【教育小噺】中学から変身する子 | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

【教育小噺】中学から変身する子

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今回は【中学から変身する子】と題し、お話をしていきます。

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エール出版社より本が出版されました。

小学3年生から4年生で気をつけるべきことを詳しく取り上げています。

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完全に無料で読めるコミックエッセイです。

 

↓こちらはアマゾンの縦読みfliptoonです。

キンドルとは違う読み心地かなと思いますので、読み比べもしてみてください。

内容は一緒です!

透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】

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新作です。

 

kindleのジャンル別ベストセラー獲得しました!

ありがとうございます。

 

中学というのは、ご存じの通り小学生の頃とはだいぶ変わります。

部活があり帰宅時間も遅くなり、なおかつ疲れ切って帰宅します。

高校受験や定期テストを見据えて塾通いをし始める子も増えます。

そして、土日祝日は部活の練習や練習試合、遠征などで潰れることもよくあります。

そして、定期テストが行われて自分の学力、そして学校の中での立ち位置がハッキリしてしまいます。

牧歌的な小学生時代とは完全に決別し、いきなり社会人のような世界がスタートするわけです。

何も知らずにその中に飛び込むとたいてい痛い目に遭うのは分かり切っているので、学校側も対策をしています。

小学6年生の秋から冬にかけて中学進学に備えて学区の中学の先生が来て勉強や部活のことについてお話をしたり、場合によっては学校見学をして【中学生になるな】と実感するようになります。

私が子どもの頃はこういった取り組みはなかったと記憶しています。

おそらく、少子化でお手本となる年上のお兄さんやお姉さんがいないので小学校と中学校が協力して中学校生活がどのようなものかレクチャーしているのだと思いますし、中1ギャップという言葉があるように違いに戸惑って学校生活に慣れるまでに時間のかかる子もいるので、そういう問題を未然に防ぐ目的があるのでしょう。

 

生活リズムの変化も大変気になるところですが、親としては定期テストの存在がとても気になります。

義務教育は中学で終了するので、次の高校進学には受験を突破しないといけません。

そして、定期テストの結果で進学できそうな高校もよりハッキリと見えてきますし、公立高校を受験する場合は教科の評定、内申書なども気にする必要もあります。

授業態度や提出物などで先生から評価される、テストでしっかり点数を出して評定を良くするということも意識して学校生活を送らないと公立高校が第一志望の時は進路変更を余儀なくされることもあるので注意しないといけません。

小学生の頃のようにはいかなくなるので、学力が高くても授業態度が悪かったり、提出物を出さないなどしていると、評定で損をするようになります。

成績を低下させる子が多い中でも、小学生の頃よりも頑張る子というのは少数ながらいます。

 

校内順位を気にする子

中学で成績を伸ばすというのは私自身の経験でもかなり稀有な存在だと思いますが、【小学校の頃よりも学力グループを上げる】という子はいます。

まず、小学校のテストと中学校のテストの違いを感じ取り【校内順位を上げていきたい】と思う子は成績が伸びやすくなります。

何と言っても、【学校の中での立ち位置】がハッキリ出てしまいます。

通っている中学校の中での学力の序列が定期テストを通じて分かるというのは子どもにとっては衝撃的なことです。

とくに小学校時代のカラーテストでそれなりに点数を取れていた子が、中学では上位層、トップ層に入れないというのは良くある話であり、結果を受けて発奮して【絶対にトップの仲間に入る!】と心に決める子もいます。

 

私の場合、小学生時代はグータラ小学生でしたので家での勉強のやり方もよく分かりませんでした。

【こんな風に勉強するのかな】と同級生の話などを参考にして家で勉強したけれど集中力が続かなかったり、母親におねだりして問題集を適当に選んで買った問題集が自分の実力に全く合っていなかったりとハプニング続出で中学に入ってから初めて受けた定期テストは散々な結果となりました。

ただ、【自分の学力はこの程度なのか】と生まれて初めて知った時のショックは凄まじいものがありました。

今振り返ると、全然勉強していなかった身分で【この程度なのか】と思うのもどうかとしていますが、それくらい12歳、13歳の子どもにとっては衝撃的なことです。

【うわ、信じられない】と真面目に自分の学力を受け止められるかどうか。

そして、その気持ちを忘れずに行動に移せるかどうかで、中学からの学力が上昇するか否かが決まります。

人の目を気にする子もある意味校内順位を気にする子ですが、目を気にするというのは周囲に流されやすい、雰囲気に合わせてしまう子でもあるので最初は【成績を上げたい】と口にしても段々と友達の考えに感化されて決意が揺らいでしまい、結局途中で努力をやめてしまう子もいます。

 

どうしても行きたい学校がある

【うちの子は中学に入って頑張るタイプなのか】と小学生の頃から考えても、親でも子どもの未来のことを正確に【こうなる】とは分かりません。

実際のテストを受けてからの子どもの心境の変化や行動を見るまで何も言えない難しさがあります。

その中でも、高確率で【中学に入ると小学生の時よりも勉強に励む子】になるのが、すでにどうしても行きたい学校がある子です。

高校受験になると基本的に子どもの将来の夢や高校卒業後の進路進学を踏まえて受験校を選びますが、どうしても子どもの学力を無視することはできません。

とくに倍率の高い学校や進学校合格は合格できる確かな学力がないと突破できません。

例えば、【名の知れた大学を出てロボットの技術者になりたい】と口で言っても、勉強を全くしていなければ大学進学率の高い進学校に合格することはできないでしょう。

また、技術者に早くなりたい気持ちが強くなり、高専受験を考えても、やはり高専も偏差値が高いですし、入ってからの勉強も大変ですから【勉強は面倒】という考えが【この学校に入りたい】を上回ってしまうと、受験が上手くいかなくなります。

 

口で【あの学校に行きたい】と言うのは簡単です。

塾でもそういうことを言っている子に何人も出会ってきました。

しかし、合格に近づくには言葉だけでなく行動が伴っていないといけません。

【あの高校に入りたい】と強く思っていても今の自分の学力を考えると到底無理だと判断して、勉強をしない子はたくさんいます。

私の場合、小学生の頃から行きたいと思っていた学校が実はトップ高校だったことや、小学生の時点では高校受験があるとよく分かっていなかったので割と近所だったその学校には【学区だから通える】と思い込んでいたという経緯があります。

中学に入り、自分のリアルな激ヤバな学力を知り、【こうなったらがむしゃらにやるしかない】と昭和のど根性的な感覚で勉強と向き合うようになりました。

行きたい学校との学力差がどれくらいあるかで必要な努力も変わってきますが、さほど大きくないのであればしっかり計画を立てて努力を継続していくと合格に近づくことは出来ます。

実際、塾でも【絶対にここに入りたい】と宣言し、ワンランク上の学校に合格して進学した子は毎年必ずいました。

【そういう子は特別な子】ではなく、ただ他の子よりも意思が強く努力しただけです。

もし、我が子がどうしても入りたいと思っている高校があり、その学校と子どもの学力に差がある時は、もう勉強をやるしかありません。

 

スケジュール管理が得意

さて、この他にも中学に入ってから勉強面で飛躍的に伸びる子の特徴があります。

個人的に一番有利になる特徴だと思っているのが【スケジュール管理が得意】です。

私も中学で配布される生活日記といった先生に提出するスケジュールノートに【その日どんな勉強をしたか】を教科や勉強時間を細かく書くようになってから成績が伸びました。

塾でもスケジュール管理が得意で成績を伸ばして志望校に合格した生徒に出会ったことがあります。

塾に来た当初の学力では3番手や4番手校には合格が妥当でしたが、本人の志望校が2番手校となかなかのギャップのある子でした。

本人もまだまだ学力が足りないことを理解していたので、【基礎固めをする時期】【定期テストで校内順位を上げるために何をすべきか】【模試の偏差値を上げる】というテーマを掲げて、自分の弱点などを塾の先生に聞いてメモをし、苦手克服をする努力をコツコツとしていきました。

受験期に間に合うかハラハラしましたが、中学3年の夏休み明けには【この調子でいくと合格も夢ではない】というレベルに到達し、本番まで気持ちを引き締めて突っ走って合格を掴み取っていました。

 

学習計画の大切さは親もよく知っていると思いますが、子どもが自動的に勝手にそういうことを考えられるのかというと疑問です。

【行き当たりばったりで勉強しそう】と感じているなら、今から親子で1週間の予定を書き出すといったところから初めて【スケジュールを考える経験】を積んでいくようにしてください。

自分の現状を把握し、問題解決をするにはどの時期までにどんなことをすべきかと未来を考える癖が身につきます。

その日を気ままに過ごし、勉強するしないも気分次第だと成績を上げていくことはできません。

そして、スケジュールは勉強だけでなく社会に出て働く際も必須のスキルです。

長い目で見ると子どもの能力をワンランクもツーランクもアップさせるので先手必勝とばかりに取り組んでみましょう。

 

中学から変身する子は少数派ながらもいるので、子どもの中学進学後の成績の変動が気になる時は変身する子に近づけるようになれそうか、そうなるためには今からどんなことをしていけばよいのかを考えてみてください。

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