【教育小噺】どういう流れで学力差が出るの? | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

【教育小噺】どういう流れで学力差が出るの?

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今回は【どういう流れで学力差が出るの?】と題し、お話をしていきます。

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エール出版社より本が出版されました。

小学3年生から4年生で気をつけるべきことを詳しく取り上げています。

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kindle出版しました。unlimitedでも読めます。

完全に無料で読めるコミックエッセイです。

 

↓こちらはアマゾンの縦読みfliptoonです。

キンドルとは違う読み心地かなと思いますので、読み比べもしてみてください。

内容は一緒です!

透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】

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新作です。

 

kindleのジャンル別ベストセラー獲得しました!

ありがとうございます。

 

塾で仕事をしていると同学年での【学力の差】というのを否が応でも感じることがありました。

それは優等生と学業不振の単なる比較ではなく、【生まれてきて十数年でどうしてここまで差が出るのか】と不思議に思うようなことでした。

親自身も昔は子どもであり、小学生や中学生の頃に少なからず同級生の間にできている学力差というものを感じたことがあると思います。

その学力差というのに気がつき始めたのは小学校3年生や4年生頃、という方が多いと思います。

ものすごく賢い子は低学年の頃からその輝くような賢さをギラギラ光らせていますが、それ以外の子の学力というのは学校生活を数年経過しないと把握できません。

『あの子は勉強がちょっと苦手』『理科と算数が得意』という細かい部分がクラス内の共通認識になるのがちょうど、今の中学年頃、小学校3年生、4年生です。

9歳、10歳になると自分のことだけでなく他の子を比較し、『あの子はああいう子』と評価するようになります。

その過程で学力面も比較することの一つになり、クラスメイトの学力が見えてくるようになります。

 

子どもでもある程度、的確に同級生の学力を査定することができるわけですから、学力差というのはそれ以前からできていると考えるべきでしょう。

塾には少ないながらも年長さんや小学校1年生、2年生の子どもたちも通っていました。

その年齢から塾に来るというのは、非常に教育熱の高い家庭の子になるわけです。

そういう子ども達の間でも多少なりとも学力差というものがありましたが、6歳や7歳、8歳の子どもなので学力差というのは『理解力の差』だと教えていて感じました。

理解力とは、個人的な見解になりますが新しいことを学び、理解するまでにどのくらいかかるかというものです。

例えば、繰り上がりの足し算の仕組みを説明し、すぐに理解してスラスラ問題を解ける子もいれば、何度もおはじきやさくらんぼ計算などで仕組みを説明し、問題を解いて間違えて、もう一度やり直しをして理解する子がいるのも、理解力の違いです。

 

子どもの教育方針も左右される

とは言え、就学前後の頃は理解力以上に親の教育方針、親が家庭で子どもの勉強を見てあげているかという点が子どもの学力向上に大きな影響を与えていると感じました。

同じように塾に通い、経済力もあるけれど習い事先に丸投げの家庭と、子どもの勉強や理解していない単元を把握して塾の先生に相談する、または家庭で苦手克服のために市販の教材を購入して取り組んでいる家庭と、どちらが子どもに良いかは言わなくても分かると思います。

 

子どもの学習内容の定着やプラスアルファの力をつけるには、やはり親の力、家庭でのサポートが不可欠です。

こうした親の関わり方が低学年の頃にテストの結果にも出やすいです。

また、宿題をしっかりやるか、家の勉強もやっているかということが基礎学力を鍛えることにつながります。

私は親の関わりがほとんどないような状態で小学校6年間を過ごしたので、基礎学力の部分がかなりボロボロだったと思います。

ただ、運よく母親が本が好きだったことと経済的に休日に遠出するのが無理な家だったので、毎週末図書館に通い続けて本をたくさん読んできたということが、結果的に語彙力や漢字の暗記、社会科の知識を定着させることにつながったと考えています。

私の場合は学校の授業を通じてというよりは、本を通じて吸収したものがかなりあり、中学での挽回につながったと思っています。

ただ、本当なら親が家庭学習の定着をさせ、教材を準備してというサポートをしていくというのが理想的です。

 

小学生で自発的に勉強する子は少数派

学力差のもとになり、成長してからも大きな原因の一つなのが親の意識、サポートの有無というのは私が身をもって経験しているので断言できます。

そもそも、小学生で自発的に勉強する子というのは少数派、滅多に出会えません。

親に市販の教材を買って欲しいとせがんだり、自分でインターネットで検索して解きたいドリルや問題集を探したり、本屋さんに行ったら子ども向けの本のコーナーに見向きもせず、ずっと教材コーナーにいるという子はなかなか探そうと思ってもいません。

自分で教材を探すのは小学校高学年、中学生になればごく限られた優等生でそういう行動をする子もいるかもしれませんが、小学校低学年から自分から教材を探す子というのは超レアな存在です。

 

勉強というのは面倒なことと思ってしまうと、その時点で勉強を避けて楽な方に流されてしまいます。

または、元々楽な方に流されやすい性格の子もいます。

これは私の一番上の子ども、子ども①がそういうタイプなのですが、自分に甘い子は就学前後から親が気をつけて家庭学習の定着をさせていかないと、おそらくいつまで経っても勉強する意欲が芽生えず、勉強を遠ざけるようなことをし続けます。

家庭学習をしていくにも注意点があります。

親が『勉強は大変』『算数が難しい』とデメリットな言葉をかけて家庭学習を定着させようとすると、たいてい子どもは思ったように勉強はしません。

家で勉強している割には学力があまり伸びない時は子どもの理解力の他に、『勉強の向き合い方』も深くかかわります。

親がかける言葉がマイナスな言葉ばかりだと、6歳や7歳の子どもは『勉強は辛くて大変』と思い、勉強することは苦労の連続という考えを持ってしまいます。

小さい頃に抱いた思いを払拭するのはかなり大変なので、家で勉強させる時も子どもにかける言葉にはくれぐれも気をつけてください。

 

学力差の挽回が難しくなるのが小学5年生

家庭学習をしていない子は小学校3年生や4年生頃から学校のテストで高得点が取りにくくなります。

理科社会の授業がスタートし、国語の漢字も難しくなるのと覚える感じも一学年で200字になり同じ読みをする漢字を適切に書き分けることができない子が増えてきます。

そしてしっかり勉強している子でも『あれ、難しいな』とか『分からないな』と感じるようになるのが小学4年生、そして小学5年生です。

小学4年生では社会では日本地理の入り口である都道府県の場所と名前を覚えます。

これは学習漫画を読んでいる子、地理に興味がある子ならスラスラ覚えられる単元ですが、あまり興味のない子にとってはけっこうヘビーな学びです。

算数ではがい数、桁数の増えたあまりのある割り算の筆算とパット見て答えを導き出す勉強が少なくなります。

5年生になると理科も社会もかなり学問的な内容になり、国語も教科書で取り扱う文章もより難化します。

そして、なんといっても算数です。

小数のかけ算と割り算、最大公約数や最小公倍数、割合、体積や色々なグラフとできる子とできない子の差が一気に広がる単元の目白押しになります。

小学5年生から学力差がさらに広がり、そして相当な努力をしない限りその差を縮め、下剋上を果たすことはできません。

学力差を乗り越えには、小4の壁、10歳の壁という言葉があるように『9歳や10歳になって気をつければ大丈夫』ではなく、小学校に入る前や入ってからいかに家庭学習を定着させて子どもに合う教材を選んで継続して勉強できるかにかかってきます。

ですから、『学力差』というのは子どもが6歳や7歳の時点で差が生じると思っていいでしょう。

 

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