【見落としがち】高い塾・安い塾の違いを説明

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(Last Updated On: 2020年3月8日)

 

私が仕事をしている時激安塾が登場し始めた時期でもありました。

最初、チラシで目にした時はどうやって経営が成り立つのか理解できませんでした・・・。

塾の月謝はバカにならないです。

個別=費用が高いというのは現場にいた人間なのでよく分かります。

子供達が成長し、通塾を考える年齢に差し掛かってきたのでチラシやネットで見て感じたことは、もう明確なくらい高い塾と安い塾がはっきり分かれていることです。

安い塾は値段を前面に押し出した広告ですが、それなりの値段の塾は月謝を載せていません。

両者の違いはどんなところにあるのでしょうか??

 

塾の月謝

集合系と個別の違いは、また機会があれば書きます。今回は純粋に高い・安いという観点で話を進めていきます。

先ず第一に、小学生→中学生→高校生と学年が上がると値段が上がるのが塾の世界です。

これは、英会話教室でも同じ現象が起きているようですね(ママさんネットワークの話による)。

10年前に、格安塾や体験講習会はテキスト代のみ参加OK!、という塾が出始めた頃の話です。

 

個人的に、貧乏性な私は安い方に多くの生徒が流れていく方向に加速するのでは?と考えていましたが、そうではありませんでした。

親となり、一人の消費者として地域の塾をみていくと、すっかりすみ分けが出来上がっている世界となったな~、と感じています。

 

安い塾

安い塾は得てして、地元密着型が多い気がします。全国規模の進学塾で激安系に出会ったことはありません。

もしありましたら、教えてください。安さを前面にして宣伝している塾も存在しています。

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地元密着系はゴールが高校入試まで、という傾向が強いです。

そして、中学校などの学区に近い高校に強い(トップ高校は除く)印象があります。何が何でも公立!、という考えの御家庭はこういう塾を選択します。

 

出来るだけお金をかけずに公立へ、というスタンスなのでしょうか。

月謝が安いのに、どうやって先生方の給料を捻出しているのか?疑問に思う保護者もいるはずです、きっと・・・(;’∀’)。

以下は、私の独断と偏見で導き出された安い塾のイメージ。もちろん、例外はありますのでご了承ください・・・。

  1. 無駄な経費を省く(コピー代・用紙など)
  2. 校責任者以外はアルバイトの先生が多い、というよりほぼ全員バイト、のハズ
  3. クラス分けの数は少ない(先生の数が多くないので)
  4. 大規模な保護者セミナーなどを行わない(教室での面談は行う)
  5. ベースの月謝は安いがテキスト代で+を出す方針

2は割と有名な話です。

個別系ですと、責任者と事務員は社員、他はアルバイト系というのはよくある話です。

 

保護者セミナーに関しても、資料作成には膨大な分析力が必要なので資本の大きい方が圧倒的に有利です。これは、業種関係なく大企業と中小企業間でも言えることですね。

地域密着型が多いので、学区内に近い高校を狙う場合ですと最適でしょうか。

ただ、知り合い率も高いので、学校の延長上になりがちです。

アルバイト=NG,ということは決してありません。

 

教職員を狙っている真面目で教える技術を高める気力のある学生さんも多々います

ただし、学生の出来不出来は差があるので、採用前にテスト&面接を行うところが大半だと思います。

私が勤めていた塾も事前チェックは厳しかったです。

 

テスト&心理テストです。

人間性を見極めることに開発された産業テストでした。

この事前テストの開発費も塾の安い高いの差なのでは、と感じています。

慢性的に人手が足りないところは、こういったチェック体制がユルイと推測・・・。

 

高い塾

一般的に、月謝が高いのは、大手進学塾が多い印象があります。

抱えている社員の数も膨大ですし、地方都市でも、賃料の高そうな場所に立地していることが多いですね。元々の人件費がかかる分、値段にも反映されていますが、大手ならではの情報量は魅力的でもあります。

以下は私の独断と偏見ですので、参考程度にしてください

  1. 遠方からの生徒が多い(熱心な家庭の子)
  2. クラスのレベル分けが出来ている
  3. 情報量が多く、トップ高校を狙う子&保護者ほどその情報が必要となる
  4. 保護者セミナーや入試分析会を定期的に行う+面談もある
  5. トップ高校を目標にしている子が多く、カリキュラムもそのレベルを設定

元塾講師として最重要ポイントは、保護者セミナーの開催有無とカリキュラム内容です

あまり重要視されない方も多いのですが、似たような値段設定でも保護者セミナーをほとんど開催しない塾もあります。

 

保護者もそれなりの月謝を支払っているわけですから、最新の教育事情を知る権利があります。

定期的に行われる面談だけでは個人の情報のやり取りで終始するので、保護者セミナーの開催をしているのかどうか、は隠れたポイントです。

カリキュラムは首都圏や近畿圏ではインターエデュの掲示板で沢山話題に上りますが、地方都市のママさん同士では○○塾のカリキュラムは、という突っ込んだ話はあまり耳にしません。

 

教育ママ山のてっぺんにいるママさん同士なら会話が成り立つでしょうけど、知り合いのママさんからカリキュラムの話題を触れられたことは私自身一切ありませんね。

コチラもオススメ記事! 都会と違う地元塾のイロイロ。

番外編

安い・高い以外に、中間の値段という塾もあります。

中程度の値段は、地元系の塾で、安さを前面に出していないオールラウンダー系の塾が多いです。

地方都市では、この中間の塾が王道のような印象です。この形態の塾を今は調査中です(個人的な興味関心で・笑)

塾に関しての本だと、こちらが最近有名でしょう。

ただ、首都圏限定の話(&近畿圏)ですから、地方在住の身では遠い世界の話です・笑。けれども、一読、オススメします。

 

 

地方に住んでいてトップ高校受験!という方向けはコチラがお勧めです。

私も読みましたが、大学入試改革に必要な能力を小学生時代から培うモノの話などが載っています。



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2 コメント

  1. こんにちは^^
    今回も考えさせれらる内容で。ありがとうございました。
    この前あった、幼稚園の同級生のお姉ちゃんが
    有名私立中に通っていることがわかり(チョーお嬢様学校です)
    しかもSGHなるものに認定されていました。

    塾もいろいろありますが、
    動画塾?みたいなのもありますよね。
    透明ママさまの中ではどういう位置づけでしょうか?
    知りたいです~。

    地元中→公立トップ校(家から超最寄のため)というの
    本望なのですが、中学校になるとスマホやら反抗期やらで
    勉強しなくなったり、親の意見も聞かなくなるとも聞きます。
    (勉強する子はするんでしょうけど)

    私立に入れるべきか、迷います=。
    地方都市に住んでいるから、よけいかも。ですね。

    • こんにちは!

      映像系と呼ばれる形態は、私が仕事をし始めた頃デビューしました。懐かしい(;’∀’)
      コテコテ現場の先生は、浸透しない!、とアイポットデビューの頃に異論を出した人たちの如く主張していました。
      しかし、今では映像は学年が上がるにつれて主流になっています。

      風の便りによりますと、動画やオンライン系を利用しているのは難関大学や医学部目指している生徒さんも多いようです。
      地方都市の県庁所在でしたら、指導できる先生もいますが、そこを外れると先生に出会う確率がガクンと下がります。
      医学部の大学がある街でした、大学生の先生が指導出来ますが。
      稀に、郊外でもいるんですけどね、最難関を目指すトップレベルを教えられる先生って。
      私が仕事をしている時、文系・理系でいました。市街地はギスギスしているから郊外のおっとりした子を教えたい、と。

      さて、郊外問題を解消してくれるのが動画系だったりオンライン指導だったりしています。

      リクルート系のサプリだけでも上智大学に合格できるのでは、と佐藤優氏の連載記事で目にしたことがあります。

      私立小・中だとお金持ち率が格段に上がり、着ているコートもバーバリーとか庶民とは世界が違うと聞いたことがあります。
      知り合いのお子さん(一般家庭)が私立小に通っていますが、そのママさん曰く「長期休暇明けは海外旅行の話になるから困る(;’∀’)]、と。
      我が家は超ド級の庶民なので、オール公立で行くしか道はありません・・・(-_-;)

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