高い塾・安い塾の違いの記事内で斜めに視線で説明しましたが、今回は集合と個別の違いと、どういうタイプの子が良いのか、元塾講師(個別形式)の私が独断と偏見で説明していこうと思います。
ハッキリ言って、塾の月謝は投資と思ってください!!
投資するにはそれなりの結果を求めても当然なのですが、株でも不動産経営でも投資のお金をポンポン支払うのではなく、事前に念入りにリサーチしますよね?
教育に関しては、そのリサーチは家庭での学習習慣に当たると思います。
塾選びも時間をかけてリサーチ&体験を受けさせてから決める家庭が多いとは思いますが、学習習慣のある・なしでは、効果が出ないことも。
学習習慣が身に付いていないのに、塾(集団でも個別でも)に丸投げは危険行為です。
ただ、家で詰まるような勉強はさせないでくださいね~。
子供が現実逃避しますから。
以下の文はあくまでも、個人の意見なので、頭の片隅にほんの少し残る程度で読んでください。
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ありがとうございます。
集団と個別
私が仕事をしていた時代、王道は集団形式でした。
同レベルの生徒が集まり、1人の先生の授業を聞くという、見た目は学校の授業と同じ形式です。
私が中学生&高校生の頃、塾と言えば集団形式しか意味しませんでした。
ただし、年々加速する少子化対策のこともあったのでしょう。教育産業は個別形式の教室展開を始めました。
15年以上前からポツポツと地方都市にも出現し、教室の床面積も確保しやすい上に正社員は少なくて済むという合理面から急速に拡大しました。
部活で忙しい生徒、教科弱点をどうにかしたい生徒、集合と違うきめ細やかなサポートに惹かれてくる生徒。
謳い文句は選り取り見取りです。魅力的だけれど値段が高い、というのが周知の事実です。
探せば割安の個別塾もありますが、多くの場合は月謝は集合よりも高い設定になっています。
集団形式に合う子
集団形式に通っても、月謝をどぶ川に捨てないで済むタイプは以下の通りです。
- 将来の夢を持っている。
- 家庭学習の習慣がある。
- 親子の関係がフツーに安定している。
- それなりに勝気。勝ち気でなくてもブレない心を持っている。
- 向上心がある。
箇条書きしていくと、フツーなことですが、この条件がボロボロ抜けていると諭吉ちゃんがどんぶらこ~、と汚れた川に流されていきます。
明確な目的があって通塾させるのですから、子供本人が目標がないのにポンと入れられても授業中「ボケ~」と過ごしたり、先生にチャチャ入れて授業妨害したりする生徒になるだけなので、これは気を付けたいところです。
ちなみに、勤務時代に集団系の先生に聞いた話ですが、クラスのレベルが下の方に行くと私語は多いし、他の生徒を邪魔する子がいたり、宿題の未消化の割合が高くなるそうです。
う~ん、学校と変わらない風景ですな。
集団形式は学年が上がると宿題が増えるので、それをしっかりできるかどうか、がキーポイントになるようです。
個別形式の知られざる一面
一気に急速拡大した個別形式。
この業界にいた身なので、一番気にするべき点は責任者のレベルと先生の質です。
個別は教室長、教室責任者と呼ばれるトップが運営を管轄しているので、教室の良し悪しを左右しかねないです。
クレーム処理や対応、質問、面談、相談もこの責任者が行います。ですから、信頼できるかどうかを見極めることがとても大切です。
先生はアルバイトが多いですが、中には専門の先生もいます。私もまぁ、その一人でした。で、郊外の教室でも超レベルの高い先生が存在します。
最難関大学まで対応、簡単に言えば日本国内の大学は上から下までOK,という先生もいます。
ゴロゴロいるわけでもありませんが、確実にいます!
地方の片隅で教えるのが好き、という変わり種なんですが、教える熱意は凄いものがありましたね~。
どんな子が個別に来て、費用効果の子はどんなタイプ?
私が実際見てきた個別に来る子は以下の通り。ただし、10年前の話なので現在の事情とは異なると思います。
≪小学生≫
- 中学受験を考えている
- 取り合えず通う
- 先々(高校入試)を見据えて、小学1年~3年は個別→4年以降は集団へ
小学生では、100%親の意向で通塾スタートの子ばかりです。
おおまかに上記の3パターンありました。ちなみに、一番下の先々を見据えてタイプの御家庭は医師&歯科医の子ども達だけでした(;’∀’)。
小学生で来る生徒は、それなりに学習習慣が身に付いているので、多少の甘えはあるもののちゃんとしていまいた。が、中学生になると様相がガラリと変わります。
≪中学生≫
- 定期テストの結果を見て慌てて駆け込む
- 家庭学習習慣ソコソコで中学3年の春から志望校合格(E判定レベル)を狙う
- 勉強するのは塾だけ
- 部活オンリーで塾で間に合わせの定期テスト対策をする
- 地域2番手高校に入るため、通塾開始(一定数いました)
- 超出来る子だけど、自分のペースで通いたい(集団からの移籍組)
- 塾では解けない問題だけを先生に説明受けたい(優秀な生徒)
上の4つと下3つとでは、ハッキリと色が違うことが分かるでしょうか?中学生になると、勉強に対しての差が嫌なほど明確になってしまいます。これは、ちょっと怖かったです・・・。
パンドラの箱を開けてしまった、と言うと大袈裟かもしれませんが、それに近い衝撃を受けました。
この体験があって、小さい頃からの家庭学習習慣は重要だ!、と痛感したんです。ただし、無理のない範囲での学習習慣ですが。
中学生で個別に来る子で成果を出せる子(月謝に見合った効果)は、下の3つの子達でした。
上の4つに入る子は、完全にドブ川タイプ。嫌というほど目にしてきました。
お母さんが一生懸命パートで働いてきたお金をこんな形で消費するのか・・・、と思うと悲しい気持ちになりましたね・・・。
まとめ
集団形式は宿題をしっかり消化できつつ目標設定を掲げている子に合っていますし、個別は自分自身をしっかり持っている子で個別の特徴を理解している子に合っていると思います。
どちらにしても、家庭で自学自習出来る子でないと投資が無駄になる可能性大です。
中学生になって、慌てて駆け込んでも塾だけでどうにかなるほど、勉強は甘くはありません。
いま、子供①の学校での様子を見聞していても、学習のカリキュラムはゆるやかな大河であり、どこも欠かせないものです。
ボコボコ抜けていると、大河は小川になったり、干しあがった川になります。
なんとか川を復活させるには、それ相当の努力が必要です(自分で実証済み・苦笑)
将来の夢に向かって目標がある子は、やはり最後のヒト伸びは凄かったですね~。