【教育小噺】賢いけれど学習量が増えない子に知って欲しいこと | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

【教育小噺】賢いけれど学習量が増えない子に知って欲しいこと

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今回は【賢いけれど学習量が増えない子に知って欲しいこと】と題し、お話をしていきます。

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YouTube版

 

エール出版社より本が出版されました。

小学3年生から4年生で気をつけるべきことを詳しく取り上げています。

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kindle出版しました。unlimitedでも読めます。

完全に無料で読めるコミックエッセイです。

 

↓こちらはアマゾンの縦読みfliptoonです。

キンドルとは違う読み心地かなと思いますので、読み比べもしてみてください。

内容は一緒です!

透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】

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新作です。

 

kindleのジャンル別ベストセラー獲得しました!

ありがとうございます。

 

動画【YouTubeのコメントにお答えします⑦】に以下のようなコメントが寄せられました。

いつも参考にさせていただいています。

うちには受験予定のない6年生の息子がいます。

勉強はよくできる方で宿題➕Z会のハイレベルをやっているのですが、あまり考える事もなくスラスラできるので宿題合わせても勉強時間が30分もかからず終わってしまいます。

Z会の課題も溜めることなく添削も期限内に出せて正解率も高いですが、勉強時間が短い事が気になってしまいます。

ゲームやYouTubeは毎日2時間ほどで、あとは趣味の絵を描いています。

このままでいいのか、量を増やして勉強時間を1時間くらいになるようにした方がいいのかわからないのでいつかお考えをお聞かせできたら幸いです。

 

コメントありがとうございます。

勉強しない子を持つ親、学習量が増えない子を持つ親からすると、ちょっと語弊があるかもしれませんが【羨ましい悩み】と捉える方もいるかもしれない悩みかもしれません。

ただ、せっかく高い学力スキルがあるのに、このままの状態で大丈夫なのかと心配する気持ちも分かります。

現在、小学6年生であり中学受験の予定がないということなので、今のペースで小学校卒業を迎えるのかなと思います。

ただ、小学6年生になると次は中学進学が目前に迫ってきます。

ご存じの通り、中学では部活動に入れば帰宅時間は遅くなりますし、年数回の定期テストと単元が終わるごとにあった小学校でのテストの回数より激減し、テスト範囲も広いことやテストは各教科の先生が作るなど、全く違うものになります。

こうした変化が中学に進学しただけで起きるということは、親自身は経験しているので分かっています。

しかし、子どもは親や学校の先生から【中学生になってから大変だ】と聞かされても、そこまで深刻に受け止めない子の方が多いでしょう。

やはり自分の身に降りかかり、実際生活が変わらない限り、そしてテストを受けて結果が出ない限り子どもは【これまでの学習の仕方を見直そうか】とは思いません。

 

勉強するかしないかは子どもの気持ち次第

小学校に入る前、または小学校に入ってから家で勉強する子に育てる、ちゃんと自分から宿題に取り組む子になるには親の誘導が不可欠です。

私も実際3人の子どもの家庭学習の定着をやってきましたが、簡単な仕事ではありませんでした。

そして、子どもは勉強に対して【今日は勉強する気分じゃない】など平気で口にします。

これは大人が【仕事する気分じゃない】と口にするのと同じ感覚かもしれませんが、やはり勉強や仕事のモチベーション維持などを考えると、子どもが勉強するかしないかは気持ち次第というところが大きいです。

小学校低学年の頃は親の言うことを素直に聞いて勉強していても、自我が芽生えて反抗的な態度が強くなってくる10歳前後から【今日はやる気でない】と先延ばしをしたり、【学校のテストは問題なく取れているからそれ以上の勉強はしたくない】と平気で口にする子もいます。

 

こうなってしまうと、親が色々と策を講じてもなかなか難しいです。

そもそも、親に対して反抗してくると親の言動が目障りになります。

親が勉強させようと必死になっている姿を見て【それならもっと勉強しないようにしよう】と逆の行動をする子もいます。

反抗期に入ると素直になれず、【勉強している自分が好きなんだろう】と疑いの目を向けます。

こうした親子のすれ違い、いざこざが増えれば子どもは勉強する意欲がますます低下します。

高学年になり、中学進学を控えている中で勉強量が増えない、勉強しない日も増えてきたというのは親としては不安を感じてしまいますが、【どうして勉強しないのか】【なぜ勉強しなくても平気だと思っているのか】と説教抜きで子どもの心の内をちゃんと聞いてください。

勉強に対する思いを知らないと、中学、高校でも親子のすれ違いが続いてしまいます。

 

危険を感じても動かない子はいる

小学生の頃は学習量が少なくても、中学受験する子でなければ特段困ることはありません。

そのため、親は定期テストで順位がハッキリする中学生になれば心を入れ替えて勉強するようになると期待してしまいます。

しかし、中学に進んでからも、【このままで上手くいく】と変えない子もいます。

理解力、記憶力、集中力が優れていると学区の公立中でも小学生時代の学習スタイルを貫いても上位層、最上位層でいられる子もいるでしょう。

ただ、住んでいる学区が教育熱が高いと中学の定期テストも応用問題が出たりするので、高得点連発の子は限られていますし、自分よりも成績の良い他の小学校出身の同級生に出会う可能性があります。

その時に【自分も負けないように勉強しよう】という気持ちが芽生えてくると思います。

その一方で、住んでいるのが教育熱が低い学区であれば定期テストも簡単な内容になりがちなので、小学生の時と同じでも定期テストで良い点数が取れてしまえば、【これでいいんだ】と勘違いしてしまう子もいます。

教育熱の高い低いというのは本当に子どもへの影響が大きく、やはり教育に関心の強くない家庭が多い地域だと、子どもが危機感を持ちにくいという問題点があります。

 

私も塾で仕事をしている時、学力的に近隣で5番手の高校受験が妥当な学力だけれど、校内順位が上位なので親子で勘違いして2番手を受験したという子もいました。

全く勉強しない生徒が周囲にたくさんいると、少しでも勉強する子は【優秀な子】という立ち位置になります。

公立小学校、公立中学校は地域の教育に対する意識によって集まる生徒の学力レベルの分布図というものが異なります。

そういったことを踏まえて【さすがに自分よりも賢い子がいることに気がついて学習量が増えた】となるか、【勉強に力を入れている家庭が少ないから中学でも勉強する気が出るか怪しい】になるかは進学してみないと分からない恐怖があります。

 

高校受験が余裕でも高校進学後は楽ではない

学習量が少なくても、小学校そして中学校でもそれなりの成績を出してきた子は高校受験に向けて勉強し始めると、俗に【本気を出す】状態になると先頭集団に追いつくべく成績を上げていきます。

ただ、頑張ろうという気持ちを持ち実際に勉強に本腰を入れ始めても間に合わない時があります。

概ね、最後の、本当に最後のチャンスが中学3年生の夏休み前です。

この時期までに本気にならないと挽回することはほぼ不可能に近いです。

とくに進学校、トップ高校を目指すのであればライバルはそれこそ小学生、中学生の最初からずっと勉強を頑張ってきた子ばかりです。

【高校に受かった】という結果を残すことはあっても、その中で、学力スキルが非常に高くても割り込んで最上位層になるというのはけっこう難しいものがあります。

私の子ども時代、子ども①②の周囲の神童さんを見ても、誰もがうらやむような学力スキルを持ちながらも成績最上位層の子達は部活で忙しい中でも、ずっと学習量を確保して鬼のような集中力を発揮して勉強に励んでいました。

元々勉強に関するセンスが高い子でも、神童さんの努力にはなかなか敵わないでしょう。

 

そして、高校進学後はもはや中学の勉強とは別次元になるほど難易度がアップします。

とくに地方であってもトップ高校は東大や京都大、国公立大学の医学部医学科に現役合格する子が毎年いるので、大学受験でライバルとなる大都市圏の中高一貫校の授業スピードに負けないよう、ものすごいハイペースで授業が進みます。

いくら賢い子でも、こうした中で小学校の頃、中学校の頃と変わらない学習量で乗り越えようとしても無理があります。

高校に入ると、荒い表現ですが5教科だけれど5教科ではなく科目が10教科位増える、というくらい授業が専門ジャンルに分かれます。

定期テストも中学のような5教科ではなく10教科分の勉強をする必要があります。

中学生になった頃に、しっかり学習量を増やしておかないと高校での勉強に対応することができないでしょう。

地方の高校から東大や旧帝大レベルの医学部に現役合格しそうなレベルの子は地元でも有名な優秀な子ばかりですが、誰もがそれ相当の努力をしています。

学習量を増やさずに小学校時代を駆け抜け、中学になって自分よりも成績のいい子がいれば学習量を増やすようになると思います。

中学でもそういう子と出会わずにいると『学習量を増やさないといけない』と感じる機会がないので、そういう時は優秀層が集まる街中の塾に通わせてみて刺激を受けさせるのが個人的にはおすすめです。

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