今回は【小学受験や中学受験でも重視される教養を家庭で増やすコツ】と題してお話していきます。
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ありがとうございます。
季節の行事や伝統食品の作り方や原料を問う問題が小学受験や中学受験でも出題されています。
机の上の勉強ではなく、普段の生活から得る知識ではあるものの、雑学よりも勉強が大切という考えの家庭ではなかなか話題に上らないことかもしれません。
教養というのは人生をより豊かにする知識であり、友達との会話の幅を広げるというようなイメージがあります。
また、教養があると社会に出てから人と接する機会がある時に初対面の人や目上の人との会話を充実したものにできます。
子どもの頃はあまり教養の大切さを実感する機会はないと思いますが、入試問題では受験生の好奇心旺盛さを測ろうとする思惑もあるので、決して軽く見てはいけません。
それでは、教科の勉強と同じように机に向かって知識を増やしていけば良いのかと言えば、なかなか難しいものがあります。
やはり、子どもが教養などを無駄なく身につけていくには、親子の体験が最適です。
教養は子どもの学びの芽を育てる
教養は子どもの学びの芽を育てるきっかけになります。
机の上の勉強ではなく、公園に行って虫取りをする自然体験も虫の構造や種類、ついでに草花についても知識を増やすことができます。
『この前とは違う虫がいる』『何て名前の虫なの』と知りたい気持ちがドンドン芽生えていき、そのタイミングで親が虫の本や草花の本を準備しておくと自分で調べるようになります。
自分の体験と本などの専門書から得る知識がリンクする喜びを重ねていくと、『もっと何かを知りたい』『調べたい』という気持ちが育っていきます。
我が家の場合、鉄道が好きなので地図帳や駅名などを幼児期から調べていたこともあって、子ども達は勝手に地理の知識が増えて、小学校4年生で学ぶ都道府県名と場所を覚えるのも全く困ることはありませんでした。
親としては『鉄道好きなんだね』という感覚でいて、図書館で路線図を借りて電車に関する本を借りて読み聞かせをしていくことをしていたので、『日本地理に困らない』というのは偶然の賜物です。
子どもが教養を身につけていく過程を考えると、やはり親のサポートというのは欠かせません。
知識を増やすタイプのドリルが売られていますが、ドリルよりも経験を通して知った方が子どもの心に強く残ります。
経験して、ドリルでさらに知るということが一番望ましいと個人的には感じています。
都市部でも整備された公園にはトンボや蝶が飛んでいますし、ダンゴムシ、アリと身近な昆虫がたくさんいます。
また、バッタや鈴虫もいるので『都心に住んでいるから子どもに自然体験させられない』ではなく、意外と探せば自然豊かな場所が見つかるはずです。
ちょっと余談になりますが、私の母方の実家はそれこそ人気番組の『ポツンと一軒家』の山奥の一軒家にスタッフさんが行く前に取材をする麓の集落のようなレベルの田舎ですが、田舎は街中のように整備された公園はなく知識のない親子が出歩いて自然体験するには危険です。
ですから、自然体験は田舎に行けばできるというわけではありません。
教養はあらゆるジャンルに散りばめられている
子どもの教養というと自然体験で得られる知識というイメージがありますが、年齢問わずに教養という言葉を耳にすると、クラシック音楽や伝統文化、ワインと、少しお堅いく上品なイメージを持つ方が多いと思います。
子どもがワインソムリエ並みの知識を披露することは普通はありませんが、教養はあらゆるジャンルに散りばめられています。
教養と一口に言っても多種多様あります。
その人が身につけている知識、それを含めた会話術という個性を表現する意味合いもあります。
そうした自分が身を置く場所で『あの人はこの分野に詳しい』とか『このことについてはあの人に聞くのが早い』というのは子どもの世界でもあります。
『昆虫に関しては誰々が詳しい』とか、『果物に詳しい子が隣のクラスにいる』と○○博士という異名を取る子は昭和の頃からいます。
こうした知識豊富な子は周囲から尊敬のまなざしで見られることだけでなく、『賢い子』の一人として扱われることがあります。
親が『昆虫博士にさせたい』『鉄道博士にさせたい』と思っていても、それが空振りに終わることも珍しくありません。
親の思惑ではなく、子どもが好きなこと、家族全員が好きなジャンルを選ぶことが子どもにとってストレスがかかりにくいです。
子どもが興味関心を持ちやすいスポーツや芸術、歴史や自然、食品と幅広いテーマで取り上げてください。
我が家の場合ですと、スポーツなら主に野球で色々な話をしています。
8月15日前後になると戦中の話もニュースで取り上げられているので、戦前、戦時中や戦後のプロ野球の話から平和の大切さ、ありがたさを伝えることもできます。
また、野球チームを所有している企業の移り変わりを教えると、『昔は鉄道会社がもっとあった』とか『映画会社がチームを持っていた時代もある』と話せば、それが日本経済の移り変わりを反映していると分かり、経済の知識も増えます。
教養を身につける取り組みをする際、『入試で出そうだから』と余計なことを考えないのがポイントです。
欲が出てしまうと、やはり親の願望の方が大きくなってしまい、子どもの希望とは違う方向に流れてしまうことがあるので気をつけてください。
教養を身につけると視野が広がる
小さい頃から教養を身につけていると、世の中は広いことやまだまだ知らないことがたくさんあることを学びます。
よく視野が広い人、視野が狭い人という人物評価の言葉がありますが、教養がある人は視野が広い人にあてはまると思います。
自分の知っていることが完全ではないことを理解し、知らないことに出くわした時に自分から調べるなど向上心があります。
こうしたことは一朝一夕では身につかないもので、小さい頃からの積み重ねがその人を形作ることになります。
教養は知ったかぶりと紙一重なところがありますが、教養のある人は謙虚であり人の意見に耳を傾けることができます。
簡単に言えば、大人な対応が出来る人というイメージでしょうか。
それを小学生に求めるのは無理があるものの、人格形成の面ではプラスになります。
自分の子どもが『教養のある素敵な大人になって欲しい』と親として思うのであれば、家庭で教養を身につけさせる取り組みをしていくのは素敵なことだと思います。
小学生や中学生が教養を身につけるのはどうしても受験に結びつけてしまいがちです。
しかし、子どもが歩んでいく人生を考えて、親として何か出来ることはないかと思い、家庭で取り組んでみてはいかがでしょうか。