今回は【小学5年生からの勉強で差をつける方法】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
小学5年生は、本格的に学力差が開き始めるタイミングです。
中学受験だけでなく高校受験でトップ高校を見据えるなら、ここからの過ごし方が将来を大きく左右します。
学習量、そして勉強する中身と学習習慣で同級生に差をつけることを親子で意識していくことが必要です。
差をつけるには、【基礎学力がしっかりしている】という大前提があります。
土台がグラグラしていたら、【よし頑張るぞ!】と思ってもグインと成績を伸ばすことはできません。
そして、小学5年生から差をつけるための勉強法は、単にたくさん勉強するだけではなく、【どのように学び、どう活用するか】と取り組み方を変えていくことも必要です。
勉強内容が一層難しくなり、これまでの【基本問題を解いていれば何とかなる】という世界ではなくなっていきます。
小学校5年生で学習スタイルをマイナーチェンジしていくことで、中学進学後の勉強にも適応しやすくなるというメリットもあります。
【中学生になったら勝手に勉強する子】はほぼいませんし、小学生時代に自分に合う勉強のやり方を見つけていない子は中学生になってから学業面で苦労することになります。
子育てをしていると小4の壁、10歳の壁という言葉に踊らされてしまうことがありますが、その学力の分岐点を乗り越えた小学校5年生が本格的かつ学力差が深刻な状況になるくらい進んでいきます。
これは親が子ども時代にはあまり気がつかないことかもしれません。
私も自分が子どもの頃にはあまりにもグータラ小学生だったこともあり自覚症状はありませんでした。
ただ、塾で仕事をしている時に【よく勉強できている子でも5年生内容ではかなり苦戦している】というのに気がつきましたし、子育てをしてみて【やっぱり小学5年生でガッツリ学力グループが固定する】というのを経験しています。
そのくらい5年生というのは親にとっても子どもにとっても重要な学年になります。
そこで今回は、小学校5年生からの勉強で同級生と差をつけるにはどういうことをしていくべきかをご紹介していきます。
中長期的な目標と学習計画を考える
まず、中長期的な目標と学習計画を考えて勉強する癖をつけるようにしましょう。
小学生の頃は中学受験をする子以外であれば【計画的に勉強する】ということをする必要性はありませんし、子どもの方も【やらないといけない!】と感じることもないです。
ただ、小学校6年間という長い学校生活の中でも小学校5年生というのは特別な学年です。
中学受験する子にとっては受験算数を筆頭に合否を決める、または志望校をキープするかどうか、下げることも検討しないといけないのかという重要なことを学ぶ1年になります。
一方、受験をしない小学生にとっても算数では割合、体積、最小公倍数や最大公約数とすぐに理解できないような単元を次から次へと学んでいくので、勉強しないとガクンとテストの点数を落とす学年でもあります。
分からない単元、理解が不足している教科を見つけても適当に勉強していては克服することはできないので、理解するにはどうすれば良いのか考えることが必要になってきます。
短期、中期の明確な目標を掲げ、それをクリアするために【今よりも良くなる】と勉強を継続させる意志の強さを持ち、努力をしていくことで未来も変わります。
1学期、2学期、3学期ごとの大きな目標を設定してみるのも子ども自身が自分を鼓舞するきっかけになります。
【算数のテストで100点を連続して取れるように頑張る】【漢字テストで満点を目指す】という具体的な目標だと子どもでもイメージしやすいですし、それを達成するにはどのくらい努力するべきかを考えるようになります。
そして、達成するたびに自信がつき、さらに次のチャレンジへの意欲も湧いてきます。
実際に勉強する時は毎日の勉強時間や休憩時間をザクっと決め、具体的な計画を立てると【どの科目をどのくらい復習するか】と自分らしい勉強方法をするきっかけになりますし、計画どおりに進めることで、習慣化が図れ、学習の定着が期待できます。
勉強のスケジュール管理を始めるということは、すなわち子どもの【自学自習】を育てることであり、親の誘導型から脱却し【自分のことは自分でやる】という勉強スタイル確立への道を歩いていくことを意味しています。
【5年生からさらに頑張ろう!】と親が全部管理するのではなく、まずは親子で学習計画を考えて実践していき、その流れに乗ることに慣れてきたら【子どもに任せる】に上手く移行していくのが理想的です。
計画性の高い勉強をする習慣が身につくと、小学校6年や中学に入ってからますます自学自習の重要度が高まる時期に、スイスイと進んでいける【自走力】を高めることになります。
苦手教科と単元から逃げない
さて、成績を上げる、他の子と差をつけるには苦手教科と苦手単元から逃げないというのが鉄則です。
逃げて楽をした分、後からその代償を支払うことになります。
それならば、小学校5年生の頃から地道に勉強をして克服していた方がよいです。
苦手克服の第一歩は、まず間違い直しとの向き合い方を改めることから始めてください。
間違い直しを真面目にやることで、同級生と差をつけることができます。
大半の子は【間違えたからダメだった】とその場の感情で終わらせてしまいますが、頭一つ抜きんでるためには皆が面倒だと思っていることも【やらないといけない】と真正面から受け止められうかどうかにかかってきます。
塾で出会ったできる子は【なぜ間違えたのか】【次はどうするか】を深く考えていました。
間違い直しは自分にとってプラスであり、【伸びしろを見つける時間】というような捉え方をしていました。
復習や知識の定着に重点を置いて、新しい問題をどんどん解いて満足するより【できたはずだった問題】を【完璧にできる問題】に変えるような勉強をしていくようにしましょう。
解き直しには専用のノート、ミスをした教科や単元の整理、そして復習をしたうえで類題に再挑戦をして【本当に理解しているのか】を確認していくことで、学力をつけることにつながります。
成績が安定している子は、復習の力が強いというのは塾でも感じたので、実践させるように話をしてください。
国語と算数で弱点がない状態に仕上げる
ところで、小学校での勉強の二本柱と言えば国語と算数です。
中学生になるとそれが英語と数学にとって代わられる面もありますが、やはり全ての教科の土台は【国語力】だというのは疑いようのない事実だと思います。
小学校5年生という学力差が拡大していく中で、国語と算数の出来というのは小学校6年生そして中学生になってからの成績、もっと大きく言うと【高校受験でどの高校を受けられるか】を左右してしまう教科でもあります。
小学5年生の算数と国語は、学力差が明確に現れ始める教科ですし、できない子も増える中で【できる子】は羨望の眼差しで見られます。
算数で差をつけるには、単に問題を解くだけでなく【考え方】【仕組み】を説明できるまで理解することが望ましいです。
どうやってその答えにたどり着いたのか】と聞かれて【なんとなく】と返答しても小学生時代は困らないかもしれませんが、中学になると通用しなくなります。
そもそも、中学の数学では分かっていることを言葉で説明する、記述するという学びがガツンと加わります。
【論理力がどの程度のものか】が数学の成績を決めてしまう、そんな風に変わりますし、子ども①②の中学校の勉強、定期テストなども【どうしてこうなるのか説明しなさい】と小学校の算数のイメージを持って勉強しようとすると戸惑ってしまうような学びに変化しています。
こうした算数から数学への移行に慣れるには、小学生時代から【自分の言葉で説明してみる】という練習を取り入れておくようにしましょう。
多くの子が苦手とする文章題は国語の読み取り力で差がつきます。
問題文を正確に読めないと、式を立てる時点で間違えていることになります。
四則計算のそれぞれの意味を理解していないと文章問題で式を正確に立てることもできません。
文章に出てくるキーワードを冷静に整理し、関係性を踏まえて式を考える練習を重ねていくことや、四則計算の意味を再度確認していきましょう。
算数は積み重ねの教科です。
苦手をそのままにしていると必ずあとで足を引っ張ることになります。
国語に関しては漢字力の差というのは小学校3年生から出始めるので他の教科に比べると早いですが、5年生では古文に親しむなど、これまで接したことのない分野も学ぶようになります。
学年が上がれば教科書で取り上げられる文章も難易度が上がるので、語彙力や読解力に不安を感じる子は一気に難しさを感じるようになります。
説明的文章では作者の主張展開を【文の構造】で読むクセをつけ、段落ごとの役割を意識して読むようにしていくと【何が言いたいのか】が見えてきます。
読みながら【段落に線を引き、要点を一言でメモする】といった練習をしていき、国語のテストで求められる力を鍛えていきましょう。
要点をまとめる問題や抜き出し問題のような記述問題は慣れが必要なので【答え方の型】があるので、決して感覚で書こうとせず、問題を何度も解いて、答えを見て【こう聞かれたらこう答える】の型を身につけることがポイントです。
その際、主語や述語そして接続語をきちんと使えるかも点数を取れるかどうかが決まってしまいます。
勉強内容が難しくなる小学校5年生以降は 早くから自分らしい学びの型を身につけている子にとっては差をつけやすい時期に突入します。
親もそのことを肝に銘じて。【自分で勉強できる子】に育てることも考えてみてください。
色々と差が拡大してくる5年生の学業では子どもが目標設定をし、問題を解いていく機会を増やして習ったことの理解を深め、そして学習しやすい環境づくりをしっかり行うことで、学びの質が大幅に向上します。
これらの習慣は、将来どういった進路進学をするにしても子どもにとっては自分の身を助ける大きな武器になります。