【中学受験と高校受験】子どもはどっちが辛いのか | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

【中学受験と高校受験】子どもはどっちが辛いのか

BLOG
スポンサーリンク

今回は【中学受験と高校受験 子どもはどっちが辛いのか】と題し、お話していきます。

スポンサーリンク
AD

YouTube版

エール出版社より本が出版されました。

小学3年生から4年生で気をつけるべきことを詳しく取り上げています。

created by Rinker
エール出版社
¥1,760 (2024/05/19 14:41:22時点 Amazon調べ-詳細)

 

kindle出版しました。unlimitedでも読めます。

完全に無料で読めるコミックエッセイです。

 

↓こちらはアマゾンの縦読みfliptoonです。

キンドルとは違う読み心地かなと思いますので、読み比べもしてみてください。

内容は一緒です!

透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】

created by Rinker
¥250 (2024/05/19 14:12:53時点 Amazon調べ-詳細)

 

新作です。

 

kindleのジャンル別ベストセラー獲得しました!

ありがとうございます。

中学受験をする子どもは全国的には少数派です。

ただ、首都圏や近畿圏ではエリアによっては中学受験するのが当たり前という地域もあり、メディアでも大きく取り上げられて「都会の子は大変だな」と地方に住んでいる身としては毎年感じています。

 

とはいえ、地方でも21世紀に入ってから公立中高一貫校が誕生したこともあって教育に関心の強い家庭では小学校低学年になると「受けさせるかそれとも地域のトップ高校を目指すか」と考えるのも珍しくありません。

 

我が家では、当初受験する予定はなかったのですが、子ども達が色々と思うところがあり受験すると言い出して国立大学附属中を受けたという地方ではなかなかレアケースな存在の親子です。

そして、附属の高校がないため問答無用で高校受験もすることになりました。

ですから、中学受験もして高校受験もしている親子でもあります。

 

そうした貴重な体験をしている人間として、「中学受験と高校受験はどちらが子どもにとってハードなのか、違いはあるのか」をご紹介していきます。

 

1.中学受験の辛さは千差万別

まず、大都市圏の中学受験と地方とでは熱量がかなり異なるという大前提があります。

地方でも何が何でも志望校合格!、とヒートアップする家庭はありますが「中学受験が駄目なら学区の中学に進む」という考えがあります。

ただ、地方だと中学受験の高倍率や、クラスで1、2番目に賢い子でも駄目なこともザラということを全く理解していない子が圧倒的に多いので、表立って「受ける」と口にする子はほぼいません。

秘密裏に受験をして合格発表を待つというのが地方の中学受験の流儀です。

 

さて、中学受験をするということはすなわち勉強時間が増えることを意味しています。

そうなると、遊ぶ時間が減少します。

習い事の整理も場合によっては行われます。

受験学年での6年生ではゴールデンウイークや夏休みも模試や特訓授業が行われて勉強一色となって過ごします。

我が家も地方ではありますが、他の学年の頃に比べると遠出する機会はかなり減りました。

 

受験する子が多い地域なら皆が勉強しているので周囲も「今年は受験生ね」という雰囲気で見守ってくれると思いますが、受験する人数が少ない地域ですと「中学受験=可哀想」という考えが根強いです。

小学生の間はノビノビ過ごさせる、という考えが浸透しているので「遊べなくてかわいそう」と言われることが多々あります。

 

ただ小学校高学年になると学校の授業も6時限まで行われて、放課後に遊ぶ時間もかなり減ります。

受験はしないけれど中学進学に備えて塾通いする子も少しずつ増えてきます。

ですから【遊べる子】の人数自体が減り、そもそも遊べる子の中に友達がいるとは限りません。

 

我が家の子ども達も「中学受験で塾のテストで偏差値が低いとか結果が出るのに時間がかかるという辛さはあったけれど遊べなくて辛いとかは思わなかった」と口にしています。

低学年の頃にかなり遊んでいたということもあってか、世間一般が思う「遊べなくて可哀想」はけっこう当てはまらないことが多いのではないでしょうか。

 

自分の意志で受ける子は辛さをあまり感じず、逆に、親からのプレッシャーや中学受験に全てをかけている、志望校判定テストで惨敗が続いている子は精神的ストレスがMAX状態になると思います。

 

ただ【楽しく親子でハッピー気分で中学受験を乗り越える】という家庭は皆無に等しいので、多少なりともどんな子も「何かしらの大変さ」を感じているけれど、子どもの辛さは親からの影響で左右されがちです。

 

2.進路進学に直結する高校受験は子どもの人生の分岐点

高校受験は義務教育が中学までなので、進学を目指す子は全員受験することになります。

これは都会だろうが地方だろうが同じです。

とくに地方では人生初の受験が高校受験、という子が圧倒的多数です。

 

中学に入るとけっこう驚く子が多いのですが【小学校での立ち位置より下がる】というケースがほとんどです。

小学校のクラスでは2番手、3番手だった子が中学に進んだら成績上位グループの2〜3番手グループでトップ高校に受験できるかも怪しい、というものです。

まず、小学校のクラスで2番手か3番手だったということは、学校のクラスの数にもよりますが大体は5番手から10番手くらいになります。

中学に進めば複数の小学校が集まります。

そうなると、中学ではよくて10番台です。

教育熱の高い地域であれば、10番台でもトップ高校に進めますが、そうでなければトップ高校は厳しいです。

学力グループは小学校高学年の時点で固定化されていて、よほどのことがない限り各自がそのまま中学で自分の学力グループ、たいていがやや下がったグループに属して高校受験に挑むことになります。

 

学力グループから脱しようにも挽回するのが非常に難しく、かと言って志望校を下げるのは嫌だという気持ちも出てきます。

 

しかも、高校受験は大学進学を含めて【こういう道を歩んでいく】という未来がある程度見えてきます。

地方も高校に関しては偏差値でガッツリ区別されています。

子どもの人生の最初の分岐点で、かなり重要な受験です。

大げさかもしれませんが人生を決めるようなイベントですが、思春期に突入しているので親に相談できず、自分一人で抱えてしまい悩む子もいます。

勉強しなくてはいけないけれど、やる気が出ない、などですね。

そして、不合格への恐怖心です。

大人に近づいてきているので、落ちることは人生最初の大きな挫折、失敗になると捉えます。

そうなると、自分との戦いに勝てるかどうかになってきます。

 

子ども①も中学受験の時よりも自分で背負いこんでストレスを感じているなと思うことがありました。

合格発表後に話をしたら【中学受験の比ではないくらい不安な気持ちになっていた】と口にしていました。

 

3.子どもの関り方で辛さが変わる

子ども①も中学も高校も第一志望に無事に合格することができました。

中学に関しては、国立大学附属中しか受けていないので何とも言えませんが、緊張感は高校受験の方が断然ありました。

やはり、自分で勉強して志望校を決めていく割合が大きくなったからです。

 

中学受験は一般的に親が誘導、管理する受験です。

子どもも憧れの中学があれば合格に向けて頑張る!、という邁進しますが、大都市圏であれば複数校受けるのがオーソドックスなので【絶対にこの学校にしか行かない!】【本命校しか受けない】という子はそう多くはないと思います。

その時の人気校の志願者数を予想して、臨機応変に対応をして願書を出して入試に臨むという流れがあります。

 

高校受験も同じようなものですが、本命校と同じ校風、同じ程度の偏差値の学校がたとえ都会であってもゴロゴロあるわけではありません。

地方では言わずもがな、です。

選べる高校が多くはないので、人気校に集中して倍率が上がったりすることも珍しくありません。

しかも、親が管理誘導するのではなく子どもの考え、意見が強まります。

それこそ【制服が可愛いから行きたい】とかもまかり通ります。

子どもが決める分、自己責任が強まりプレッシャーを感じるようになります。

 

不合格となったら【あなたが決めたからこういう結果になってもあなたのせい】と親に冷たく言われないとも限りません。

成長した分、背負うものが大きくなるので高校受験の方が子どもはストレスを感じやすくなるのでは、と個人的には考えています。

 

まとめ

受験は親にとっても子どもにとっても一年を通して緊張感を持って過ごす、大イベントです。

どのような友達に会うか、どのような進路進学に進むのかなど、子どもの人生を左右しかねないものです。

 

一般的には高校受験が最初の受験という人が多いですが、最近では中学受験時代が珍しくなくなってきています。

こうした時代の中で、【どちらの受験の方が子どもはストレスを感じるのか】と考えることも中学受験をするかどうかの判断材料の一つになると思います。

 

我が家の場合、高校受験の方が緊張していました。

地方の受験では、本命が公立で第二志望以下は私立高校というケースが多いです。

都会の私立高校とは異なり、地方の私立高校は複数のコースを持つ学校が多いです。

総合デパートのような感じですね。

公立進学校の滑り止めは私立高校の中でも勉強に重点を置くコースになります。

やはり高校受験で不合格となると自動的に私立高校の進学コースに進むことになり、学校生活は勉学中心になり、部活動などをしっかり取り組めないというのがプレッシャーを感じる要因となっているようです。

 

住んでいる地域で教育事情は異なりますが、成長して色々と自分で決断を下すことが増える中学生で迎える高校受験の方が不安を感じることが増えるのではないでしょうか。

タイトルとURLをコピーしました