【本当に小4の壁だけなのか】年齢でターニングポイントを語るのは危険

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当ブログでは、よく小4の壁や10歳の壁をテーマにした話を書いています。

教育産業界でもよく言われ、「10歳までに」のフレーズが入る書籍も多く出版されていますよね。

それだけ、保護者の関心もとても高いのでしょう。

 

書籍は売れることも至上命令なので、「10歳」という言葉のものが多数出ているのは、手に取る方が多い証拠でもあります。

一時は【〇歳】というタイトルの本が次々と出された時期もありましたよね。

現在はやや落ち着いた感がありますが。

 

さて、子供①が小学校を卒業し子供②も小学5年生にりました。

今回は「小学4年生の重要性」よりも先生や友達との出会いの方が重要、という話をしていきます。

 

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そもそも小4だけで区切る必要があるか

基本的に、小4の壁や10歳の壁というのはある意味存在していると感じています。

心理学の観点で書かれている本でも、幼児⇒児童から大人への階段を上がり始めようとするのが、10歳頃とされているからです。

 

教育産業では、10歳の壁はコワイ⇒勉強させなくては、という流れが定番です。

別に悪いことではありませんが、煽り的な感じで使うことが多いかな、と。

 

ただ、絶望的なことを言ってしまいますが「小4で決まる」「10歳で決まる」ではありません。

全ての子どもに当てはまるわけではありませんが、小4以前の学習習慣や勉強への意識の違いが、小学4年生で学力差が顕著になる、です。

ですから、小4=ターニングポイントではなく、それ以前にすでに起きているということになります。

年齢で区切るのは少々乱暴だな、というのが個人的な考えです。

 

勉強しない子の思考回路を変えるには?

ところで、私の子育ては【自分自身】と【自分の両親】を反面教師にしています。

自分自身 ⇒ 勉強する習慣を就学直前~就学直後に身に着けさせると生涯にわたって楽(社会に出た後の資格勉強などで様々な場面で役に立つ)

両親 ⇒ 親の顔色を伺わずに伸び伸びと成長する

 

元グータラ小学生として分かることは、勉強しない子の思考回路はそう簡単に変わらないということ。

「高学年になったから勉強しなさい」「勉強が難しくなる小4から家庭学習をしっかりやりなさい」

 

そんなことを言われて皆が素直に勉強すれば、塾や家庭教師や通信教材は存在しないはず。

 

勉強=面倒、という思考回路は小学校低学年頃には固定します。

遅くとも、小学3年生頃には子どもによっては「やだな~」と。

そこをほぐし、なくしていくために、親の方も根気強さが求められます。

 

よほどのことがない限り、勉強しない子が自ら奮い立たせて机に向かって勉強することはありません。

「成長すれば勝手に勉強する」を期待するのは無謀すぎます。

 

ですが、良い先生や切磋琢磨できる友人と出会うと激変することがあります。

私の場合、小学校5年と6年の担任の先生がそれにあたります。

 

卒業間際に「社会がこんなに出来るから、全部の教科が出来るはずだ。中学校では頑張れ!」と励まされました。

で、単純脳細胞な私はそれを信じて勉強した、という話です。

 

子ども①の場合は塾の友達についていこうとそれなりに?頑張る、というもの。

(ただ中学入学後、勉強量は激減中なので定期テストや模試の結果がどう出るか大いに気になるところです・・・)

 

勉強=面倒という考えが染み付いたままだと、小学4年で焦っても「壁」を超えるのが非常に難しくなります。

人との出会いがあり、人生のターニングポイントとならない限り、この考えを激変するのは大変なのはお忘れなく。

 

優等生でも伸び悩み始める

小学生の頃は出来ていたけど、中学校で伸び悩む、という子は一定数います。

塾で仕事をしていた際にも、そういうタイプの子と出会ったことがあります。

また、実際に小中の同級生でもこういうタイプの子がいましたね。

 

乱暴な言い方ですが、小学1年生から3年生では算数の四則計算をマスターし、4年以降ではそれらを使った学習単元を学びます。

図形問題も増えたり、単位換算もあったりとボリュームが増します。

国語も小学校の間は大判のプリントテストで漢字が覚えられれば大きな得点ダウンにはつながりません。

ただし、中学では問題形式がガラリと変わります。

 

そして、理科社会も本格化してきて「コツコツ真面目に勉強」だけでは思うように伸びなくなる、のではと。

 

理科と社会は子ども自身の興味関心の有無に左右される科目です。

親に言われて勉強しているだけでは、頭に入りません。というか難しい。

 

すなわち、勉強真面目にやってきた子の中でも小学4年生以降はなかなか伸びない子が出てくるわけです。

元々勉強していない子は言わずもがな。悲惨なことになります・・・・。

 

勉強できる子の見せ場が増える

一方、小学4年生以降は勉強できる子の見せ場が増えてきます。

近年、公立学校ではアクティブラーニングを積極的に導入しており班ごとによる発表や、児童生徒毎の発表が親世代と比較できないくらい増えています。

 

そのため、好奇心旺盛で語彙力やイラスト力、工夫する力がある子の活躍の場となっています。

「何を伝えたいか」という能力は、社会に出た後も求められるスキルです。

単なる学力だけではなく、トータル的に「賢い子」の見せ場が増えていくと考えてください。

しかし、これらの能力は、ある日突然つくわけではありません。

 

小学校1,2年では生活科を通じて調べ物をしたり植物の観察日記がメインですが、3年生以降ではガッツリ発表していきます。

小学校入学後から地味に力の差が生じ、学年が上がると恐ろしいくらい明確に分かる。

 

ですから【小4の壁】ではなく、小1から3年の頃からひたひたと静かに差が広がるイメージです。

人生のターニングポイント】という、全員まんべんなく与えられる岐路はなく、人それぞれ。

 

出来れは良き出会いがあればいいのですが、それは運任せ的な面もあります。

「きっといい人と出会えるはず」と待ってばかりではなく、行動(ここで言う学習習慣の定着など)をしていった上でその時を待った方が良いに決まっています。

 

学年が上がると親以外の人の影響も大きくなる

幼児期や小学校低学年の頃は、親の影響力が絶大です。

しかし、成長すれば外の世界に触れる時間が長くなり、そこから影響を受けるのも自然なこと。

 

とくに友人や学校の先生、習い事の先生から様々な意味で影響を受けます。

子どもの交友を過剰なまでにアレコレ口出しするのは正しいことではありません。

ただ、なるべく【好影響を与えてくれそうな人】と付き合って欲しいと願うのが親というもの。

わがままですが、そんなものでしょう。

 

流されやすい子や繊細な子は、より良い学区へ越境入学や引っ越しそして私立学校への入学も視野に入れるのもアリです。

その一方で、【もまれて成長しなさい】といわれて荒れている学校に放り投げるのは、危険な行為。

犯罪に巻き込まれる可能性もあるので、やはり安全な雰囲気の学区や学校選びが大切ですよね。

あと、塾なども切磋琢磨できる環境です。

 

我が家の子ども①②は、塾で出会った同級生を意識しつつ自分のペース(なにぶん遅いですが・・・)で頑張ってついていっています。

目的意識が高い子が多く、そういう環境の中にいると良い方に成長すると感じています。

 

友だちの夢を聞いたり、自分の夢を語ったり。

10歳を過ぎると自分の将来を徐々に考え始め【どうすれば叶えられるか】を思案します。

10歳や小学4年生は確かに大切ですが、人との出会いの方もそれ以上に子どもの人生を変えるだけのインパクトがあります。



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