【地頭の鍛え方】 元塾講師ママがオススメする家庭で実践して欲しいことTOP3 | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

【地頭の鍛え方】 元塾講師ママがオススメする家庭で実践して欲しいことTOP3

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家庭教育界隈でよく耳にするワードの一つが【地頭が良い子】などの【地頭】です。

【うちの子は地頭がちょっと・・・】とか謙遜する方がいたりとか、割と幼児期の親同士の会話で出てくることが多いです。

 

あとは、社会人になってからですね。

学歴に関係なく仕事がサッとできる人のことを指すことが多いのかなと感じたりもしています。

 

そもそも、地頭という言葉の意味は何なのか100%把握して会話をしている方はそう多くはないと思います。

私も【何となくこんな感じかな】と、ふわっと使っていたりもします。

 

インターネットでもかなり情報が溢れていますが、地頭に対して多くの人が抱いているのは端的に言えば【自分の力で物事を考えて解決できるスキルが高い】【論理的な思考ができる】【他の人のことも考えられる】というリーダーシップが取れる人物像ですよね。

 

たしかにこういうスキルが身についていると、学校生活でも社会に出てからも一目置かれる存在になります。

 

それでは、こうした人物に近づけるための地頭の鍛え方を早速ご紹介していきます。

 

1.物事を理解して相手と話ができるような会話を心がける

 

コミュニケーションの高さを取りざたするケースがほとんどで、陽キャじゃないといけないのかという印象を持ってしまいます。

 

そうすると、【うちの子は物静かだから地頭鍛えるなんて無謀かな】と思ってしまいますよね。

しかし、地頭が良くても仲間とワイワイ賑やかに会話ができる人ばかりではありませんし、そもそもベラベラ喋ることが即ち地頭がいいわけではありません

 

小さい頃はワイワイ言っていた、話をしている子の方が人気がありますが学年が上がり、成長していくと【騒いでいるだけの人】と見られてしまうこともあります。

 

普段は静かでも頼りにされる、周囲から【この人は違う!】と感じられる人の特徴は以下の通りになるかと思います。

 

・自分語りをしない人

・相手の話を聞いてくれる人

・相手の言いたいことを理解してくれる人

・他の人の意見も取り入れて物事を決められる人

 

自分勝手ではない人が信頼を勝ち取る訳ですが、意外と人の話に耳を傾けて取り入れることができる人はそんなに多くはありません。

 

地頭が良い子になって欲しいのであれば、子ども時代から家庭での会話の質を気にして【親は子どもの話を聞いているか】【子どもは普段どんな会話をしているか】を振り返ってみてください。

 

一方的に親が会話をやめたり、子どもの話を【黙っていて】とさえぎったりしていると子どもが自分の言葉で話をする機会を奪っていることになります。

 

また、【自分の意見を聞いてくれない】という経験をずっとしていると子ども自身も【相手の話を聞かなくても良い】とか、【意見交換をする会話の経験が乏しい】という状況になります。

 

地頭というと計算スピードが早く、文字を読むのが早くて、と学力と直結して考える方もいるかもしれませんが、地頭と学力の関係性は一旦置いといてください。

 

【生きるためのスキル】とか【仕事をしてから役立つスキル】という考えの方がしっくりくると思います。

 

とにかく、今日から家で子どもの地頭を鍛えるぞ!と思ったら一番最初に【会話の中身を変えていく】ことが大切です。

 

・子どもの話を聞く

・子どもに質問をしたり考えさせる機会を作る

・主語述語を略した会話を控える

・語彙のバラエティーを増やした会話を意識する

・先入観を持たせる言動はしない

 

これをすぐに実行するということは、親自身のこれまでの言動を変えていく必要があります。

地頭を鍛えるには、子どもが勝手にやると思わずに積極的に自分も変える努力をしないといけません。

 

とくに【女の子だから・男の子だから】【お兄ちゃんだから・お姉ちゃんだから】という言葉は昭和そのものの感覚です。

こうした感覚を嫌がって【自分は持たない!】と考える子もいますが、たいていは親の考え方を受け継いでしまうケースが多いです。

 

2.子どもにお出かけの計画を考えさせる

 

家族でどこか出かける場合、レジャー施設、自治体のイベント、旅行やスポーツ観戦などなど、たいていは親が【このイベントが面白そうだな】と考えると思います。

 

出かけることを決める場合、家からの交通手段や移動時間、予算やどこでご飯を食べるかや、公園やハイキングなら家でお弁当を作って行くなど様々なシチュエーションを考えて選択していきます。

こうした作業を子どもに任せてみるのも地頭を鍛える絶好の機会です。

小学校では3年生から社会を学びますが、最初は地図記号そして住んでいる町や自治体について勉強していきます。

 

それに合わせて校外学習も増えていき【何について学ぶか】【どのように調べるか】を学校でも本格的に学ぶようになります。

 

お出かけ先を考えるのは、社会科の勉強にも通じますし【どこなら有意義に家族で過ごせるか】という自分だけでなく家族という集合体で物事を考える経験を積めます。

 

【場所選び】【移動時間】【休憩のタイミング】【滞在時間】【行ったら絶対に外せないもの】【予算】【出発時刻】【帰宅時間】など、休日の計画を立てるのは子どもが思う以上に色々な情報を組み立てていかないといけません。

 

計画を考えると次のようなスキルを鍛えることができます。

 

・予算内で抑えるという経済観念

・実現可能なスケジュールを立てられる

・参加する人たちが楽しめることを考えられる

・複数の選択肢から総合的な判断で選ぶ決断力

・他の人たちに意見を聞いて統括する力

 

子どもに計画を考えさせると、親にSOSを出してくると思います。その時は、アドバイザー的な立ち位置に徹して【やっぱり出来なかったね】と取り上げずに、根気よく計画づくりを見守るようにしてください。

 

親はどうしても見ていてイライラが募ることがあると思います。計画が甘かったり、予算度外視のことを考えたりしていると口を出してしまい、【だったら任せないでよ!】と喧嘩になることもあります。

 

最初から計画を全て任せるのは厳しい時は【場所選び】【出発時間】とポイントポイントを決めさせるようにしてみると、親子ケンカが発生しにくくなります。

 

子どもにとって【休みの日のお出かけ】は特別なものなので、そうした楽しいことを上手に活用しつつ地頭を鍛えていくようにしていきたいですね。

 

3.お気に入りの漫画や本の好きなところを紹介し合う

ふしぎ駄菓子屋銭天堂

ふしぎ駄菓子屋銭天堂

乳幼児期の絵本の読み聞かせから始まり、親子のコミュニケーションツールであり、想像力を鍛えて語彙力や知識を増やす本。

教育に関心のある親なら積極的に本好きな子にさせたいと色々と試行錯誤を繰り返して来たと思います。

 

また、漫画大国である日本の漫画は非常にレベルが高く、【ただ読んで面白い】という存在ではありません。

社会を中心として学習漫画もかなり充実しており、少子化にも関わらず現在もかなりの量の学習漫画が発行されています。

 

読ませることに力を注ぎがちですが、家庭にあるまたは自治体の図書館や学校の図書室から借りてきた学習漫画や本のどこが面白いのかを語り合い、紹介し合ってみてください。

 

理路整然と喋らせるのではなく【最近この本を読んでいるけどどんなところが面白いの?】【お母さん/お父さんは最近話題のこの本を読んでいるけど□□□のところが面白い】など、本や漫画を通じて親子のコミュニケーションを増やしつつ、【違う本を紹介したくなる】という気持ちにもなります。

 

少し脱線してしまいますが、私の父が母に対してよく口にしていたのですが大人の読書を【実益にかなっていない】【時間の無駄】とバカにする人もいますが、学校や職場や家庭、結婚生活などで嫌なことが起きても本を通じて現実逃避したりと、シェルターのような役割もあります。

 

本や漫画を読むことは心を落ち着かせて豊かにする行為でもあるので、【本なんて】とバカにするのは控えてください。

 

さて、親子で本を紹介し合うことを通じて以下のような力を鍛えることが期待できます。

 

・親が自分に関心を持っていると捉えて自己肯定感が強まる

・面白いと感じたことを言語化できる

・相手に伝える能力を鍛えられる

・より面白い本はないかと本好きに拍車がかかる

 

本が好きになれば本をより多く読むようになり、自然と語彙力や文字を読むスピードも鍛えられます。メリットが多いので、是非とも家庭で実践してみてください。

 

紹介する時は決して【どこがおもしろいの】【こんなくだらない本を借りてきて】と口にしないことです。好きな本をけなされることは、自分自身をけなされているのと同じことです。

 

言葉には気をつけて親の良し悪しで判断せずに、【何が好きなのか】【お気に入りの登場人物はいるのか】と聞くようにしてみましょう。

 

まとめ

 

地頭の良さというのは学生時代だけでなく社会に出た後も役立つスキルです。

子育てをしていると成績とか受験と結びつけて考えてしまいますが、社会に出て困らないスキルをボトムアップできるという捉え方が正しいかもしれません。

 

地頭良さそうな子を見て【良いな】とか【うちの子なんて地頭力ないな】と思わず、家庭で出来ることを実践してみましょう。

思うだけでは何も始まりません。

まずは親が動き出すことが改善のきっかけになります。

 

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