世の中は10歳の壁、小4の壁と大騒ぎしています。
しかし、元塾講師ママとして小学3年生は超重要学年と断言できます。
塾で仕事をしている時は、生徒の大半は中学生なので勉強できない子が躓いたのはいつなのかハッキリしないもどかしさもありました。
まず、【小学3年生重要がターニングポイント説】は塾で出会った生徒たちから感じました。
そして、自分の子どもを通じてみて、自信が確信に変わりました。
エール出版社より本が出版されました。
小学3年生から4年生で気をつけるべきことを詳しく取り上げています。
kindle出版しました。unlimitedでも読めます。
完全に無料で読めるコミックエッセイです。
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キンドルとは違う読み心地かなと思いますので、読み比べもしてみてください。
内容は一緒です!
透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】
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ありがとうございます。
くどいですが小学3年生は地味に分岐点です
教育産業界では【小学4年の壁】やら【10歳の壁】と大騒ぎします。
かくいう私も、10歳の壁をテーマにした記事はけっこう書いています・笑。
しかし、子どもを見ていると絶対に3年生が分岐点といえます。
当の本人も自覚症状がないので、なかなか保護者も気がつきにくいだけなのです。
ここでは、小学3年生が学力に関して分岐点になる3つの理由を書いていこうと思います。
理由1.理科と社会が始まるので教科が増える
今の子どもたちは理社的な科目と生活科として1年と2年で習います。
生活科が誕生したのは平成元年である1989年に改訂し、1992年にスタートした頃まで遡ります。
すでに生活科が出来て30年以上が経過。
保護者世代は理科と社会は1年時から科目として学んだ層と、3年生から学んだ層が入り乱れているかもしれません。
3年になると、本格的に科目として学び、それぞれの科目でテストも出るようになります。
子ども①を見ていると、3年の時点ではガンガン勉強していなくても子供間の差はあまり出ないようです。
しかし、4年になると理社を日頃から勉強していないと、テストでガツンと差が出始めます。
子供①の話では、最後の学年のまとめテストでは恐ろしい状況になるようです。
3年の理科と社会の教科書を見ていても、勉強チックな匂いはしませんが、4年になると覚えることが数段増えています。
理社を軽んじることなく、3年からしっかり家庭学習していくと力がつき、子どもの自信に繋がるので早めに対策をしておきましょう。
我が家の場合は、コナンの学習漫画や塾でも使える資料集などを購入して知識を増やして「出来るつもり」を刷り込ませています。
子ども①は、この方法で【自分は理社が得意だ!!】と頑張っています。
理由2.算数で覚える単位が増える
1年でcm、2年でのかさ、そして3年では表グラフの書き方を学びます。
単なる単位から、モノと数の相関関係を自分から書くことが求められるのです。
単位やグラフは、社会に出ても付き合う超重要スキルといえます。
基本的な単位を1,2年で学ぶ
↓
3年でその力を使って表現することを学ぶ
子供の頃の私はあまり気にもしていませんでしたが、学習カリキュラムは上手にできていますね。
単位はコツコツ積み重ねが大切なので、苦手な場合は早期克服が必須です。
個人的におすすめなのが、無料教材で超有名な【ちびむすドリル】さんの教材をつかって復習したり、理解度を探る方法です。
単位が大好きな子はあまりいないので、いきなりドリルを購入するよりは、無料教材を使って無駄なく対策しましょう!
理由3.覚える漢字が複雑化し、しかも増える
私自身、グータラ小学生で勉強しない小学生時代を過ごしました。
ですが、読書大好きだったので漢字の再テストは小学6年間で1度受けた(小学5年の時に合格が85点のテストを78点)だけ。
そういった経験もあり、勉強しなくても漢字は読み書きできるもの、と長年勝手に考えていたのです。
今と違い、漢字テスト前に答えが配布される時代ではなかったので、グータラぶりを考えていても上出来だと個人的に思っています・笑。
さて、そんな私の考えを覆すような出来事が起きました。
塾で仕事をしている時に漢字がサッパリな生徒に出会いました。
数的なセンスはあるので、出来が悪いとは一概には言えない子です。
どの学年で躓いたのかと気になり、過去を遡るように中学1年、小学6年と教室に置いてある他学年の教材を出力して解かせてみました・・・。
結局、その生徒は小学3年生の漢字で躓いていたことが判明したのです。
なぜそうなったのか不思議に思い、小学1,2年の漢字と見比べてみました。
そうすると、小学3年の漢字は覚える数も増えて複雑化しているのに気がつきました。
小学3年間で、同じ読みの漢字が複数出てきていることもあり、熟語問題を適当に音訓だけで書いていたのです。
例えば、○ はんせい→反省、× はんせい→反生 というように言葉の意味と正しい漢字が合致出来ていないのです。
国語や社会でも、習っているはずの漢字の中でも怪しいものは全てひらがなで書いていました・・・。
どうしてこうなったのか聞いてみたところ、「漢字は練習するのが面倒だから全然やっていなかった」とのこと。
ストレートすぎる答えですが、コツコツ練習を放棄すると後で取り返しのつかないことになるのです。
ちなみに、小学6年間で覚える漢字の数は以下の通りです。
- 1年では80字
- 2年で160字
- 3年と4年は200字
- 5年が185字
- 6年で181字
覚える量のピークは3,4年というのが分かりますね。
小学3年生の攻略は日頃のコツコツ勉強が最強
勉強でもスポーツでも音楽でも、どのジャンルでも共通して言えることですが、コツコツが最強です。
ここでは、3年生の家庭学習で心がけたい3つのポイントを紹介していきます。
- 得意科目を作る
- 息抜きを作る
- 努力に対して声掛けする
それでは、順を追って説明していきます。
1.得意科目を作る
3年生になると、少しずつ自他との違いに気がついてきます。
自己肯定感を持たせることで、やる気もアップするので、得意科目を1つでも作っておくことをおすすめします。
性格にもよりますが、「この科目だけは他の子には負けたくない」という気持ちを持つことで、勉強への意欲がアップするはずです。
子供①は社会が得意なので、【社会は理系と文系の知識がないと解けないから理系の算数も勉強時間を増やせば必ずアップする】とアドバイスを送っています。
その結果、算数への意欲も以前に比べて格段にアップしています。
2.息抜きを作る
勉強も大切ですが、息抜きも大切です。
勉強ばかりしていると、爆発する時が来るので、勉強以外で子供が没頭する時間を作っておきましょう。
我が家の場合、息抜きタイムは以下の通りです。
- 漫画や本を読む
- プラレールのレイアウトを考える
- トランプでのピラミッド作り
時は令和なのに昭和な子供達ですね・・・。
3.努力に対して声掛けする
人間、誰しも褒められたら嬉しいものです。
日頃のコツコツは超地味なので、「今日は体育もあって疲れたのに日課の勉強をしっかりやっているのね」、と声掛けされると子供は喜びます。
あからさまな褒め方だと、子供も引くので上記のような【しっかり見ている】を感じさせる言葉を個人的におすすめします。
頑張っていても、見てないし声もかけないし無関心は、子供のやる気を奪うので本当に気を付けてください!
まとめ・やはり3年生は勉強面での分岐点学年です
繰り返しになってしまいますが、教育産業界などなどでは小学4年からカギ的な話をよく前面に出してきます。
しかし、私の個人的な考えでは、小学3年が分岐点です。
保護者世代では、小学1年~3年=低学年、というイメージが強いのでどうしても勉強への意識が向きにくいかもしれません。
4年生以降は差が出る!と考えている親御さんも多いようですが、現実的には3年が分岐点です。
これを私は、9歳の坂道と勝手に呼んでいます。
子供②も子供②なりに坂道をうまく登っていければな、と感じつつ見えないところでサポートしていこうと思っています。