今回は【小さい頃は利発だけど学力が伸びない子の特徴】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
子育てをしていると色々な子ども達と出会います。
子育て支援センターとか、子どもの通う保育施設、幼稚園また近所の公園などで接する機会があります。
子どもが小学校に入れば、自分の子どもとよく遊ぶ子を除くと接する機会は減少していきますが、そうする中で【あの子は小さい頃すごく活発で積極的だったな】と頭に浮かんでくる子がいますよね。
そういう中で、活発で利発な子だったけど【小学校高学年または中学で学力がパッとしない子】になる子もいます。
かなり余計なお世話かもしれませんが、どうして小さい頃に活発でリーダーシップをとりそうな子のなかでも学力が伸びない子がいるのか、その理由を考えていきます。
1.妥協したり忍耐力が求めらることが苦手
幼児の頃にリーダーシップを取る子というのは、発言力があり積極的に動いているので目立つ存在です。
控えめな子や人見知りな子を持つ親からすると【スゴイな】という称賛の対象になります。】
ただ、小学校に入ると積極的な子、ガンガン発言する子というのは場合によっては叱られることもあります。
何か新しく学ぶときは先生の話を聞いてから考えたり、問題を解くのに勝手に先に動き出すと【足並みを乱す子】という風に捉えられてしまいます。
やはり小学校では集団行動を学ぶ場でもあり、【手順を聞いて皆で作業をする】というのは社会に出てからも必要な行動規範です。
行動力があり過ぎることや、待てない子もいます。
また、班別行動やグループ学習をする際は他の人の意見に耳を傾けてまとめて、役割分担など細かいところを決めていかないといけません。
そうした作業をクラスメイトの意見を無視して、自分の好きなように進める子は信頼を勝ち取ることができず【騒いでいるだけの子】という存在になっていきます。
そして、学校の勉強は最初は簡単でも徐々に難しくなります。
理解するまでは何度も繰り返し勉強するなど忍耐力が求められます。
問題を解いていれば間違えることもありますが、そうしたときに間違い直しを素直に出来るかどうかが学力向上にダイレクトに影響します。
学習指導要領が新しくなり、小学校低学年でも考えさせる問題や、論理的に文章を書くことを学んでいます。
公教育で求められることがちょっと高くなり、それに対して面倒だと感じずに真面目に向き合えるかどうかが、学年が上がってからも上位層にいられるかどうかの分岐点になります。
たとえ幼児期に周囲から【リーダータイプの子ね】【自分から動く子だね】と言われていてもそれが小学校以降も続くとは限りません。
勉強はスポーツとか音楽とかの分野と同じように【素質があっても継続できなければ上達しない】です。
2.【自分はできる】と自信過剰になり努力し続けられなかった
積極的で明るい子は小さい頃から、親や祖父母、親戚や周囲から【スゴイね】と声をかけられ可愛がられます。
肯定的な言葉は子どもにとってプラスになりますが、そういう言葉をずっと聞いて育つと、全員ではないにしろ【自分はスゴイ】と勘違いしてしまう子もいます。
自信過剰、プライドが高くなると自分の能力と今の実力を正確に把握できなくなります。
そうなると、しなければいけない努力をしなくても自分はできると思うようになり、小学校に入って学年が上がるにしたがって幼児期の良さが影を潜めていきます。
【自分は何でもできる】【自分は勉強ができる方だ】という気持ちが強いと、必要な努力をしなくなっていきます。
高学年や中学生になっても賢い子、神童さんというのは謙虚な子が多いです。
これはなぜかといえば、【自分はこういうところが弱い】と絶えず自分を冷静に、客観的に見て足りないところを自覚して努力しているからです。
他の人から見れば、十分賢いのですが、謙虚なのでコツコツと真面目に【まだまだやらないと】という気持ちを持ち、絶えず目標を掲げて【ここに到達できるよう頑張る】と自分に厳しいです。
その一方で【自分はできる子】と思ってしまうと、そのうち【やればできる子】と行動を移すのが遅くなります。
そして、注意されたりアドバイスされてもプライドが高いので受け付けなかったりと自分を改善する機会を放棄してしまいます。
これでは学力が伸びにくくなってしまうのも仕方がないです。
勉強というのは小学校1年生からの学びをベースにらせん階段のように少しずつゆっくりと上へ上へと上がっていきます。
この【少しずつ】というのがポイントで、怠けてしまい気が緩んでいるとその教科、または単元がボコッと抜けてしまいます。
階段に不具合があれば上手に自分のらせん階段を作ることができません。
3.親が教育に関心がなかった
子どもが積極的でリーダーシップをとる子であっても成長していく時、その都度子どもの学力や良さを伸ばすようなことを親がしていかないと、子どもの持つ力を適切に伸ばすことができないこともあります。
子どもの学力を鍛えるには、学校での学びだけでなく家庭での学習習慣や読書習慣、親子の会話力が必要です。
親の協力や【こういうことをやるのは当たり前】という意識を持っていれば活発な子の良さを伸ばせる確率がグンと高まります。
しかし、教育に無関心な親は読み聞かせをしなかったり、宿題の確認をしなかったりと子どもの教養や学力を上げる行動をしようという気持ちが希薄です。
そして学年が上がれば塾に入れるかどうかという検討や、進路進学を一緒に考えるということをしません。
基本的に子どもに丸投げなので、子ども本人が自発的に勉強していても、親が非協力的だともっと伸びる学力や学校生活で一目置かれるような力が伸びにくくなります。
とくに今の学校は調べ学習が増えていますし、パソコンで具体的な情報にたどり着く方法やワードやエクセル、パワーポイントや画像作成の仕方も親が積極的にアドバイスを送っているかどうかでスキル差が出やすい時代です。
授業でも思考力や読解力を重視する学びとなっているため、それに伴い入試問題も文章量が多くなったり思考力を問う問題が出たりと親世代とは違っています。
低学年の頃は子どもの素の実力で勝負できますが、学年が上がるにつれて求められる力も多岐にわたります。
その中で、親のサポート力が子どもに与える影響も無視できなくなるほど大きくなります。
これを俗に課金ゲームとか親ガチャと言いますが、親の影響というのは無視できないです。
小さい頃に「凄い子だな」と思っていても、親が非協力的だと持ち前の良さを潰してしまうこともあります。
まとめ
よく子どもを観察していると、乳幼児期から個性を発揮して違いが見られます。
その中でも言動とか頭の回転が早い子がいて「小学生になったらリーダーシップとるのかな」「学級委員になるのかな」と感じるような子もいます。
しかし、そう大人側が思っていても成長するにつれて持っているポテンシャルを発揮していない、伸ばしきれていない子もポツポツ出てきます。
反対に、小さい頃は引っ込み思案で大人しい子が自信を持って責任ある立場でリーダーシップを取っているということもあります。
幼児期のイメージが逆転してしまうのも、成長過程で色々なことが起きてしまうからです。
それはプライドが高くなって素直さがなくなったり、親の影響だったりと原因はひとつではありません。
良さを伸ばすというのは言葉で言うのは簡単ですが、実際子育てをしていくと難しいこともあります。
ただ、幼児期の頃から感じる良さを伸ばすことができるのは一番身近な存在である親です。
親自身が子どもに関心を持って、子どもの持つ力を育てるよう意識してください。