学校の勉強は出来るけれど、時々受ける四谷大塚が主宰しているような無料模試では思うように点数が取れない。
どうしたら応用問題が解けるようになれるのか。
子どもの教育に関心がある親ほど、こういう悩みを抱えている場合があります。
小学校の学びは親世代の時と比べて多様化し、調べ学習が増加。
皆の前で発表する機会も多く、アクティブラーニングが強化されています。
とはいえ、昔と変わらず【読み書きそろばん】は重要です。
これが疎かになっていると、学校のテストで高得点を取ることは難しいです。
では、具体的にどうすれば「学校の勉強以上の応用力」を身につけられるようになるのでしょうか。
Kindle出版しました。Unlimitedでも読めます。
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そもそも学校と塾の勉強は別物
小学校や中学校は義務教育にあたり、児童生徒がまんべんなく理解できるよう「基本的な内容」を学びます。
そのため、ものすごくできる子、今でいうギフテッドや【浮きこぼれ・吹きこぼれ】タイプの子は置いてけぼりをくらうことになります。
そこまでではないけれど、学校のカラーテストは高得点を取れている優等生も存在しています。
しかし、塾主催の無料模試などを受けると愕然とする点数をとってしまう。
学校のテストと塾のテストで差が出て驚く、というパターン。
こういうケースは驚きではなく、普通に起こります。
やはり、学校の内容はあくまで【基礎学力】。
ごくごく一部の天才系でない限り、塾主催の無料模試で出るような応用問題への慣れや対策をしていかないといけません。
基礎学力がなければ応用力は身につかない
学校のテストは出来る=基礎学力がある、という状態です。
その点はお子さんを褒めてあげましょう。
先行きは明るいです。
なぜならば、応用力をつけるには基礎学力がなければつけることは不可能です。
計算ミスが少ない。
漢字もちゃんと書ける。
これを完全にクリアしていたら、あとは応用問題に慣れるだけ。
一方、計算ミスが目立ち漢字もあやふやな場合は応用力以前の問題。
焦らずに土台固めに専念することが先決です。
すぐに応用力がつくことはない
残念ながら、すでに基礎学力がしっかりついているなら【応用力はサクッとつけられる】わけではありません。
なかには、一回ですぐに理解してサクサク問題を解く子もいます。
しかし、普通は問題への慣れや傾向を理解し、そして応用力がついていきます。
何でもすぐに出来る子もいるので、【自分もそうなりたい】【我が子もそのタイプ】と思いたいところですが現実は甘くありません。
子ども①②も応用力を少しずつついてきているかな、という一進一退な様子。
普通の子は何度も問題を解き、勉強時間を増やしていかないと応用力はついていきません。
最短で3ヶ月と覚悟してください。
地道で過酷な道のりです。
これを結果が出るまで継続できるかどうかが、応用問題を解けるカギになります。
読解力は教科に関係なく必須スキル
応用力をつけるさいに、教科に関係なく必須のスキルが【読解力】です。
算数の場合、応用問題は単なる計算ではありません。
モノの捉え方や、問われている意味を理解できなければ正しい答えを導き出すことは不可能。
問題文も長く、それを最後まで理解しながら読むことも必要です。
中途半端な読解力だと正しく読みことができないので、教科関係なく読解力を鍛えていきましょう。
【教育改革に向けて】思考力や読解力を伸ばすために家庭で実践してみたい3つのこと
家庭で応用力をつけるコツ
塾に通わず家庭で応用力をつけていくコツを紹介します。
応用力をつける、応用力の問題を解くには通塾するしかないと思われがちですが、家庭で伸ばすことができます。
とはいえ、最低限の条件があります。
・家庭学習の習慣がついている
・子どもが勉強に対して前向き
・子ども自身が向上心がある
この3つの条件が揃っていないと、なかな応用力をつけていくことが難しいです。
基礎+応用問題を解く
学校の勉強がOKなら、まずか家庭ではプラスアルファ的な問題を解いていきましょう。
お馴染みの、グレードアップ問題集の国語算数、時間的余裕があれば社会と理科にも取り組んでいきます。
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教科書内容よりワンランク上の問題が多く、家庭学習に組み入れやすい一冊です。
塾の模試への対策は中受向けの問題集
塾の模試で結果を残したい時は、中学受験を考えている子が取り組むような問題集に挑戦してみましょう。
はっきり言って、学校のレベルを超えています。
国語の文章問題も、内容も問いも【これ、本当に〇年生向け?】と思うような内容です。
四谷大塚の全国小学生模試は無料ですが、冷静に考えると【四谷大塚は首都圏を軸に展開している中学受験向けの塾】です。
地方にある四谷大塚は、地元塾とざっくり言えばフランチャイズ契約している塾です。
使用しているテキストやカリキュラムは本家の四谷大塚と同じ。
模試を受ける子は教育熱高めの家庭の子ばかり。
学校レベルだと点数に差が出ません。
【中受受けるようなレベルの子向けの問題】を出して、差を出すわけです。
今の時代は地方でも、アマゾンなどで簡単に難易度の高い問題集を購入することができます。
子ども①が愛用したのは、トップクラス問題集の徹底理解編です。
赤い方は少々難易度高め。心が折れないためにもピンクの表紙を選びました。
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国語の文法やことわざを勉強する
小学2年生 言葉と文法にぐーんと強くなる (くもんの国語集中学習)
国語でも、学校と塾主催の模試では開きがあります。
とくに、読解問題の長さと濃さは学校のカラーテストの比ではありません。
さらに、文法や語句系の問題も馴染みがないと解くことは難しいです。
言葉の仕組みや、カタカナをちゃんと書けるところからスタートし、学校ではサラッと過ぎて行く形容動詞や副詞といった品詞などの文法も勉強する
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ことわざ系の本は学習漫画でたくさん出版されているので、子どもとの相性が良さそうな本を選んでみてください。
小学生に人気のある角川まんが学習シリーズでも、言葉系の学習漫画が豊富です。
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千里の道も一歩より
「学校の成績は良いけれど時々受ける塾の無料模試は散々な結果」というときは、塾特有の問題への対応力や応用力が不足している可能性があります。
応用力をつけていくのは、肉体改造のように地道な努力と長い時間がかかります。
「短時間でサクッと簡単に」と願っていても叶うことはありません。
否が応でも「コツコツと取り組む」が必要になってきます。
基礎学力や家庭学習が定着していれば、そこに応用問題をプラスしていきましょう。
時間はかかりますが、結果は出てきます。
ただし、学年が上がると難易度も高まって来るのも事実。
とくに小学4年生以降は、塾主催の無料模試の難易度がアップしていきます。
問題が長文過ぎて時間が足りなくなった。
全く見たこともない算数の問題に出くわした。
小学4年生頃から応用力をつけるには【難しめの問題集の小学2、3年生から取り組ませる】がオススメです。
基本は出来ているけれど、という時は学校のリアル学年と応用的な内容の問題集の学年のレベルの差があるので、手を出すと心が折れます。
ですから、学年が上がってから応用力の付け方は必ずしも「現行の学年の問題集」を購入する必要はありません。
対象学年を無視して、子どもに合う問題集やドリルを揃えていきたいですね。