進学していく流れになります。

私が塾で仕事をしている時、漢字が苦手な中学生の生徒に小学3年生からの漢字の総復習をするよう宿題を出し、小テストをしましたが、全員がその量の多さに心が折れてギブアップしていました。

小学3年から小学6年までの漢字は約800字くらいです。

読み書きをしっかりできるようにするには、かなりハードです。

しかも中学生ですから、他の教科の勉強もしないといけません

リアルタイムで苦手克服をせずに先延ばしをしていると気がついた時には、もう本腰を入れて苦手克服をしないといけないと思ったときには山のような学習量が待ち受けています。

その山の高さに子どもは驚いて『頑張らなくちゃ』ではなく『無理だ』という気持ちが勝ってしまうわけです。

【高学年だから前の学年の勉強を復習すればOK】で済む話ではありません。

苦手を克服するには、想像以上の深刻な状況で真正面から受け止めることができず、結局挽回のチャンスを失ってしまいます。

 

3.挽回には昭和的な根性が必要で音を上げる

勉強をする中で『復習をする』というのは学力向上、基礎学力を鍛えるには欠かせない勉強方法の一つです。

復習と共に、苦手克服もしていかないと学力を飛躍的に向上させ、成績を上げることや受験で志望校に合格することも難しくなります。

学校の勉強を難しいと感じることが一層増える小学校5年で『これまでの遅れを一気に挽回する』というのは、復習をして苦手克服を同時進行でしていかないとリアルタイムの学びに追いつくことができないです。

こうなると、根性抜きでは語れません。

根性論というのは昭和の遺物で、令和の今では古臭い考えと受け止められるかもしれませんが勉強だけでなくスポーツや音楽の世界でも結局上達するには努力という根性が必要になってきます。

しかし、だれも根性で突破したいとは思いません。

楽をしたがるのが人間です。

しかも、これまで真面目に勉強してこなかった子達が素直に『今日から心を入れ替えて猛勉強します』とはいきません。

何とか逃げられるよう、言い訳をして勉強を遠ざけようとします。

小学5年で気がついても、手を施して結果が出るのは子ども本人がガッツがあって『絶対に成績上げる!』という子だけです。

そういうタイプの子は少数派なので、大多数が音を上げます。

そんな事態にならないためにも、やはり低学年の頃からの家庭学習の習慣や定着というのが非常に重要になってくるわけです。

『これはヤバイ』と親も子も気がついた時点で、好転させるには並大抵の努力では無理です。

相当な覚悟を持って問題と向き合わないといけません。

そして、向き合えない子の方が圧倒的に多いので挽回するのが非常に難しいのです。

 

まとめ

各教科で超重要単元を学ぶだけでなく、英語の授業も始まるなど小学5年生は勉強への意識差が子どもによって違いがかなり目立ってくる学年です。

学校生活では高学年としての振る舞いを求められるようになり、まだまだ遠い未来のことだと思っていた中学進学も近づいてきます。

『勉強で分からないことが増えてきた』『中学では校内順位が分かるからコワイ』と学習面で不安を感じることは色々なことを考え、『どうにか成績を上げたい』と思うようになります。

ある意味、子どもが不安を抱き始めているので親としては勉強する時間を増やしやすい学年ですが、やることが山のようにあると『やっぱりできない』と勉強から目をそらすことになります。

小学5年生の学力がそのまま中学でも変わらない、むしろ小学校の頃よりも下がるということがあるので親としては何とかテコ入れをしたいところですが、勉強の挽回への道はかなり険しいです。

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