今回は【小4の壁・10歳の壁 テストで8割取れていても安心できない理由】と題し、お話をしていきます。
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小学校で行われる通称カラーテスト。
単元が終わるごとにテストが行われるという点や、色付きのテスト、大判サイズと親世代の頃と基本的に変わらない存在のテストです。
今は理科とか社会とかではフルカラー、昔風に言えば総天然色なので時代の変化と言うか、技術進歩を感じずにはいられません。
昔は二色刷りでも【カラフルだな~】と嬉しかったですから。
こんな話をしていると年齢がバレてしまいますが、とりあえず小学校のテストは比較的点数が取りやすいと言われています。
それはなぜかと言えば、単元を習ったら時間を開けずに問題を解くからです。
用語とか覚えている段階でテストを受ければ、教科書をサラッと復習をして書くこともできます。
中学に入るとテスト方式がガラリと変わって、テスト間隔は長くなりテスト範囲も広がるので計画して勉強しないと大変苦労します。
さて、今回は小学4年生、10歳になると【小4の壁】【10歳の壁】という言葉が行き交うようになり、親の方も【うちの子の学力は大丈夫かしら】と気になる学年になります。
この学年でカラーテストで80点を取っていても全く安心できません。
どうしてなのか、なぜなのかを今回はご説明していきます。
1.常に20%理解していない単元が続いている
【カラーテストは8割以上できていれば良い】という感覚が浸透してしまっているかなと個人的には思っていますが、冷静に考えれば常に2割理解できていない、点数を落とし続けていることと同じです。
2割引きのシールをみると喜んで買い物カゴに入れてしまう性分なのですが、これを子どものテストで置き換えてみると【毎回毎回2割理解できていない単元が続いている】という意味になり、学年で考えれば【一年の学校の学びを2割理解できていない状態で進級する】になります。
ちょっと大袈裟な表現で脅しみたいに感じるかもしれませんが、確実に2割ガッツリ理解していないわけではありません。
ただ、今の学年で2割落としているということは、さらに内容が難しくなる上の学年で8割キープできる保証がありません。
おそらく、8割キープしていたのが、7割8分、7割5分と低下していくのが自然な流れです。
なぜかと言えば、前の学年で習ったことの積み重ねでさらに高度なことを学ぶので、基礎が固まっていなければ上乗せしてもガタガタと崩れてしまいます。
ですから、同じように8割維持をするにはちゃんと勉強することが求められるようになります。
そもそも、小学校に入ってから4年生になるまでのテストの点数の推移を思い出してみると、低学年の方が圧倒的に高得点を取る子が多いです。
それが学年が進むにつれて、上がるにつれてふるいにかけられるようにメンバーが固定されていきます。
3年生の段階で9割を取れにくくなっていると、4年生で8割をキープして、5年生で8割以上をキープできるかどうか、というように点数も変化していきます。
ですから今現在【8割取れているから大丈夫】ではなく、学年が上がっていけば8割未満になる可能性が高くなるので全く安心できません。
2.漢字の読み書きが完ぺきではないまま中学に進学する
小学生のいる親ならご存知だとは思いますが、50問テストといった漢字のテストでは事前に答えが配られるのが常識になっています。
答えが配布されて先生から【テストの漢字を覚えてきてください。週末の宿題として出します】といった風に50問テストに備えて漢字を覚える、暗記するよう指示されます。
学校の50問テストは、使用している漢字ドリルや教科書で出てくる熟語がそのまま出題されます。
その漢字のみを暗記すれば高得点取れるので、子どもは【覚えた】と満足しがちです。
本など読んでいない子にとっては、他の熟語のバリエーションに触れる機会がなくて語彙力を鍛えることにはつながりにくいです。
とはいえ、漢字テストで出る漢字をどんな子でも読み書きできるようになる、という苦肉の策でもあるので【暗記は絶対】です。
答えが配布された50問テストの合格点数は95点以上とかかなり高いです。
合格しなければ、休み時間にまた再テストが行われたりするので子ども達は絶対に嫌だと言わんばかりにしっかり暗記しようと努力します。
ただ、50問テスト以外の細々とした漢字テストは頻繁に行われていて、そこで8割程度だと正確に読み書きできない漢字がそれなりに多いということになります。
漢字の読み書きは国語だけでなく、他の教科にも影響を及ぼすので【習った漢字はちゃんと読めて書ける】にしておかないと苦労します。
中学生になってから小学校漢字の復習をしようにも、練習しなくてはいけない漢字が膨大です。さらに、部活もやって勉強もしてと忙しくなるなかで漢字だけに力をいれることもできません。
50問テストでは何とか答えを暗記してパスしても、普段の漢字の読み書きがどのくらいかを家庭で把握してみてください。
そして抜き打ちテストをするとリアルな子どもの漢字力が分かるのでオススメです。
3.あやふやな単元や知識を総復習するのは大変
小学校の勉強というと、国語と算数に意識が向きがちですが、理科と社会もあります。
その全ての教科のテストで8割を取っているというのは、正直嬉しいことではありません。
やはり、単元ごとに頻繁に行われているテストで常に2割取れていないというのはそれだけ各単元を見直したり、復習する必要があるということ、そして忘れてはいけないのが復習には時間がかかるということです。
4教科全ての単元を普段の家庭学習に取り入れるというのは思っている以上に大変で、元々勉強時間が多くはないという子にやらせるのは至難の業です。
まず、勉強時間を増やすために試行錯誤を繰り返して増やしていき、子どもに合う教材を準備していくなど親の方も色々と労力が必要となります。
そして【8割取れていればいいでしょう】というのは中学に進学すると通用しなくなります。
まず、定期テストになり範囲も広く、子どもの学習習慣と計画性の有無で点数に開きができます。
小学校の時点で8割で満足している親子だと、比較的優しめなテストでも7割取れれば万々歳というレベルです。
もし、教育熱が高めな学区だと中学の定期テストの問題はけっこうハードです。
7割取るのも難しいということも珍しくありません。
5年生になれば英語も教科として学び始めるので、小学4年生の【テストで8割】という状況を真剣に捉えて総復習していかないと、高学年でさらに点数が取れなくなり、中学進学後も勉強面で躓くことが増えていきます。
まとめ
学力差が出始めると言われている小学4年生で、学校のテストで常に8割取れているというのは喜ぶべきことではありません。
視点を変えれば【常に2割落としている】【4教科全部の単元の落としている部分を復習する必要がある】ということを意味しています。
4年生の次の5年生ではさらに勉強内容は難しくなるうえ、英語も教科として加わります。
4年生までに2割分を取り戻せるかどうかが、どんどん広がる学力差を縮めるかどうかのカギとなるのではないでしょうか。