今回は【穏やかでマイペースな子 闘争心がなくても伸びる子の特徴】と題し、お話していきます。
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子どもの性格は子どもがいるだけ色々あります。
負けん気の強い子、プライドの高い子、人の目を気にする子、人の目を気にせずガンガン自分から行動する子。
これ以外にも色々な特徴があり、それが複合的に絡み合って子どもそれぞれの人となりが形作られていきます。
子育てをしていると、『うちの子はこういう性格』と子どものことを他のママさんなどとの会話で表現することがあると思います。
私も子ども①②③の性格を一言、二言で話すことがあります。
さて、子どもの個性というのは保育所やこども園、幼稚園に通うと集団生活を送る中で【こういう子】というのが出来上がっていきます。
その個性は4歳から5歳くらいにハッキリ出てきます。
負けん気が強い子は、かけっこで負けて泣いたり、工作の時間も誰よりも上手に作ろうとしたりと、『他の子に勝ちたい』という気持ちがあり、その熱い思いが成長を促す原動力にもなります。
自分の子どもとはタイプが異なると、負けん気が強いことで親はなだめたりするのが大変だけれど目標に向かって頑張る気持ちが強くて、ちょっぴり羨ましく感じることがあります。
まだ幼児期はみんな子どもらしさ全開で、勉強のことも横に置いて過ごせますが、子どもが小学校に入ると勉強の世界に足を踏み入れることになるので、負けん気が強いかどうかというのも学習意欲に深く関わってきて、親としては気になるようになります。
小学校に入り、多くの子どもと出会うなかで、どうも我が子が他の子と比べるととてもマイペースで、穏やかな性格だと『闘争心がなくて自分からやる気が出るか?』と気になることがあります。
友達と切磋琢磨して色々と頑張って欲しいけれど、どうもそういうタイプではなさそうな時は【このままで大丈夫か】と少し不安を感じることがあるでしょう。
しかし、穏やかで闘争心がなくても着実に学力を伸ばしていく子がいます。
今回は、そういう穏やかな性格の子の中でも伸びる子の特徴をご紹介していきます。
1.秘めた思いを持って勉強している
穏やか、マイペースな子は闘争心がなさそうで、周囲にいるガツガツとした負けん気の強い子と比べると受験勉強とかのんびり過ぎて追い込み時期も置いてけぼりをくらうのではないかと心配してしまいます。
しかし、穏やかな子は表面上いつもと変わらない雰囲気でも心の中では自分の目標をしっかり持っていて、それをベースに日々の勉強をしています。
親としてはやる気や意欲がハッキリ分かる方が声をかけやすいです。
学力を上げるために頑張っている、テスト勉強や受験勉強に集中する時期は子どもの気持ちが分かりやすい方が親もリアクションがしやすいので、我が子が穏やかでマイペースなタイプだとちょっとイライラするかもしれません。
淡々と勉強している子は、頑張るという気合がイマイチ伝わりにくく、親の方もどのような声がけをすべきか悩んだり、逆に【本当に頑張っているの?】とか【他の子はもっとやっているみたい】とダメージを与えるような言葉をかけてしまうこともあります。
けれど、意外と負けん気が強い子は自分の理想と現実の差に焦ってしまい、気持ちが空回りになることも多いです。
そして、努力をする、頑張っているけれどその理想に届きそうにない時は挫折感を抱いて突然無気力になる子もいます。
苦手な単元を勉強する時に、一気にやる気をなくしたり、他の子に勝てそうにないと分かると匙を投げるという子に私も塾での仕事を通じて出会ってきました。
ですから、一概に負けん気が強い子の方がガッツがあって学力が伸びるとは言えません。
逆に、穏やかな子の方がこちらがビックリするくらい努力家で【もっと宿題出しても大丈夫です】と言ってくることがありました。
自分の感情を前面に出さない代わりに、その心の中というのは自分の未来に向かって、熱い気持ちを持って頑張ろうというとてもやる気に満ちていることがあります。
2.自分のペースで課題を乗り越える
穏やかでマイペースな子というのは自分のペースで何事にも取り組んでいる印象があります。
逆に言えば、特有のペース配分などがあり、塾の先生もアレコレ勉強に関して指示しにくい面もありますが、しっかり学習習慣が身についていれば先生側も明かに成績が低迷している時を除けば口うるさくアドバイスを送ることはほとんどありません。
自分のペースが確立しているというのは勉強を継続させるには不可欠な条件で、成績が伸びやすくなります。
やはり、家庭学習習慣の定着や勉強の仕方、ノートの取り方などから一から教えると学力上昇までの軌道に乗るまでにそれなりに時間がかかります。
しかし、自分のルーティンが出来上がっていると【もう少し学習量を増やすか】という意識を持ち、それを実行していくだけで学力上昇の軌道に乗れるというメリットがあります。
もちろん、そんな簡単に、単純に成績が上がるわけではないですが、学習量を増やしていくとそれまで気がつかなかった課題、改善点に気がつくことがあります。
こうしたことに気がつけるのも以前から自分のペースで勉強をしてきたからです。
今まで勉強してこなかった子は何が悪いのかということも分からないまま勉強をして、習慣化していき、テスト結果が出てを繰り返す過程でようやく【あれ、なんだか勉強している割に成績が伸びない】ということに気がついて【何が悪いのか】と考えるようになります。
自分のペースでコツコツと勉強していると、そうした手間を省くことができます。
また、穏やかな子はそもそも、ライバルに競り勝つために頑張るのではなく【自分の勉強】として頑張っているので、勉強する動機があくまでも自分中心です。
ライバルの存在は自分の学力を高める刺激になりますが、勝つことにこだわりすぎるとテストの点数にしか目を向けなくなり、テストの間違いなどを気にしないようになる恐れもあります。
やはり、勉強のなかでテストで間違えた問題の見直しや復習というのは大切なことなので、勝負に執着し過ぎるのは結果として子どものためにならないこともあるのを理解してください。
一見するとマイペースに勉強しているとハラハラドキドキすることもありますが、自分と戦って改善すべき点を見つけて修正していくということをしている子は伸びやすいです。
3.周囲の子に振り回されない
子どもが成長していき、学校生活でもクラスメイトや友達の意見に流されてしまったり振りまわされてしまい、【勉強なんて二の次で良いよ】という考えの子に同調して勉強への意欲が低下する子が出てきます。
穏やかな子でマイペースな子はそういう雰囲気に流されず自分の考え、信念をしっかり持っていて流されるということが案外少ないです。
周囲の子に流される、振り回される子というのはけっこういます。
私の子ども達の小学生時代の同級生の中でも、学区の中学に進学した後に悪い方に流されてしまったという話を耳にして【周りの雰囲気は大切】と感じるとともに【芯の強さも大切】と思うに至りました。
小学生、中学生はまだ子どもですが大人に向かって歩いている段階です。
その過程では高校受験や大学受験などもあり、周囲の子に振り回されて勉強を疎かにしてしまう子も出てきます。
子どもの人生の選択肢が多くなるには、やはり勉強をすることが大切です。
学生の身分で、学業をすることが仕事の一つと捉えてもいい状態なので、それを軽視するというのは子ども自身が自分の立場を苦しめる行為になります。
私の中学生時代に周囲の子に流されて不良となってしまい、成績がそれなりに良かったけれど高校進学しない同級生もいました。
その後、どういう人生を送っているか全く分かりませんが、そういう【あの子、どうしたのかな】と思い出す同級生が一人二人くらい誰しもいると思います。
周囲に振り回されてマイナスの方に転じてしまう子もいるので、それを感じると穏やかなマイペースな子は自分の足で着実に前を進み、勉強を軽視しないという学力が伸びやすい特徴があるといえるでしょう。
まとめ
闘争心、ガッツあふれる子の方が勉強への取り組み方の熱量が分かりやすいのは否めません。
反対にマイペースな子は親が大丈夫かとハラハラしてしまう事の方が多いです。
しかし、負けん気が強い子は勝ちにこだわり前のめりになってしまうこともあるので自分の現状や課題を冷静に見極めるのが得意ではないことがあります。
穏やかでマイペースな子はのんびりしているようで実は【今の自分に足りないものは何か】と自問自答したり、自分なりに改善点を考えてみたりと意外と策士な一面もあります。
親としてはガッツを見せて欲しいと思う気持ちも分かりますが、闘争心が全てプラスに働くとは限りません。
マイペースな我が子を暖かく見守っていきたいですね。