今回は【本を読む子になる 魔法の読み聞かせのコツ】と題し、お話していきます。
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ありがとうございます。
子どもの教育に関心のある方なら、まず間違いなく子どもを本好きにさせようとします。
乳幼児期から赤ちゃん用の絵本を読み、保育施設に入る頃になると人気のある、または親自身が小さい頃に愛読した絵本を読んで本の世界に触れることをしていきます。
読み聞かせは単に教育のため、というだけでなく親子の触れ合いの時間にもなるため、子育てでは積極的に取り組んでいきたいことの一つです。
自治体の図書館に行くと、親子専用のコーナーがあったり、乳幼児向けのイベントも開催されているなどかなり本を読ませることには環境が整っています。
さて、親なら気になるのが本と学力の関係です。
本を読む子は、学力も高い傾向が見られるというのは様々な調査からも指摘されています。
一番馴染みがあるのが小学6年生と中学3年生を対象として毎年4月に行われている全国学力テストで、児童生徒を対象としたアンケート調査です。
家の蔵書数と児童生徒の正答率が関係があり、家にある本の数が多い子の方が成績が良いというものです。
別に子ども達に『本をどのくらい読んでいますか』と聞いてはいません。
家にどのくらい本がありますかというアンケートなのですが、本に囲まれたなかで育っている子の方が学力が高いというという結果が出ているので、子どもの学力を上げるにはまず本好きにさせるというのは大きなミッションでもあります。
小さい頃は一生懸命親が読み聞かせをしていても、子どもが確実に本好きになるとは限りません。
哀しいですが、そういうことも起きます。
そこで今回は、確実にまたはかなり子どもが本を自分から読む子になるために私が長年実践してきて、効果があったコツをご紹介していきます。
1.読み聞かせをエンターテインメントと思う
子どもにどんなふうに読み聞かせをしていけばいいか、悩む方もいると思います。
そういう時は、まず図書館や子育て支援センターで行われている読み聞かせ回に参加して『読み聞かせをどのようにやっているのか』というのを観察してみてください。
淡々と話をしている方はいないと思います。
抑揚をつけて、感情を爆発させたり、大袈裟に話をしているはずです。
この大袈裟さ、一番分かりやすいのがミュージカル俳優のようなオーバーリアクションが小さい子の興味をひきつけます。
私の場合、アンパンマンやはなかっぱなど、アニメ化されている絵本や紙芝居は声優さんの真似をしてオーバーに読むようにしていました。
日本昔話のときは、それこそ小さい頃にテレビで放送していていたあの世界を再現したので、読み聞かせの時間はけっこう長くなりました。
子どもは話し方によって集中するか、そっぽを向いてしまうこともあります。
我が家ではほぼ私が読み聞かせを担当してきました。
何回か、夫に頼んだのですが、淡々と絵本を読むので子どもが全く楽しくなくて、結局絵本を手にして『お母さんに読んでもらう』とテクテクと私のようにやってくるというのがお決まりのパターンでした。
夫は私の真似をして、大袈裟に読み聞かせをするようになったら子どもが集まるようになったので、効果はあると思います。
図書館の乳幼児向けの親子コーナーで読み聞かせをすると、知らない間に他の子も集まってきたことが何回もあるので読む時のオーバーリアクションはかなり重要です。
恥ずかしいかもしれませんが、そういうことをして誰かを傷つけることはないので安心してください。
そして読み聞かせを楽しい時間にすると、子どもは『本は楽しい』と勝手に思ってくれます。
そして、図書館に行くと『読み聞かせをしてもらいたい楽しい本を探す』という感覚で大量に本を選ぶようなことを三人の子どもはしていました。
その行動を見て、『やった、本好きへの道の第一関門突破』と静かにガッツポーズをしました。
ただ、大量の本を持ち帰るというのは毎回毎回大変でしたが。
2.四コマ漫画の読み聞かせをする
絵本だけでなく、漫画も読み聞かせに最適です。
『本を読んで欲しいのに漫画?』と思われるかもしれませんが、小学校に入り無駄なく社会や理科などの知識を増やしていくには学習漫画の活用が一番子どもにとってストレスがかかりません。
ただ、いきなり漫画を渡しても子どもがキョトンとすることがあるので幼児期や低学年の頃に四コマ漫画を読み聞かせすると『こういう世界がある』というのを知ることができます。
しかも、四コマ漫画は起承転結がハッキリしているので物語の流れも単純明快。
子どもに馴染みのある絵本や物語の四コマ漫画も出版されているので、それを使用してみてください。
我が家では、ノラネコぐんだんの『ノラネコぐんだんコミック』と子ども達に大人気の銭天堂の猫ちゃんたちの視点で描かれている『にゃははな毎日』の四コマ漫画をよく読んでいます。
『にゃははな毎日』は小説も掲載されているので、子どもが成長したら気になって読む可能性大なのでお勧めです。
四コマ漫画では、言葉とイラストからどんなことが起きるのかをギュッと詰まって表現しています。
それを小さい子が理解するというのはけっこう大変なので、四コマ漫画を通じて『情報を読み取る力』も一緒に鍛えられるのかなと子ども達を見ていて感じることはあります。
最初はそんなことも考えないで読んでいたのですが、描くページは限られているのでその中で読者に伝えるためには登場人物の表情と描かれている小物などから察することが多々あるので、これは予想外の出来事でした。
教育に関心のある方の中では、学習漫画以外の漫画を禁止する方もいますが日本の漫画はご存じの通り世界で高い評価を受けている日本が誇る文化の一つになっています。
せっかく四コマ漫画というコンテンツがあるのですから、それを利用しないのはもったいないです。
3.子どもに読み聞かせをしてもらう
毎日読み聞かせをすると、正直親の方もしんどさを感じることがあります。
なんでも完ぺきにこなすと疲れてへとへとになるので、たまには息抜きも兼ねて子どもに読み聞かせをしてもらうのもアリです。
本を読むというのは文字を追いながら発音する、『この場面はどんな感情で読めばいいのか』と考えながら読むので頭をフル回転します。
それを子どもにも体験してもらうことで、言葉の意味とイラストで描かれている登場人物の感情を考えながら読むことができるようになります。
小学生に入ると国語の音読の宿題があったり、みんなの前で話をする機会も増えます。
言葉をスラスラ読めるというのは学校生活を送る上で自信にもつながるスキルなので、子どもに読み聞かせをしてもらうというのは意外と大きなメリットがあります。
また、子どもが本を読んでいる時は決してバカにしたり『こんな読み方じゃ駄目』と指摘しないでください。
そういうことをされると、もう二度と逆読み聞かせをしてくれなくなります。
そして、音読に対する自信を失うので親はニコニコと笑顔で話を聞くようにしてください。
私の場合は、『ほうほう、それで次はどうなる?』と合いの手を入れるようにして読み聞かせを楽しんでいました。
絵本はイラストの大きなもので、字が少な目なものから始めるのが無難です。
文字が多いと疲れてしまい、『やっぱりやめた』と途中で放り投げてしまいます。
我が家ですと、へんしんトンネル、しろくまちゃんとこぐまちゃん、ぞうのパオちゃんのシリーズなどを読んでいました。
子どもが読み聞かせをすることで『自分で本を読む』という体験をして、絵本から次のかいけつゾロリなどの児童書へのステップアップがスムーズにいきます。
親から読ませてもらうだけでなく、自分で読む経験を積むと『自分も本が読める』と思い、好きな本を読む気持ちが育つようになります。
まとめ
子どもが本を読む子になって欲しい。
本を通じて語彙を獲得して知識も増やして欲しい。
読み聞かせは親子の楽しい時間を提供するだけでなく、親の願望も隠れています。
親の願望があまり強く出てしまうと、遅かれ早かれ子どもも気がついてしまうので『賢い子になって欲しい』という気持ちだけが強まらないようにしてください。
まず最初は純粋に親子で絵本の世界を楽しむということから始めて、読み聞かせが大好きな子になるよう親がオーバーリアクションで本を読み、徐々に『自分で本を読む子になるように』を意識して子どもに本を読み聞かせしてもらう機会を設けてみて、『親と同じように自分も本が読める』という経験をさせてみてください。
淡々と絵本を読んでも本好きな子になるとは限りません。
本気で『本を読む子に育つように』と考えているのであれば、親もそれなりの努力をする必要があります。