(Last Updated On: 2018年6月13日)

 

今回はハードな教育関連本を紹介します。

どうしても、優しい雰囲気の読みやすい本を手にとりたくなる時もありますよね。

けれど、綿密な取材を重ねて世に送り出された本を読むことは、プラスになるはずです。

 

子供のゴールを逆算する習慣

継続中の話ですが、子供①が生まれてからは育児書の本を大量に読んでいます。

胎教の本は不思議とあまり読んだことはありませんでしたが、とにかくリラックスを心がけていました。

子供①の時は母から渡されたモーツァルトのCDをかけまくり←あんまりにも定番な胎教ですな~。

子供②の時はなぜか松田聖子の超絶アイドル時代(デビュー~初婚直前までの歌)を聴きまくり、子供③の時は①と②の会話を聞いていました。

さて、子育て突入とともに小説や歴史書にとって代わった教育本の数々。

塾勤務時代も読んではいたものの、先生目線と親目線では読書の質も変わってきます。

私&旦那の考えとしては、ゴールから逆算して子育て年表を頭の中で描いています。

人様に迷惑をかけない人間・自分で人生を切り開ける人間・常に向上心を持つ人間

以上の3点が重要課題と掲げ、子育てしています。

大学進学&就職時期が親がサポートできる期間だと思うので、オギャーと生まれてからの20年前後が子育てマラソンの表立った同伴者として活躍できる期間だと考えています。

となると、子供①はもう半分近く終わってしまっている訳なんですよね。

折り返してからの10年がはっきり言って、その子の人生の方向を7,8割決定する時期です。

早いですね、ほんとうに光陰矢の如し。

でも当の本人は全く自覚はありませんし、私自身もそうでした・笑。

キツイことは言えない立場です・・・。

 

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ある小学3年生

塾勤務の時に、小学3年生の頃に通い始めた男の子がいました。

ちょっと頭の固い子でしたが態度は悪くはない。

このままコツコツやれば中学進学しても崩れずに、それなりの高校(No.2~3)を受験するレベルになるかな~、と見立てていたのですが、5年に上がるときに辞めました。

お母さんから聞いた退塾理由が、小学生で塾通いなんて早いとママ友全員から言われたから、というもの。

いやいや、ママ友で退塾の判断するなんておかしいでしょ!?、と突っ込みをいれたかったのをグッとこらえて聞いていました。

たしかに、勤務していた塾はのんびり&のほほん郊外住宅地にあったので、近所のお母さん方からそう言われるのも私は理解できる範囲ではありましたが、ママ友の意見ね・・・。

その子は第三者から見ても、家で勉強できるタイプではなかったので、通塾しながら学習意欲をキープして中二病も乗り越えられるかな~、と。

正直、お母さんの言葉にはガッカリしました。

ちょうどその時はゆとり教育開始&それから逃れる都市部の教育ママ、という図式の時代。

地方においては、小さい子供に勉強なんて!!、という空気が漂う時期でもありましたし・・・。

ですから上記のお母さんたちを責めることはできません。

しかし、風潮に流されずに自分の子供がどんなタイプなのかを冷静に見極めることは大切だなと痛感したエピソードです。

 

大学入試改革

さて、こちらのサイトに訪問して下さっている皆さんなら近い将来、大学入試改革が行われることをご存知だと思います。

巷では、アメリカの大学入試制度のSATやACTを参考にした入学試験になると言われていますね。

逆算子育てだと、この大学入試はとりあえず親子で挑む最後から二番目(就職も相談に乗ったりする程度で、関わる濃さが違います)の関門です。

敵を知らなければクリアできないので、アメリカの大学入試制度や公教育に関する本を昨秋に続けて読みました。

一冊目はこちらです。

丹念に取材されている内容です。

SATとACT本部まで伺い、それぞれの主張や違いが丁寧に書かれています。

日本にいて、ネットや留学サイトだけでは分かりにくい部分もこの本で取り除かれました。

東京大学京都大学がそれぞれ始めた推薦入試・特色入試も、大学がセンターや前期入試の点数のみで判断するのではなく、欲しい人材を直接求めることが出来るアメリカの入試を見習ったのだと思います。

ただし、東大の方はバロレアやSAT、理系&経済学部(文Ⅱ)は科学オリンピック・数学オリンピックで顕著な成績をおさめた~、など基準が高い!

当てはまる高校生がゴロゴロ転がっているとは思えませんが・・・。

京都大に関しても、おおよそ普通の高校生が何の準備もなく臨むことすら無理なレベルなのは分かります。

上は天井知らず。そして、下は底知らず、がこの日本では無関心のまま広がっている気がします。

経済格差、というよりは親の子供への関心or無関心で差が拡大している理由が大きいと思います。

 

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アメリカの大学入試制度

アメリカの名門は点数はもちろん参考にしますが、エッセーや部活動歴に校外活動という人物像を重視します。そ・し・て人種の割合を重要視しています

本の中ではいくつかの大学の入試担当者のインタビューが載っていましたが、多種多様かつ優秀な若者を確保しておきたい気持ちを前面に出していると感じました。

東京大学と京都大学は人材の海外流出を阻止すべく動き出しているとともに、ペーパーテストだけでは測れない力を欲しています。

今後、世に難関大学と呼ばれる大学ほど、やる気に満ちて能力の高い学生を選択する、ドラフト会議に似た状況になるような気がします。

ですから、遅くとも高校入学の15,6歳までにはコミュニケーション能力が高く、英語も読み書き話す、未知の問題を解決しようとする忍耐力とオリジナルあふれる思考力を備えた人間に育てないといけない。

ということなのでしょう・・・。

完全に出木杉君になれ、と言っているようなものです・笑。

壁が高すぎるので、そこに少しでも近づけるように心がけしないといけない痛感しますよね。

それに、この方針だとこんなイメージです。

更なる学力格差を引き起こす

大学間格差が広がる

企業側もまた一段と大学で採用基準を強める、の連鎖が続く予感がします。

アワワ、と震える間もないですよね。子供①からしたら運命の分かれ目はあと5,6年しかありません。

 

 アメリカの公教育

アメリカの場合、お金持ちは私立に入るor公立でもその税収入により公教育の質が大きく異なります。日本では伝わりにくい問題を教示してくれるのがこちらの本です。

崩壊するアメリカの公教育――日本への警告

筆者自身、お子さんをN.Yのハーレムの小学校に通わせて地区のPTA(日本風に言えば)も引き受けて活動されています。

日本ではエリート教育の恩恵を受けた本はたくさん出版されていますが、貧困層の景色が描写されているものはあまり目にすることはありません。

 

日本でも地域格差

「自己責任」の精神の下、公教育も差がある世界は衝撃的ですが、よく考えれば日本でも広がりつつ景色です。

ネットの質問コーナーでよく見かける、以下のような文面。

〇〇市に今度転勤で引っ越すことになりました。小学二年生と年中の子供がいます。3,4年後には首都圏に戻る予定です。教育熱心で落ち着いた学区を教えていただければ幸いです。

質問への返信では〇〇地区が良い、△△地区は昔から荒れている、と並びます。

知らず知らずのうちに地域格差を公表しているわけです。

二冊の本を読み、大学入試改革によって大きなうねりが日本に渦巻くのは必至。

それと共に、親は出来る範囲で備えなければ、と深く、深く考え込みました。

 

まとめ

2018年4月の朝日新聞の記事もありますが、教育に関する考えがアメリカ化していることが調査結果で明らかになっています。

この流れは、もはや止められない事実として受け止めなくてはいけない現実があります。

裕福な家の子はみな勉強ができる、とは経験上言えませんが、あらゆる面で有利に働く(習い事など)のは事実です。

我が家も、塾には通わせていますが、それ以外の英語などは家でお金をかけずに見つけさせたいと試行錯誤中です。

⇒ 家庭で小学生の英語スキルを高める実験の準備をする

⇒ 小学3,4年生から塾に通う意味を考える