【子どもの受験】中学受験のデメリット | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

【子どもの受験】中学受験のデメリット

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今回は【子どもの受験 中学受験のデメリット】と題し、お話していきます。

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ありがとうございます。

 

子どもの受験と言えば、全国的には高校受験が一般的です。

ただし、私立校も多い大都市圏を中心に中学受験する小学生が多いという地域もあります。

また、地方でも21世紀に入り公立中高一貫校が誕生してヒタヒタと中学受験をする子が多くはないものの全国的に広がってきています。

 

大学受験を考えている場合、中高一貫校の方が先取りを含めて有利です。

また、内申書などを気にせずに6年間過ごせるという点や、学区の公立中学とは異なり、受験を突破した同級生と切磋琢磨できる環境、特色ある教育方針を打ち出している学校も多く教育に関心のある親としては中学受験に魅力を感じる方が多いと思います。

 

しかし、どのようなことにも光と影があるようにメリットとデメリットがあります。

中学受験の良い点ばかりに目を向けると、現実が見えなくなることがあります。

そして、小学生の子どもは学力がまだ不確かという状態なので、お金を費やせば、つまりは授業数や授業をとれば子どもの学力が鍛えられると親の方も思ってしまうこともあり、塾側もドル箱受験の中学受験を強く進めて、【中学受験をすることのメリット】を大々的にアピールすることもあります。

少子化なので、中学受験に誘導する塾が増えるのは仕方がないのですが、それでも一旦冷静になってデメリットをしっかり確認して、その上で【本当に我が子にあっているか】と考えてみてください。

高い教育費を支払って塾通いをして、中学受験をしてめでたく合格して入学したけれど、どうも考えていたのと違う、ということはよくあることです。

 

そこで今回は、中学受験をした子どもの親という立場も含めて中学受験のデメリットを改めて考えていきます。

 

1.上位にいないとメリットが少ない

中学受験をして入学する中学というのは、全国的にはそう多くはありません。

そもそも、中学は義務教育期間にあたり、受験なしで学区の中学に自動的に進学することができます。

しかも、中学受験をする場合は『この学校で学びたい』という強い思いを持った子ども達同士での戦いなので、そんな簡単に合格切符を勝ち取れません。

多くの子ども達は受験に備えて小学3年生の2月頃から受験に特化した塾に通い、勉強を頑張ります。

受験学年である小学6年生は休日も塾通い、テストを受けるなどお世辞にも子どもらしい過ごし方ができない中で、本番に向けて勉強しています。

そうした努力の末に中学受験をして、志望校に合格して、それでハッピーエンドになるのかと言えば、そんなことはないです。

中学受験はそれぞれの学校ごとに合格ラインがあり、似たような学力層の子が集まります。

そんな中学でも、生徒の学力は上位層、中位層、下位層に分かれます。

 

公立小学校や中学とは異なり、入試を突破して入る学校なので授業も真ん中よりやや下の子に照準を合わせて進められることはありません。

高校2年の冬や高校3年生からは大学入試に向けた勉強ができるよう、中高の6年間で可能な限り先取り学習をしていきます。

授業スピードも速い、そして内容も難しいとなると真ん中より下の学力層にいる子にとっては分からないことがどんどん増えて、予習したくても復習しないといけないというジレンマに陥ることになります。

中学生になってからの学業不振をなんとかするために、家庭教師を雇ったり、個別指導の塾に通うなど教育費がかかることもあります。

中学受験をした先の学校がどの学力層にも手厚いサポートをすると謳っているのであればいいですが、そういう教育方針の学校ばかりではありません。また、学校生活は学業だけでなく、部活動や友達付き合いと楽しいこともあります。

しかし、『下位にいる辛さ』を6年間背負って青春時代を過ごすこともあることは頭の片隅に置いておいた方が良いでしょう。

 

2.中受が最終ゴールになり意欲が低下する

中学受験は熾烈な競争で、合格となったときの嬉しさは格別なものがあります。

中学受験を考える年齢は子どもが小学校2年生から3年生頃で、実際に塾通いをスタートするのは小学4年生頃からと、受験に向けて数年前から準備をしています。

 

親子二人三脚で力を合わせて受験という大きな山を乗り越えていくわけですが、それだけの一大イベントなので、無事に合格すると大願成就とばかりに一気に気が緩んで勉強に対する意欲が低下する子もいます。

私も塾で仕事をしている時に、中学受験をしてその入試を突破したけれど入学後に勉強する気力がなくなった子に何人か接する機会がありました。

おそらく、中学受験をする子のほぼ全員は大学進学を見据えて勉強していると思います。

親の方も『この子は大学に進む』という前提で子育てをしているので、最終ゴールは中学受験ではなく大学受験になります。

しかし、中学受験は全落ちという言葉があるように生半可な気持ちで受ける子はいませんし、第一志望の学校に受かる子は多くはないという厳しい世界です。

まだ先の大学受験よりも、目の前の中学受験に全力を注いで結果が出て、そこで燃え尽きてしまう子はいます。

 

せっかく合格しても、合格したことに満足してしまったら意味がありません。

合格、そして入学はスタートラインに立っただけなので、その先の6年間を充実して過ごすためにも決して『合格すればそれでOK』にしないよう、気をつけてください。

入学してからの学習プラン、どこの塾に入りどのように勉強するかや、部活は何に入るかや習い事の再開

など、子どもが『中学生になったら勉強も含めてこういう学校生活を送りたい』と想像できるような声がけをして、決して『合格したからそれでハッピーエンド』にならないようにしましょう。

 

3.入学してみないと本当に合っているか分からない

中学受験をする場合、事前に受験する学校を徹底リサーチする家庭がほとんどだと思います。

子どもが多感な時期を過ごす場所になるかもしれません。

小学5年生や6年生になれば気になる学校の学校説明会、文化祭などに足を運んで『我が子に合うか』を入念にチェックします。

家庭の教育方針、子どもの性格や学力、在校生の雰囲気、部活動などを踏まえて『この学校を受ける』と決断し、受験をします。

晴れて合格し、入学して楽しい学校生活が待ち受けているかと思いきや、『思っていた学校生活ではない』と感じ、学校への行き渋り、不登校となるケースも少なくありません。

 

吟味して学校選びをしていたとしても、本当に子どもにとってプラスになるかどうかは通ってみないと分からないというのも事実です。

たとえ評判が良い、我が子の良いところを伸ばす学校だと思っていても、同級生が同じような感覚の子ばかりが集まるとは限りません。

その学年だけ、実は色々とトラブルを起こしやすい子も受かっていた、ということもあるので『あの学校に入ったから子どもは充実した6年間を過ごせる』とはいかないこともあります。

また、小学校時代よりも登下校の時間がかかり疲れが溜まって学校に行けない日もある、というケースも場合によっては起こります。

志望校に合格したから子どもの人生が順風満帆になると信じ込まず、『入学してみてからしっかり様子を見る』『万が一にも子どもが合わなかったときはどうすべきか』『不登校となった時の学校側の対応』も

合わせて調べる、または学校説明会で事前に確認してみるのが無難です。

受験をしたいのに不登校となった場合の話をするのはいかがなものか、と思うかもしれませんが、憧れの学校に合格したからといって、何も問題が起きない、元気に学校に通い続けるはず、とは言い切れない難しさがあります。

 

まとめ

中学受験は塾通いや勉強時間も大幅に増えるため、高学年になると子どもらしい、牧歌的な日々を奪ってしまうことにもなります。

それでも受験という世界に親子で足を踏み入れる覚悟をしてしまうくらい、中高一貫校への憧れを持つ親が少なくないという裏返しなのかもしれません。

しかし、学校への憧れ、子どもの努力、そして猛烈な努力の末に掴み取った合格でも、子どもの人生にプラスになるとは限らない出来事が待ち受けている可能性もあります。

 

熱望してしまうと、現実的な問題が目に入らないこともあります。

子どもの人生をより豊かなものにすると思っていた中学受験が、実は子どもにとってマイナスな面もある、というのをしっかり理解して中学受験をするかどうかや、学校選びをしていきましょう。

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