今回は【家庭学習の心得 家庭学習を成功させるポイント】と題し、お話していきます。
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ありがとうございます。
子どもは学校で授業を受けてきて、新しい知識を身につけます。
その知識をさらに定着させ、応用力も身につけていくには家庭学習が不可欠です。
小学校に入る前から学研や公文に通う子もいます。
幼児向けのドリルも販売されているように、『子どもと勉強』というのは就学前から準備していく家庭も少なくないです。
『家で勉強する子に育てる』というのは親にとって意識して誘導していく必要がある、重要なテーマです。
我が家でも、とくに一番上の子である子ども①の誘導には力を入れました。
一番上の子が小学生デビューをして、『小学生になると勉強する』というのを見ているので、長子の家庭学習定着は下の子にも影響を及ぼす重要な事だと考えたからです。
ただ、家で勉強させるというのは言葉で言うのは簡単ですが、実際にやらせるとなると一筋縄ではいかぬ、の一言に尽きます。
そもそも、我が家の場合は親である私自身が小学生の頃は家庭学習の習慣のない子でしたから『こうやって勉強してきた』という経験がありません。
夫に小さい頃どうやって勉強していたかと聞くと『学校から帰ってきたら宿題をして母親が買ってくれた教材を一日分取り組んでいたかな』という話をしてくれました。
塾で出会った子ども達も宿題をちゃんとやってくる子、真面目に取り組んでいる子は小学生の頃から家庭学習の習慣がある子ばかりでしたので、その二つのことから『しっかり定着させないと』と心に誓って家庭学習を進めていきました。
しかし、淡々と進めても、上手く子どもの学力が向上するとは限りません。
そこで今回は、家庭学習を進めていく上で、そして成功させるために親として気をつけて欲しいポイントをご紹介してきます。
1.子どもの学力と課題を探る
小学校に入学し、学校で勉強するに従い子どもの学力、その子の持っている素質というものが見えてきます。
例えば、算数の繰り上がりと繰り下がりに苦戦する、カタカナの定着に時間がかかるという個人個人の問題点が見えてきます。
小学校のテストはカラーテストの他に、昔で言うところのわら半紙の小テストのようなテストも授業中に行われているので、そのテストを毎回チェックしていれば子どもの理解度というのはある程度分かります。
それを踏まえて家庭学習を考えていきます。
ただ、注意点もあります。
小テストの場合、分からない問題などはやり直したり先生からヒントを貰ったり、近くの席の子から教えてもらったりしてバツをつけないで、解き直して正解なら丸を書くことがあります。
『これは正解するまで丸つけしないタイプのテストなのか』と子どもに確認するのが無難です。
私の子ども達も、ちょっと難しそうな単元の小テストを毎回全問正解だったので、『これは一発正解だったの?』と聞いてみて、『そうではないよ』と教えてもらったことがあります。
ですから『全問正解だ!』と喜んでその単元を理解していると思わないようにしてください。
こうしたテストを通じて子どもの学力が見えてきますし、意外な弱点が判明することもあります。
我が家の場合、子ども②が『ずとづ』の区別を理解していないのが分かり、苦手克服のために市販の教材などを使用して家庭学習に取り入れたことがあります。
学校での学びから子どもの課題が浮き彫りになることも珍しくないので、『こういうジャンルが苦手なのか』と気がついたら、速攻で対策をするような俊敏さも家庭学習には必要です。
後でやろうと思っても、学校の授業はどんどん進んで新しいことを学んできます。
学ぶことが増えればそれに伴い新しい課題も見つかることもあるので、『気がついたらすぐに対応』が家庭学習の鉄則であり、成功の秘訣です。
2.塾の入会を考えている時は応用問題も取り組ませる
家庭学習の意味合いは家庭によって異なると思います。
学校内容の定着に重きを置いている家庭もあれば、中学受験を見据えて小学校3年生の2月や4年生から塾に通うことを検討している家庭では『学校以上の勉強をする』ということを意識して勉強に取り組ませています。
小学生から塾に入り、中学受験をするとなると家庭学習で取り組む教材も応用的なものになると思います。
受験塾に入る場合は、地方でも都会でも入塾テストが行われて、『塾の授業についていけるか』というのをチェックされます。
そして、複数クラスある塾であればどのクラスに入るかというのも重要なポイントになります。
おそらく、中学受験を考えている親子は『より上のクラス』を目指すと思います。
『ハイレベルな環境で塾で切磋琢磨して欲しい』と考えて入会する訳ですから当然です。
そのレベルの高さについていけるかどうかや、入塾テストの問題を解けるか、クリアできるかというのも塾に入る前に家庭で準備をしていく必要があります。
学校の勉強と塾の勉強は根本的なところは同じでも、レベルが違います。
算数は受験算数という特殊算も習いますし、国語も慣用句、四字熟語や読解問題も別次元です。
塾に入ってからの勉強についていける、馴染んでいけるためにも家庭学習が果たす役割というものはかなり重要性が高いです。
ただし、注意点もあります。
家で応用問題を取り組ませるには子どもが基礎学力が盤石であり、好奇心旺盛でないと頓挫する可能性が高くなります。
我が家では、応用力を身につけようとサピックスの市販の教材を子ども①の家庭学習で使用して、大失敗したことがありました。
小学校2年生や3年生向けの思考力を鍛える教材ですが、難しすぎて子ども①と私でヒーヒー言いながら解いた思い出があります。
いまだに『なんであんなのやらせたの』と言われることもあるので、教材選びは子どもの実力を冷静に見極めて、慎重に選んでください。
『学校ではこういうことやらない』と突っぱねる子もいるので、無理に難しい問題に取り組ませると勉強嫌いになるなど、親の思惑通りにいかないこともあります。
子ども自身が塾に入ることや中学受験をすることを承諾していること、理解していることが大前提です。
3.学習時間をきっちり決めないのがベター
家庭学習を定着させるには、勉強に取り組む時間を決めることがとても大切です。
日常生活の一部になり、『やって当たり前』という感覚に子どももなるので、家庭学習が成功する可能性がググっと高くなります。
それでは、どのくら勉強すれば良いのかと言えば、それが『この時間やりましょう』と言い切れない難しさがあります。
家庭学習では学年×10分、×15分、の勉強時間という話が浸透しています。
つまり、小学1年生であれば10分から15分、2年生なら20分から30分ということになります。
しかし、最初に勉強する時間をキッチリ決めてしまうと子どもの方も『20分経ったから今日はここまで』と勉強が途中でも切り上げてしまう子に育ってしまうかもしれないので、あまりおすすめできません。
一区切りできるまで勉強することで『今日も頑張った』という達成感を感じさせることになります。
また、使用する教材によって終わるまでに時間が変動します。
読解問題なら時間がかかり、複雑な計算ドリルなら単純な計算よりも時間がかかります。
家庭学習は一概に『30分勉強したらそれでOK』と言えない難しさと隣り合わせだ、ということも忘れないでください。
ただ、集中力が続かない子は最初は時間で区切った方が良いです。
『5分間、頑張ろう』と5分間集中して勉強することを繰り返していくと子どもの方も『やったできた!』と自信をつけていきます。
5分から7分、そして10分と少しずつ問題に集中する時間が増えていくことを実感した方が伸びる子もいるので、そこは子どもの性格を踏まえて臨機応変に対応していくのがいいです。
まとめ
家庭学習の定着は子育て中でも親にとっては大きな仕事の一つです。
正直言って、面倒な仕事ですが家庭学習が定着するかしないかは子どもの人生にも大きく関わることです。
私は親が勉強面でのサポートをほぼせず、小学生になったら自分の事は自分でしなさいというスタンスでしたので、家庭学習が定着しないまま小学校6年間を過ごしました。
中学に入り、そこから挽回するのは並大抵の事ではなく、『親の子どもの勉強に対する意識差、サポートの大切さ』を痛感しました。
もし、中学に入ってから挽回する気持ちが私に芽生えて来なかったら、間違いなく今こうしてYouTubeやブログで教育に関するアレコレを発信していません。
それくらい人生を左右することなので、面倒で大変なことではありますが家庭学習の定着に力を注いで欲しいなと思います。