今回は【子どもの心を豊かにし能力を伸ばす親の特徴】と題し、お話していきます。
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ありがとうございます。
親になると子どもは伸び伸びと育って欲しいという気持ちと、勉強も大切という気持ちがぶつかり合い、結果として「勉強」が学年があがるにつれて優位になっていきます。
しかし、勉強ばかりさせるというのは毒親、または教育虐待という言葉が示すように子どもへの悪影響は深刻なものがあります。
その中でも、勉強もしているけれど伸び伸びと子どもらしく成長している子、他の子に対しても優しいけれど自分には厳しくスポーツや勉強に打ち込んでいるという子がいます。
そういう子を見ると「どうしたらあんな風な子育てができるのか」と羨ましい気持ちになると思います。
秘訣を聞こうとしても「普通の子育てをしているだけだよ」と言われて、全く参考にならないことも多々あります。
もちろん、秘密を自分だけのものにしようとしているわけではありません。
そういう子育てができる親は、周りの親から羨ましいと思われていることを自覚していないという特徴があります。
おそらく、塾などの教育産業で仕事をしていると「あのお母さん、お父さんは子どもとの接し方が上手だな」と関心する方にであることがあると思います。
私もそういうお母さん達に出会った経験があります。
子どもらしい豊かな心を持ちながら「外遊びもして色々なことを経験しながらも学力の高い子」を育てている親の特徴を考えていきます。
1.守らせるルールを作りつつ自由に過ごさせている
子ども時代を振り返ると、学校での勉強、放課後に友達との遊び、子どもによっては習い事、というのが大きなベースで毎日を過ごしていました。
今の子どもたちは自由気ままに放課後、遊んでいる子はそう多くはないと思います。
習い事、塾、そして外で遊ぶというよりは、みんなでポータブルゲームで遊んだり、スマートフォンを使って過ごしたり、または家にいながらオンラインゲームで友達とインターネット上でつながって遊ぶなど親が子どもの頃とは放課後の過ごし方が違くなっています。
これは時代の流れなので仕方がありませんが、概ねゲームの扱いが緩くはなく、しっかりとルールを作ってそれを子どもが守っている家庭の子は学力が高かったです。
「このルールを守っていたら他の子とはそれなりに大目に見る」というスタンスで、家庭内の規律が厳しくて子どもをがんじがらめにすることはありません。
成績優秀かつ心身ともに健康な子どもの家庭は朗らかな雰囲気ですが、親は何でも甘いわけではなく良いことと悪いことを明確にしています。
子どもが成長する中で、軸となることの一つが勉強です。
勉強ばかりさせているわけではないけれど、勉強を大切にしている。
これは多くの親が考えている教育方針かもしれませんが、子どもらしさを持ったままその大切な勉強の妨げになるものであり、簡単に排除することができないものに対して毅然とした態度でルールを決め、対策を取ります。
そもそも、ゲームなどを与える場合でも「こういうルールを決める」「そのルールを守れなかったら親としてはこういうことをします」とはっきりと宣言します。
しかし、甘い方に行くことがあります。
塾や子育てをしていて見聞してきたなかで、学力が高い子ほどルールを厳守して破って楽な方に流されない強さがありました。
反対に、成績が思うように上がらない子はルールはあるけれど破ってしまったり親自身が子どもが楽な方に逃げているのを見過ごしたり、何度も許して甘かったりという傾向がありました。
子どもの意思の強さは親の「決めたからにはこうします」という貫く強さに似ているのかもしれません。
子育てをする際に、守らせるべきルールを作り、それを子どもがしっかり守れていればそれ以外のことに対して口うるさく騒ぐことはない特徴があります。
2.子どもの得意なことを把握している
心豊かな子というのは、子どもらしさを持ちつつ、共感する心、他の人のことを考えた言動ができる子です。
何事にも真面目に取り組み、周囲から信頼される存在、という子は自分の子ども時代にも一人、二人いました。
それでは、そういうタイプの子の親はどんな感じなのかといえば、他の子と比較してばかりだったりガミガミ教育ママ系ではなく「勉強と同じくらいスポーツなどの経験も大切」というスタンスで、子どもの好きなことや得意なことを知っていて、勉強と同じくらいそうした『子どもの好きなこと』に対して理解を示しています。
もちろん、親子の本当の関係や家庭内の雰囲気というのは外にいる人間から本当のことは見えません。
ただ、話をしたらその子の親の内面を感じ取れる瞬間があったりします。
さて、周囲への思いやりができて勉強にも前向きに取り組んでいるという、多くの親にとってはまさに理想的な子というのは、家庭の雰囲気もよく、いわゆる家内安全のなかですくすくと成長しています。
そして親の方も子どもとコミュニケーションをしっかりとって、子どもの特性、得意なことをちゃんと把握して『こういうことが好きだから習い事も好きなことに関連するものを考えよう』と親のやらせたいことではなく、子どもがやっていて『楽しい』『頑張ろう』という気持ちになる習い事をやらせる、という子育てをしています。
楽しみながら何かに向かって努力をする、頑張れるという経験は、成長して必ず迎える受験という大きな山と向き合う時に必要な忍耐力も同時に鍛えられます。
子どものことを考えず親の意向で習い事をやらせると、『楽しくない』『つまらない』という感情を持ちながら努力しないと上達しない世界を経験させてしまうことになります。
そうした先々のことまで全て計算しているわけではありませんが、子どもの得意なことを把握して成長にプラスになる方法を考えて子育てをしているので、結果として子どもの精神状態も安定してすくすくと順調に成長していていきます。
得意なことをちゃんと知っているかどうかというのは、普段の生活から見て取れることと子どもとの会話から分かってきます。
逆に子どもとの会話も当たり障りのないもので、『子どもの様子を知りたい』『どんなことを学校でやっているのか』を知ろうとしない、そういうものに興味のない親はいつまでたっても子どもの得意なことを正確に把握できません。
これでは、子どもが心豊かな子に成長するきっかけを失うことになるので、子どもに何かをやらせるという親の気持ちを押し付けることなく、まずは『どういう習い事をさせるか』『どの科目が好きか』など子どもの得意なことを把握してみましょう。
3.子どもの特徴を活かせる進路進学を考える
塾で仕事をするということは、学校の先生と同じかそれ以上に通っている子ども達の学力、志望校までの距離、受験合格までの道のりを考える立場にいます。
都市部では中学受験も盛んですが、全国的には子どもの人生初の受験というのは高校受験が圧倒的に多いです。
中学3年生は多感な時期ですし、親とはほとんど会話をしないという子も珍しくありません。
癖の強い子もいたりと、普段から色々なタイプの子と接している塾の先生でも対応に苦慮する子もいます。
子どもが成長していくと、親子関係も変化していき、こじれてしまうこともあります。
『すくすくと成長してくれれば』と願っていた親でも、子どもの進路進学を考える頃になると思うような親子関係が築けずに悩む方も少なくないでしょう。
反抗期や思春期という難しい時期でも素直に育っている子を見ると羨ましい気持ちを抱いてしまうと思いますが、『思春期でも周囲に当たり散らさずに育っている子』は迷いが少なく、自分の進みたい道が見えていて、それに向かって努力ができる子でもあります。
子どもでも受験や進路進学の重要性を理解しています。
しかし、自分の人生を左右することだと分かっていても楽な方に流れてしまう子は必ずいます。
楽な方に流れないで立ち止まれるという子は、自分の目標がしっかりしているので目先の楽しみを断ち切れる勇気があります。
子どもの進路進学に関しては良くも悪くも親の存在は大きいです。
興味関心もないけれど親の意向を汲んで受験校を決める子もいれば、自分のやりたいことやその先の進路進学を見据えて受験校を子どもの意思を軸に考える家庭もあります。
どちらが子どもの為になるかといえば、後者の方になるでしょう。
厳しい受験勉強を乗り越えて進学した学校でも充実した毎日を送れる確率が高いのは『自分の夢を実現できそうな進路進学を選んだ子』です。
塾で仕事をしている時、『ここなら簡単に入れそうだし』と適当に受験校を選んだ子達はほぼ例外なく高校に入ってから後悔していました。
それと同じように、親の強い意向で『○○高校を受ける』という子は不合格率が高かったり、合格しても学校生活を楽しんではいませんでした。
高校受験以降の進路進学はダイレクトに子どもの人生に影響を及ぼす超重要な選択になるので、子どもの特徴を理解して『どの学校を選べば子どもにプラスになるか』ということを小さい頃から考えています。
自分の願望を子どもで実現させたいと思う方もいますが、子どもの特徴を活かせる学校に進学できることを考えていくことが大切です。
まとめ
心が豊かな子、というのは視野が広い子であり、学年が上がり社会に出てから大いに役立つスキルになります。
ただし、勝手にそういう子に育つというのは稀です。
親の子育ての考えというものが子どもに与える影響は相当大きいので、『おおらかで他者の悪口を言わずに周囲に当たり散らさない子』『楽しみながら努力をしている子』というのは家庭でも親がそういう振る舞いをしていたり、子どもに圧力をかけてストレスをかけるような子育てをしていません。
『子どもらしさを持ちながらも自分の能力を伸ばして人生を歩んでいく子』になるためには、子どもをよく観察し、コミュニケーションを取って、守って欲しいルールは守れる子に育てていくようにしましょう。