今回は【進級まで残り3ヶ月で取り組みたいこと】と題し、お話をしていきます。
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一年が過ぎるのはとても早いですよね。
子どものいる家庭では一年の終わりが近づくというのは、場合によっては受験が迫っているということを意味するので受験生のいる年は年末年始も緊張感漂う中で年越し、新年を迎えることになります。
受験生がいない家庭であっても、12月というのは【今の学年のラスト3ヶ月】になります。
小学1年生であれば来年は2年生になり下の学年の子が入ってくるとか、九九を暗記しないといけないねといった話がチラホラ出てくるかもしれません。
高学年になれば中学進学、学業不振やクラブ活動に何が入るかなど、多岐にわたると思います。
子どもを育てていると一年一年がとても短く感じて、実際に子ども①の成長を振り返っても小学3年生、4年生が過ぎるとあっという間に高校受験になっているという感覚があります。
光陰矢の如しという言葉があるように、時間が過ぎるのは早くやりたいこと、やっておきたいことが全然できないという方は少なくないと思います。
子育てにおいても、年末になればあと3ヶ月程度で進級するわけですから、今の学年で取り組んでおきたいことを考えるようにしましょう。
【こうしたい】【この勉強をやらせたい】と思っていても、年末年始もあるので先送りをして結局何もできないで進級するということもあります。
なかなか忙しい時期ですが、年度末も相変わらず忙しいことを踏まえて今からラストスパートの3ヶ月にやっておきたいことをリストアップしていきましょう。
分からない単元を洗い出す
まず、次の学年にあがるまえに【分からない単元を洗い出す】ということをしてください。
小学1年生や2年生といった低学年でも多かれ少なかれ、程度はあるにせよ【他の単元よりも分からなかったところ】があるはずです。
低学年であればメインの国語と算数の二教科、そして生活科の三教科ですから復習しないといけない範囲は少ないです。
低学年は簡単かと思いきや、意外とそうではありません。
漢字の読み書きが怪しかったり、熟語が正しく書けない、送りがなを間違えている子もいます。
算数ではどうしても繰り上がりの足し算や繰り下がりの引き算、2年生の九九の暗記に意識が向きがちですが、低学年から学ぶ単位や単位換算で苦戦する子は多いです。
しかも、サラッと勉強してその後に復習することもあまりないので【授業で習ったきり】というケースもあるので本当に理解しているか確認してみましょう。
確認する方法は色々あります。
冬頃から書店に並び始める総復習ドリルや、インターネット上にある無料教材を印刷する、自治体の教育委員会が作成して無料ダウンロードできる教材などがおススメです。
総復習ドリルは1冊で全ての教科をカバーしているので、【全ての教科を買いそろえないといけない】という手間を省き、そして値段も800円台からあるので節約しながらサクッと1年間の学びを復習することができます。
一通り学んできた単元を復習してみて、理解していなさそうな教科や単元がある時は対策を考えていきましょう。
一方、明らかに苦手な教科がある時は今の学年の算数や国語のドリルを購入して3ヶ月かけて復習をして次の学年に向けて【分からない】【理解不足のまま】という状況にならないよう対策してみてください。
国語の中でも漢字が苦手、算数だと単位換算が怪しいと明らかに課題となる単元、ジャンルが分かっている時はインターネット上にある無料教材や自治体の教育委員会が無料で提供している教材を印刷して苦手克服に力を入れるようにしましょう。
学習時間を増やす
また、小学1年生から2年生、2年生から3年生と一つ学年が上がり、小学6年生であれば中学1年生になり、勉強することもより難しくなります。
難易度がアップする学習内容に対応するためには、やはり勉強する時間を少しでも増やしていくことが不可欠です。
しかし、現実的には新しい学年になったからといってすぐに学習時間を増やすことはなかなか難しいです。
新しいクラスに慣れるといった新学期スタート特有の緊張状態の中で子どもに【勉強時間を増やそう】と言いにくいですし、子どもの方もたいていは嫌がります。
4月から増やすのではなくその前の年末頃から少しずつ新年度に向けて勉強時間を知らぬ間に増やすということをしていくのが無難です。
勉強時間をどうすれば増やせるかというのは親にとっては悩みの一つだと思います。
その問題を解消する手っ取り早い方法の一つが【5分程度で終わるドリルを増やす】です。
計算ドリル、漢字ドリル、印刷したプリントなど子どもが確実にやってくれそうな教材を準備してください。
準備する教材は【子どもの弱点】だと子どもも受け入れてくれます。
ただたんに国語の勉強をしよう、理科や社会もやろうと提案しても簡単には納得してくれません。
【このジャンルが弱いよね?】という子どもも自覚している苦手意識があるところだと、親の提案に反発することもできないでしょう。
そして、5分程度で終わるものでしたら【仕方がないか】と思うので、毎日取り組むようになります。
こうして、親の思惑通り少しずつ学習時間を増やすことができます。
学年が上がると勉強する内容も難しくなるので必然的に考えることも多くなり、家庭学習の時間も長くなります。
これは子ども①②③の家庭学習時間を見ていても感じることです。
子どもがやってくれそうなプラスアルファの教材を選んだり、印刷をして冬から新年度を見越して勉強時間をコッソリ増やすことをしていくと、新しい学年での勉強で分からないことを家庭で復習する時に【少し長い勉強時間でも集中力が途切れない】の下地を作ることにつながります。
今の学年と次の学年の目標を考える
新年度まで残り3ヶ月という時期はちょうど年末年始の冬休みと重なります。
冬休みは毎年、どうしてもイベントがギュッと詰まっています。
親の方も忙しい時期です。
ただ、新しい年を迎えるというのは大人にとっても子どもにとっても特別なことです。
冬休みに入るタイミングに【新しい年を迎えたら新しい学年に向けて考えよう】と家庭でも話をしていくようにしましょう。
低学年の頃は未来について具体的に考えるのに慣れていないので、とりあえず今の学年の間に達成したい目標をまずは考えさせるところから始めてください。
【学校の準備を寝る前にする】【親に起こされないで朝起きれるようになりたい】というものでもいいですし、とにかく今の学年の間にできることをする、と考えさせましょう。
今を考えると未来を考えるようになります。
小学3年生以上になると【新しい学年ではどんなことができるようになりたいか】【どんな自分でいたいか】と具体的な目標を想像させる、書き出すと実現に向けて行動に移せる人間に成長するよう自分に言い聞かせるようになります。
自分の発言に責任を負うような行動が増えていくのは子どもの成長にとってプラスになります。
小学生時代の私はグータラでその日暮らし的な毎日を送っていました。
しかし、中学生になってから目標を考えて自分の発言に責任を持って行動するようになると、成績や周囲の目も変わっていきました。
現状達成したいことと、未来に目を向けることに思いをはせると【自分はこうして一年を過ごしたい】と決意を新たにして頑張る気持ちが強くなります。
今の学年のラスト3ヶ月スタートがちょうど年末年始と重なることを上手く利用して、家族で【新年度はこういうことを頑張りたい】と話し合うことで、子どもだけに目標を持つことを強いることにならないので、和気あいあいとした雰囲気で親子団らんのひと時を過ごすことができます。
新年を迎えたばかりだと思ったら、あっという間に年度末もくるので今から【ラスト3ヶ月】を考えて行動していきたいですね。