今回は【他の子と比較するのをやめるとどうなるか】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
隣の芝生は青く見える、という言葉があります。
子育てでも、我が子と他の子と何かと比べてしまうことが良くあります。
それこそ首がすわったかどうかや、寝返り、ハイハイ、つかまり立ちや意味のある言葉が言えるようになったか等、赤ちゃんの頃から比べる方は少なくないでしょう。
年齢が上がればそれは運動面や精神面にまで範囲が広がり、【うちの子の方ができる】とか【まだまだ他の子よりも幼い】などと比べるようになります。
そして、小学校に入ると、いよいよ学力という親にとっては他の子と比較してかなりのダメージを受けやすい、焦りやすいテーマと向き合う時期に突入していきます。
塾でも、面談などで知り合いの子どもの進捗具合や学力を探ろうとする、他の子と比べて我が子の優位性を確かめたいような保護者に出会ったことがあります。
そうした『他の子のことが気になる』という方は昔も今もいます。
ちなみに、もちろん他の子の成績を教えることはしませんでした。
上手に話をそらして、なんとか違う話に乗るよう誘導した記憶があります。
さて、低学年の頃であれば漢字の読み書きや計算中心で、学年が上がるとテストの点数や漢字の再テストを受けるかどうか。
そして中学受験をするかどうか。
どこの塾に通い、どのクラスに所属しているのかといったことを探り、自分の子どもと比較しては一喜一憂する親も少なくないでしょう。
悪い比較と良い比較がある
自分の子どもの良いところを探すつもりが、いつの間にか同級生や友達との比較ばかりして、子どものあら捜しをして、気分が落ち込むこともあります。
一般的に、『他の子と比べるのをやめましょう』『自分の子どものことだけを見ましょう』という論調が多いですが、それは比較することが親にとってはストレスになり、子どもにとってはなじられたり勉強をするよう急かされたりと、こちらもストレスの元凶になるからです。
つまりは、良いことはないからやめましょう、という考えが根底にあります。
しかし、本当に全く他の子と比べるのを辞めることが正義なのかと言われれば、そうとは言い切れない面もあります。
まず、入試に向けて受けているテストや模試は『他の子と比べた中での子どもの立ち位置』とまさに比較の世界そのものです。
合否判定は他の子とのテストの点数の比べっこみたいなものです。
そして、そうしたデータがないと志望校を受験して合格する可能性がどれくらいなのかと事前に把握することもできませんし、日々の学習で『どの教科、単元が苦手か』というのも分からなくなります。
単にあら捜しの比較が悪い比較だとすれば、こうした比較は良い比較であり、子どもを志望校合格へとまい進するには欠かせないものです。
そして、親が冷静な心を持って『うちの子は学校の授業はちゃんと理解できているか』『学校のテストは満点を取る子はどのくらいいるのか』というのも、良い比較です。
この場合、学びの基本である学校の授業をちゃんと理解しているか確認することや、難しい単元であれば満点を取る子どもも限定してくるので『クラス全体のでき』というものから我が子の理解度を把握することができます。
『他の子と比べるのは良くないこと』と何でも比較するのをやめてしまうと、子どもの学力の推移やテストの点数から自分の子が学校の勉強に躓いているのかを親がキャッチできないというデメリットがあります。
比較をするメリットもある
『他の子の成績を探るのは品のないこと』と考える方も多いと思います。
自分の子は自分の子であり、他の子を気にせずに習い事や勉強に励むことは素晴らしいことです。
しかし、習い事であれば大会に出る、レギュラーになるという話の時に、他の子の動向を把握していないと自分の子の習い事の教室での立ち位置はどの位なのか分かりません。
そして、選ばれなかったとしても『もう少しの差だったのか』それとも『まだ力不足だったのか』では雲泥の差があります。
ほんのちょっとの差であれば、大会に出れるようなサポートが出来た可能性があります。
また、力不足の時は何がどのように足りないのか分からなければ、大会に出る子と比較をして次の大会に備えることもできません。
他の事の比較というと人によっては下品という捉え方をするかもしれませんが、子どものスキルを伸ばすためにはより上手な子、学力の高い子と比べて学ぶことも大切なことです。
『練習などで真似できるところはないか』『自分の子どもにもプラスになりそうな勉強法かもしれない』と比べて考えることは、子どもにとっては負担のかかることではありません。
むしろ、上手な子、成績の良い子の手法を取り入れてみるというのは現実的な対策と言えるでしょう。
もちろん、冷静に比較する時には妬みや嫉み、追い落としたいという醜い気持ちを捨てることが条件です。
そうした起伏の激しい感情を持って我が子や他の子を見てしまうと、正しい物の見方が出来なくなる恐れがあります。
明らかに自分の子供よりも優れている子を考えると、苦しく思う方もいると思いますが、他の子を憎むのではなく我が子を見つめて、子どもの持っているポテンシャルを高めるために比べることは子育てをしていく上でメリットになるといえます。
ですから、他の子を一切見ず、気にせずに過ごすというのは親にとってはストレスにならないかもしれませんが、必ずしも子どものためにならない一面もあることを忘れないでください。
比べるのが好きな集団もいる
共働き世帯が増えて、以前のように井戸端会議をするママさんの姿も減ってきていると思いますが、とくにお母さんたちの世界では噂話というのは昔も今も会話を弾ませるスパイスになっています。
今は直接話をするのではなく、LINEグループで色々と情報が行き交うことがあります。
私は一切そういったグループLINEに入っていませんが、子ども達の成長過程で色入りと情報が入り混じって嫌な思いをしているママさんもいました。
噂話というのは真実が語られるというよりは、発信者の思いが強く出てしまうことがあります。
『あの子はこういうのが得意みたい』という話も、その子の親からしたらそうではない、ということもあります。
噂話が一人で歩き出すと、訂正するのも大変です。
しかもLINE上ですと、収拾がつかなくなることもあります。
たとえ他の子と自分の子を比較するのが好きであっても、ママ友との間では控えた方が無難です。
ママ同士の比べっ子というのは女の争いになることもあるので、そういう世界には足を踏み入れずに遠巻きに見ることが自分自身と子どもを守る防衛策になります。
あくまで、他の子との比較は冷静に行い、そしてそれは『うちの子にとってプラスになること』であることを強く意識してください。