今回は【子どもの学力、学歴は親の学歴次第なのか】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
子どもの学力、学歴と親の学歴はリンクしている、関連性があるという話を耳にしたことがある方はそれなりにいると思います。
大学進学者が増えているとはいえ、専門学校や短大への進学、または高校卒業後に就職している子もいます。
親世代の頃は大学進学者はまだ限られていて、とくに私より上の世代で大学進学をした女子高校生というのはかなり限定されていたと思います。
短大に進み、就職して将来有望な同僚や取引先の社員と知り合い、寿退社をして専業主婦になるというのが勝ち組女性の道筋、という時代もありました。
バブル崩壊後はいわゆる事務職の採用枠が激減した影響もあり、私が高校生の頃は短大よりも四年制大学が女子高校生の人気を集める時代に変わっていました。
【景気に左右されないよう女の子も高学歴の方が良い】という考えがバブル崩壊を分岐点として広まっていった印象はあります。
その時代、昔ながらの立身出世ではないですが、貧しい、または親が低学歴だけれど子どもには良い学歴をと望む家庭が増えたかと思いきやそうではありませんでした。
バブル崩壊後の冷え込んだ経済状況の時代に地方の進学校に入学して一番驚いたことが、同級生の多く、私が把握している中で全員が【両親ともに高卒】ではなかったことでした。
【父親が大卒で母親が短大卒】というペアが多く、親が医師や歯科医、士業、教員や公務員は両親ともに大卒という子が多く、私のように二人とも高卒の親という同級生が皆無だったのです。
親は自分がされた子育てしか経験していない
その事実に衝撃を受けて、【子どもに学歴を望む親は幻なのか】と真剣に悩んだ時期もありました。
時は流れ、今では親の学歴と子どもに期待する学歴、または親の学歴と子どもの学力の関係性は毎年春に行われている全国学力・学習状況調査の結果からも指摘されています。
私が高校で目撃したことを踏まえると、親の学歴と子どもの学歴、進路進学は強い関係性があるのは間違いないでしょう。
アムラー全盛の90年代後半、しかも地方都市ですでに【学歴の引き継ぎ】が行われていましたが、そもそも、親自身は自分がされてきた子育てしか経験していないので、我が子を育てる時も自分の経験を踏まえて子どもと接していきます。
私のように親の子育てを反面教師にして【ああいうことをしたら子どもが寂しくて悲しむ】【こういうことをしたら勉強嫌いな子になる】と自分の経験を違う意味で活かしている親もいれば、自分の子ども時代を思い出して子育てをしていく親もいます。
つまり、自分がされてきたこと、または私のように嫌な経験を排除して子育てをするので、子どもの進路進学も基本は『自分自身』を参考にする方が大半だと思います。
目の前にいる我が子がどのような道を進んでいくかは幼い頃は分かりませんが、ただ、大卒の親は子どもが乳幼児期の頃から【大学に進むかもしれない】ということを想定して子育てをしていきます。
そのため、小さい頃から自然と教育に力を入れていきます。
学歴という言葉を使うと、嫌味に聞こえることや見下していると受け止められることもあるでしょう。
しかし、義務教育後の歩んでいく道というのは人生の歩みの一部であるため、親の教育方針にも大きな影響を与えることは誰も否定できません。
子どもがどのような道を進んでいくのか色々と考えていると、参考にするのは親の経験、自分の兄弟姉妹、従姉妹などの近親者だったり、交友関係という自分の知っている範囲の進路進学が頭に浮かんでいきます。
交友関係も進路進学時、就職などで知り合った人だと自分と似たような学歴という人が多くなります。
学歴によって見てきた風景は十人十色
ネット上で教育虐待の話で取り上げられることもある【学歴コンプレックスの毒親】や【子どもにも高学歴を求める高学歴な親】の話しが取り沙汰されることがあります。
同じように教育に関心が強くても、両者ともに自分の経験を踏まえて見えている風景が交わることはありません。
教育に関心が強いという共通事項はあるものの、自分の過去と子どもの未来を重ねて考えると、学歴コンプレックスの親の方が、経験していない分ズレが生じてしまいやすいです。
また、高校以降は勉強の難易度も進学先によって異なります。
大学進学者の少ない高校に通っていた親は、学校の授業で使用する教科書は進学校とは違います。
昔であればセンター試験を受ける生徒が毎年数人程度に限られていた学校は、センター試験対応や国公立大学の二次試験、または難関私立大学の入試に対応可能な教科書を使って授業が行われることはないです。
学校による教科書の違いは思った以上にあります。
私も偏差値40位の高校に進学した同級生が使用している英語のワークを見た時に、公立中学校の教科書と同じレベルで絶句しました。
そして、大学進学者がほぼいない高校の在校生の卒業後の進路も短大、専門学校、就職とかなりバラツキがあります。
進路指導もそれに応じて担当の先生がコースごとに話をします。
つまり、就職する子が多い高校、専門学校への進学が多い高校、大学進学者の多い高校はそれぞれ異なる『進路指導』を経験していることになります。
子どもに進学校、大学進学を目指させるにしても、親は過去の自分が歩んできた経験を子育てに活かそうとしても、なかなか難しい面があります。
【頭の良い子になること】を自分なりに考えて、それがピッタリ子どもに合えば良いのですが、早期教育などに夢中になり勉強を強いることになると子どもを追い込むことになります。
一方、進学校を経由して誰もが知っている難関大学に進学した高学歴な親は子どもが自分と同じようなルートを辿ると信じて、子どもに【このくらい出来て当然】と思うようになりがちです。
中学受験をしたことのある親なら12歳、13歳からずっと大学進学が当たり前と考えている同級生に囲まれた中で学校生活を送っています。
高校受験組でも、多感な時期を大学を目指す同級生と過ごしているので【大学進学を目指していない子の高校生活】があまりよく分かりません。
もちろん、【子どもの人生は子どもが決めること】という教育方針の方もいますが、【このレベルの学校に入って、この辺りの大学を受ける】と自分の経験を踏まえて、自然と子どもが小さい頃からそのルートを歩いていくような子育てをしていく人の方が多いと思います。
ただ、子どもであっても、親と同じように勉強が得意だったり理解力や集中力があるわけではないです。
【自分の子どもだからできる】という前提で勉強や習い事をさせてしまうと、結果として子どもの性格や得意不得意を無視してしまうことになります。
子どもが心身ともに疲弊してしまったり、親子関係に亀裂が入ったりと、こちらも誰も幸せにならないことが起きてしまいます。
未知の領域に足を踏み入れる怖さ
親が歩んできたこれまでの人生は子育てに反映されることが多々あります。
学歴の受け継がれも指摘されることが増えてきましたが、少子化が進む中、大学進学者も増えていることもあり親は非大卒だけれど子どもは大学に進むという家庭も増加していくでしょう。
ただ、Fランク大学という言葉があるように全ての大学を平等に【大学】と一括りにできない時代になってきています。
就職活動でも学歴フィルターというものが存在すると半ば公然と語られています。
より良い学歴を子どもに望む場合、親の経験値というものは重要な指針、判断材料になります。
親が経験していない中で、子どもに進学校への受験、そして合格を期待しても【どのような勉強をさせるか】【高校に入ってから大学入試に向けてどのような学校生活をしていくべきか】【先取り学習の進め方】【大学受験に向けた準備】も未知の世界になります。
自分の知らない世界に足を踏み入れるというのはコワイものがあります。
未知の領域へと進むような子育てをしていくというのは、かなりの勇気が必要で、そういうことも影響して無難に自分が歩んできた道に似た道へと誘導してしまう親の方が多いのだと子育てをして感じています。
ただ、親とは違う道を歩んでみたいと考えている子も多いでしょう。
また、真逆の人生を選択した方が子どもの才能を発揮できることもあります。
子どもが【この道に進みたい】と自分から願っている進路進学があれば、親は色々とリサーチをし、客観的に判断をしてアドバイスを送ると親子関係が良好のまま子どもは明るく巣立っていきます。
頭では分かっていることですが、それを実行できる親はそう多くはないので、子どもの学力や学歴は親の学歴にリンクしやすくなっているのではないでしょうか。