2020年度からスタートする、教育制度。
その年度になってから、スパッと切り替わることはありません。
なぜそう思ったのかと言うと、子供①が小学校で受けてきた年度末の確認テストの内容から感じました。
子供①が学校で受けた年度末テスト。
新教育改革に向けて、読解力や思考力を求める問題が以前より増えた気がしました。案の定、出来・不出来がハッキリしていたようです。
このように、公立小でもヒタヒタと教育改革の影が近づいてきています。— 中山まち子 元塾講師・透明教育ママ (@edumother8919) 2019年3月30日
よく比較されるのが、2000年代のゆとり教育ですが、根本的に違います。
あの時、私は塾講師として働いていました。
ゆとりは義務教育の公立小中のみが対象で、勉学の出口である大学は変わらないままでした。
今回は大学入試改革という出口が変化することを踏まえて、小学校の勉強やテストも大きく思考力を問われることが増えてきています。
教育改革はヒタヒタと子供たちに迫ってきています。
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思考力重視の問題に苦労する子供がかなりいる理由
【2020年度からいきなり変わる】ではなく、少しずつ舵を切っている印象を受けています。
しかし、思考力重視の問題に苦労している子供が多く、子供①が年度末に小学校で受けたテストでは通常の単元テストとは違い、90点台はほんの数人。
いつものテストだと高得点取れている子も70点台という話を子供①から聞かされました。
算数の問題を見ると、文章を読ませて考えさせるものがチラホラ。
簡単に言うと、A地点からB地点までに一番短距離で行けるコースを計算させ、答えを導き出させる問題です。
コースも、【花屋の前を通って銀行を過ぎた最初の角を右に曲がるコース】と記述されている道順(メートルは記載)で進みつつ計算しなくてはいけません。
文章を少しでも読み間違えるとアウト、です。
計算力だけではどうにもならない内容でした。
子供①も「読解力や考える力が無い子は解けないと思う」と上から目線のコメント・・・・。
ちなみに、子供①はクラストップだったようです!
「ここがスタートで、自慢しても意味ないからね(# ゚Д゚)」と諭しましたけど。
さて、なぜ読解力と思考力が求められる問題に多くの子供たちが苦労しているのか考えていきましょう。
理由1.本を読む習慣がない
本をたくさん読んでいるから読解力がつく、とは言えません。
しかし、活字に慣れ親しんでいないと読解力や思考力を鍛えるスタートラインに立てないと個人的に感じています。
仕事をしている時、生徒の読書習慣の有無で問題を読むスピードが驚くほど違いました。
テンポよく文章を読み考える、というのは読書を通じて鍛えられると思います。
理由2.語彙力の欠乏
言葉の意味を理解していないと、問われていることが分からないままになります。
センター試験に代わる共通テストの国語では、ビジネスシーンで出くわしそうな文章が出題されそうです。
2018年に実施された大学入試プレテスト(PDFファイル)を見ても、語彙力やスピーディーに文章を読まないと太刀打ちできません。
書く力もますます重要視されていくるので、語彙力不足を放置は禁物です。
大学進学や社会人の時に困るのは子供本人ですからね・・・。
理由3.メディア漬けで行間を読む力がついていない
これは、ホリエモンこと堀江貴文氏が主張しているように、絵本と比べて動画は1コマ1コマに全ての意味が含まれ、そして文字が出てきません。
絵本と接する回数が少ないと、【行間を読む】ということに慣れないまま成長します。
子供①②③を通じて、読み聞かせは、推測する力を鍛えらると個人的に考えるようになってきました。
紙の漫画も読めない子が増えてきている、という話もネット上では出てきているので少しコワイです。
1コマで複数の情報を含むコナンやこち亀、表情から感情を読み取る必要のある少女漫画を読むのに苦労する子、いると思います。
学校だけでは身につかない思考力や読解力アップしよう
思考力や読解力は、学校だけでは身に付きません。
家庭でコツコツ鍛えていくことが何よりも大切です。
受け身から脱却して、能動的な活動を増やしていくように仕向ける方法を実践していきましょう。
ここでご紹介しているのは、思考力も読解力も自信がまるでないお子さん向けの対策です。
実践していくには、絶対条件があります。
スマホやテレビを見ていると、どうしても受け身になってしまいます。
前提として、メディアから離れる時間を増やすことを意識してください!
対策1.ボードゲームやトランプゲームを家族 or 兄弟姉妹でやる
昭和チックなゲームは能動的です。
オセロや囲碁将棋はとくにおすすめです。
白黒はっきりさせる勝負なのと、いかに相手より抜きんでるかと常に考えなければいけません。
我が家では、オセロが得意なの子供②、将棋に目覚めた子供①、新婚時に購入した野球盤を好んでやる子供③と、それぞれ好きなボードゲームがあります。
あと、トランプは鉄板です。
子供③が成長し、神経衰弱やババ抜きに参戦するようになったので子供3人でよく遊んでいます。
トランプ以外でよくするのが、どこでもドラえもん 日本旅行ゲーム+ミニです。
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コミュニケーションを取りつつ、如何にして勝つか、を考えてドラえもんのコマを動かします。
このゲームは日本各地を巡るので、楽しみながら県名や位置を覚えられるのでおすすめです。
4月に年中になる子供③も、地名を勝手に覚えています・笑。
ゲームと言えども、勝ち負けがかかると集中して各自作戦を考えるようです。その駆け引きが思考力を鍛えると思っています。
私も家事をしながら参戦できる手軽さもあり、よく参戦しています。
方法2.本や学習漫画を読む
ドラえもんの国語おもしろ攻略 ドラえもんのことわざ辞典[改訂新版]
読書を通して、語彙力を増やし読解力をつけさせられます。
ただし、字を単に読むだけでは力はつきません。
やはり、自分の頭で考えることが大切。
物語系ですと、登場人物の心情を考えると人物像を捉えやすくなります。
小説が厳しいのなら、知識を増やせる学習漫画がおすすめです。
馴染みのある漫画キャラだと、嫌がらずに読んでくれるはずです。そして、学習漫画で手ごたえを感じたら物語へ進んでいきましょう。
説明文など論理的な読み物がお手上げの子どもは、面白系の科学的な読み物で慣れさせてください。
なかなか、子供が自分から科学的な読み物に手を伸ばすことがないので、親がひそかに働きかけすることが肝要です。
方法3.最近のニュースについて親子で話し合う
新聞を取っていない家庭も増えているのと、夕方のニュースも昔と違いワイドショー的な要素が強くなってきています。
どんなニュース番組でもいい、とは言えないのですが鉄板はNHKニュースで取り上げられている話題を親子で話し合ってみましょう。
NHKが難しい場合は、地域ニュースでもかまいません。
四季折々の話題を取り上げていることが多いので、子供が食いつきそうなニュースを毎日食卓などで話をしてみましょう。
「どうして○○では□□を栽培していると思う?」
と質問して子供の意見を引き出してください。
最初は、ほとんど返答がなかったり「分からない」「知らない」と答えると思います。
そう言われたら、一緒にネット検索をしましょう。
キーワードは子供本人に決めさせて正しくググれる(正しく検索できる)かどうかチェックすることが大切です。
親子で作業をすることで、子供の語彙力や思考力などがどの程度か分かってきます。
まとめ
2020年度から学習内容が変わる、ということではなく少しずつ教育改革に向けてシフトチェンジしています。
思考力を鍛えるためにも、今から対策をしていくことが大切です。
いきなりハードルが高いとアップアップするので、コツコツと努力していきましょう!