今回は【人生の分岐点 高校受験こそ超重要】と題し、お話していきます。
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ありがとうございます。
教育に関心の強い方が子どもの教育についてインターネットで色々と調べると中学受験に向けた情報が多くて【高校受験って少なくなっているのかな】と感じることもあると思いますが、全国的には高校受験を受ける子どもの方が圧倒的に多いです。
義務教育は小学校そして中学校で終わるため、その先の進学を考える場合は必ず受験をしなければいけません。
そして、高校進学は学区の高校に自動的に進むという制度ではなく子どもの学力、学校の校風、専科か普通科にするかや、各学校の偏差値を見比べながら受験する学校を決めていきます。
中学校での定期テストで学校内でどのくらいの順位にいるかである程度、受験して合格しそうな高校が定まっていきます。
そして、より具体的に合否判定が分かるその地域の入試に特化した模試、いわゆる自治体模試を受けて
志望校に合格する可能性や、自治体での立ち位置を把握します。
これまで学区の学校に進学してきた子ども達にとって中学進学後に自分の学力が分かり、その流れで高校受験へと向かっていくことになります。
高校受験は人生初めての【自分の力で通いたい学校への合格を勝ち取る】という試練の時でもあります。
地方でも学校によって偏差値のバラツキがありますし、何と言っても子どもの将来の就職や大学進学などに直接関わる重大な分岐点、大イベントです。
具体的にどのくらい重要なのか考えていきます。
1.進学できる大学の幅がかなり異なる
地方在住であまり子どもの教育に関心の低い家庭でも、高校受験は一大イベントです。
子どもの学力と志望校の合否判定に気をもみながら受験校を選びます。
高校も中学受験、大学受験と同様に難易度の指標となる偏差値がハッキリしています。
偏差値の数値はテストの種類によって異なります。
自治体模試でいうと地方のトップ高校はザックリと偏差値70前後、二番手が65、三番手が62、くらいが一つの目安になるでしょうか。
受かる目安、【このくらいの学力がないと厳しいですよ】という基準がハッキリしているということは、高校より先の進路進学先も決定的となります。
例えば、将来は医師になりたい。
国公立大学の医学部医学科を志望しているのであればトップ高校に入らないと夢を叶えることが非常に難しいです。
どの高校に入っても、大学入試を受けて筆記試験や面接をクリアすれば良いことなのですが、高校入試から大学入試までは時間がありません。
共通テストは高校3年の1月に行われます。その前に医学部医学科に合格できそうな学力レベルに到達していることが不可欠です。
そうなると、高校3年の夏休み前までに【受かりそうな学力に仕上がっている】にしていないと間に合いません。
逆算すると、2年半にも満たない期間です。
そして、高校入試組にとって過酷なのは中高一貫校とは違い自分で高校内容の先取りをしていない限りは入学してから高校内容を学ぶことになります。
医学部医学科を目指す場合は、全学部学科を見渡しても入試で受けなければいけない、必修科目数のフルコースになります。
理科であれば二教科、数学もⅠA、ⅡB、ⅢCと勉強しなければならないので、高校に入ってからフルスピードで自力で進められる学力がないと夢に近づくことはできません。
医学部医学科のケースは極端な例かもしれませんが、高校受験する時点で、つまりは中学生の時点で【自分はこういうことをしたい】と将来のことを具体的に考えておく必要があります。
大学入試はどの高校に通っても卒業見込み者であれば受ける資格はありますが、各高校で進路実績がハッキリ異なるため【どこの高校を受けるか】【どの学校に進むことになったか】はすなわちその先の進路進学がある程度幅が決まってしまいます。
ですから、高校受験は人生を左右するほどインパクトのある分岐点といえます。
【この高校なら専門学校に進学する生徒の割合と私立大学に進む生徒が半々】
【100%の生徒が大学進学を希望する高校】
【毎年最難関大学、医学部医学科への合格者のいる学校】
このくらい高校はその後の進学の幅が違います。
2.学校により使用する教科書や雰囲気がかなり異なる
義務教育期間、公立小学校と中学校では使用する教科書の会社は自治体によって異なりますが、扱う内容のレベルは統一されています。
しかし、高校に進むと生徒の学力レベルに合わせた教科書を使用します。
これを知らない子は意外といて、塾で仕事をしている時も【中学の友達が使っている教科書と全然違うから驚いた】と口にしている高校生がいました。
教科書だけでなく、配布される参考書や問題集も生徒の学力に見合ったものです。
この【学校による学力レベル】というのは筆記試験で入ってくる生徒の学力で、簡単に言えば、自治体模試の合格予想偏差値で測れるものです。
トップ高校であれば最難関大学や医学部受験する子もいるので、地方であってもかなりハイレベルな教科書を使い、スピーディーに授業が進んで行きます。
そうしないと受験に間に合わないからです。
大学進学者がそう多くはない高校は、トップ高校とは違う教科書を使用します。
ですから、進学校ではない高校に進んでから【名の通る大学に入りたい!】【難関大学を目指す】と思い立っても、学校の授業だけで大学の入試に立ち向かうのは難しいです。
【学校の勉強をしっかりやっていれば大丈夫】とはなりません。
やはり家庭教師や塾などの力を借りながら自力で勉学に励むしかないです。
そして、クラスメイトの勉強に対する考え方が学校によって異なります。
トップ高校であれば大学進学に向けて勉強も怠らずに頑張る生徒がゴロゴロいますが、勉強よりも恋愛に走る生徒の多い学校、勉強は二の次の生徒が多い学校と集まる生徒の雰囲気、校風が学校によってかなり違います。
高校見学や説明会に参加しないまま受験して入学すると【なんだか合わない】と感じて高校生活をエンジョイできないまま時が流れていくこともあります。
義務教育ではないので、高校選びは受験する子どもに選択権があります。
志望校を絞る、受験する学校を決めるというのは子どもの権利ですが、【誰でもウェルカム】ではなく
学校に合格できる学力を身につけるという努力は求められます。
3.住んでいる地域によって選択できる高校が少ない
都会に住んでいる人からすると信じられないかもしれませんが、地方では住んでいる地域によって選択できる、現実的に通える学校が限られているということが珍しくありません。
超優秀な生徒が、自分のテスト偏差値の10以上下の学校に行かざるを得ないとか、自分の学力に合う学校に通うのに同じ自治体の中でも通学時間が片道1時間半超えるということもあります。
なにせ交通の便が悪いので、本数の少ないバスに乗って駅に行き、これまた本数の少ない電車やディーゼル車とか気動車に乗って高校の最寄りの駅までガタンゴトンと揺られる。
そういう生徒もドラマや映画の世界ではなく、令和の今も現実的に存在しています。
高校受験をする際は子どもの学力そして進路を踏まえて学校を選びます。
しかし、住んでいる地域によってはその選択肢がかなり限られていて【少ない中でいかに自分に合う高校を選ぶか】という子どもにとっては極限状態の中で受験する学校を決めます。
高校が少ないということは偏差値の幅もかなり大きくなりがちです。
【ワンランク下げる】が世間一般的なワンランクではなく、それこそ偏差値10、15くらい離れていることもあります。
それだけ離れていると高校卒業後の進路もかなり異なります。
極端ですが、大学進学者が多いか、専門学校に行く生徒が多い、それとも高校卒業に就職する生徒が多い学校の3つの選択しかないようなこともあります。
自分の将来の職種を左右する以上に高校受験自体が人生を決めるような大イベントという位置づけの地域もあります。
地域から出たいのであれば、やはり大学進学をするという流れが一番です。
そうなる確率の高い高校に入れるよう勉学に励まないといけません。
まとめ
高校受験である程度進路先が決まるというのは親も経験していることですが、子どものいる立場として冷静に振り返ってみると人生のターニングポイントとなることが分かると思います。
校風もかなり異なります。恋愛至上主義の生徒が集まる学校に恋愛に興味関心のない子が入れば居心地の悪い中で学校生活を送ることになるので、どんな学校なのかを事前リサーチするのはすごく大切です。
そして、高校卒業してからどのような道を歩んでいきたいのかを考慮して受験していかないとミスマッチを起こしかねません。
【どこでもいい】と投げやりにならず、そして親の方も子ども任せにしないよう高校受験と向き合って欲しいなと思います。