今回は【小学校高学年から成績が伸びる子のナゾ】と題し、お話していきます。
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ありがとうございます。
小学5年生頃になると学力グループが固定されますが、その中でも、高学年になって成績が伸びてくる子がいます。
子どもの同級生や自分の子ども時代を振り返っても、たいてい、学力グループの上位層は低学年の頃からずっと上位層というパターンが圧倒的に多いです。
つまり、1年生や2年生の時点で『勉強が得意な子』というポジションを築いている子です。
模範生的な存在で『あの子がクラスのリーダー』と一目置かれるような子です。
低学年の頃から優等生ですから、立ち振る舞いとか言動も他の子とは違います。
今は学力ではなく子ども本人のやる気でリーダーが決められる風潮になっていますが、昭和の頃でしたら、先生が優先的にクラス代表とか作文発表とか、グループ活動の班長に指名したようなタイプです。
そういう子達の中で、学年が上がり、または中学生になってから『あれ、あの子って勉強得意なんだ』と言う子がポツリポツリと出てくることがあります。
しかし、小学5年生の勉強は算数を筆頭にかなり難しくなるので、その時期から成績が伸びるというのはけっこう大変です。
反抗期にも入っているので親の誘導で上手くいくということもほぼありません。
とはいえ、テストの点数で気がついたら高得点を連発している子も少なからずいます。
かなり不思議なことですが、どうして成績が伸びる子がいるのかその謎に迫っていきます。
1.明確な将来の夢や目標を掲げている子は伸びやすい
算数の割合、比例、社会や理科も中学で勉強することの基礎固めといった内容を勉強する小学5年生は勉強の出来不出来がかなりハッキリする学年でもあります。
親も同級生のことを思い出してみると気がつくと思いますが、5年生である程度進学できそうな高校の幅も決まってきます。
私の時も、トップ高校に進学した同級生は小学5年生の時点で学年でトップ層ばかりでした。
塾でも入会した頃よりも妥当と思っていた高校の2ランク上の高校に進学した生徒がいました。
その中でも、学年で数人『小学生の頃はまぁまぁ勉強は出来たかな、どうだったかな?』という印象だけどふたを開けたら進学校に進んだという子がいました。
もちろん、小学生の頃に壊滅的に勉強が嫌いという子ではありませんでしたが『思いほのか進学校に進んだんだ』という子です。
小学校高学年以降に成績が伸びた子に共通しているのが『絶対に○○高校に入る』という強い思いを持ちながら勉強しているということです。
例えば、『通学時間が短い方が良いから、進学校だけれど絶対に○○高校に入りたい』と一心不乱に勉強をする。
入りたい部活があるから合格目指して日々勉強に励むという子や、ロボット甲子園に憧れて高専を目指す子もいました。
これは高校に対する熱い思いですが、『大学進学したら一人暮らしをしたいから○○高校を目指す』と実家からの脱出と親が一人暮らしを許可してくれそうな大学に入るために進学校を目指すというケースもあります。
小学校高学年の頃に『こうなりたい』と目標を定めて、それをクリアするために努力をし始めた子は小学5年生や6年生、そして中学に入ってから『あれ、あの子って勉強できたんだ』という子に変身します。
ただ、高学年そして中学生になってから成績を上げていくというのは言葉では簡単に言えないくらい大変なものです。
私も実際に経験していますが、ゼロベースの子が学力の土台を一気に作っていくというのは休日返上で勉強するしかありません。
まさしく突貫工事です。そうしないと受験には間に合いません。
そう多くはないけれど、学年でポツリポツリといる高学年から成績が伸びる子は目標に向かって普通の子以上の努力をしています。
2.中学受験をするので本格的に勉強を始めた
公立中高一貫校が誕生して約20年経過しました。
地方では塾にくる子のボリュームゾーンは中学生でしたが、中受する小学生も塾に入ってくるようになるきっかけになりました。
中学受験を考える場合、小学校に入学した頃から『どのタイミングで塾に入るか』『塾に入るまでにどのくらい学力を仕上げるか』というのを考え始めます。
その一方で、学区の中学の情報を聞いて、『どうも荒れているらしい』とか、『このままクラスメイトの子と同じ中学に行ったら勉強を益々しなくなるかも』と悩む親も少なくありません。
とくに子どもが流されやすいタイプだと『うちの子は受験させた方がいいのでは』と思い、塾に入って中学受験に参入するケースもあります。
色々と考えて中学受験を決意するに至りますが、そういう家庭ではたいてい教育熱が高いので低学年の頃から家庭学習をしっかりやってきています。
学校のテストがこれまで中の上だとほぼ100点を連発している同級生の陰に隠れていますが、そのなかで、中学受験に特化した塾に通い真面目に勉強に取り組めば、学習量も増えるので学校のテストの点数は上向きになります。
もちろん、学校の勉強と中学受験の勉強は全く同じとは言い難いですが勉強する時間が増えれば色々と知識も増えます。
塾に通えば、そして中学受験を目指せば必ず成績が伸びるという訳ではありませんが、伸びやすい条件が揃っているので、本人がしっかり取り組んでいればガッチリ嚙み合って遅かれ早かれ学力上昇の軌道に乗りやすくなります。
中学受験の勉強はどの教科もボリューミーかつ難しい内容ばかりです。
ですから、授業を真面目に受けて宿題をしっかりやっていくと、学力は相当盤石なものになります。
しかも、中学受験は『小学6年生冬』とゴールが決まっています。
そのゴールに向かって、キッチリ仕上げていく必要があるので勉強するしかいないです。
そして、学校のテストでは高得点を連発するので『なんだか急に賢くなったな』と周囲の目には映ります。
3.中学進学が近づいて真面目に勉強するようになった
中学に入れば学校の定期テストで自分の順番が分かるというオソロシイ世界が待ち受けています。
あまり勉強しない子に対して『定期テストですごい順位を取ったらどうするの!』という言葉を投げかける
親は多いです。
小学校の時は何点取ろうがクラスの順番がハッキリ分かることはありません。
通知表も小学生の頃は『たいへんよい』『よい』『がんばりましょう』の3段階ですが、中学生になると5段階となります。
さらに通知表の評定は主に公立高校入試への影響も少なくなく、『適当に授業を受けてテストを受けても大丈夫』ではないです。
こうした小学校時代との違いに気がついて、『ちゃんと勉強して備えよう』と勉強に対する意識が変わってきて成績が伸びる子もいます。
この場合、お兄ちゃんやお姉ちゃんから話を聞いて勉強を頑張ろうと気持ちを切り替える子もいます。
または、親類や近所の仲の良いお兄ちゃんやお姉ちゃんから『部活もあって大変だから、小学生の頃から勉強は真面目にやっといた方がいい』と聞かされて、勉強する気持ちが芽生えてくる子もいます。
私の場合は、中学に入ってから小学生時代との違いに驚いてビックリして改心しましたが、周囲からのアドバイスで突然変わる子も多くはないですがいます。
ちょっと話は脱線しますが、勉強させるさせないに関係なく小学と中学の学校生活の違いを家庭でも取り上げてください。
同じ義務教育ということもあり、『部活動がある』『私服から制服に変わる』くらいだと思っている子もいます。
親は経験しているので理解していると思いますが、全く別世界になります。
小学生の頃にやっておくべきことを伝えて、『中学からで間に合うと甘く考えるのはいけない』と話してください。
その話が心に響かない子もいるかもしれませんが、ちゃんと受け止める子は色々と考えて勉強との向き合い方を変えていきます。
まとめ
親としては小学校高学年になると学力グループが固定するのでそれ以前に対策をしたいと色々動くと思います。
しかし、ちょっとレアケースですが小学校5年生以降に『あれ、あの子ってこんなに勉強できたっけ』という子がポツリポツリと出てくることがあります。
どうしていきなり賢くなったのか不思議に思うかもしれませんが、成績が伸びるには理由があります。
端的に言えば勉強する時間が増えて、勉強への意識が変化してきたからです。
塾でも、成績が伸びた子はガッツが違いました。
結果を出しているということは、それなりに努力をしているということです。