今回は【勉強する子になって欲しいなら自立心を育てよう】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
子育ては親が子どもを見守るという行動をしつつ、子どもの自立心も促すこともしていくというある意味真逆なことを成長に合わせてやっていかないといけません。
概ね、乳幼児期は見守ることに重きを置き、小学校に入学してからは独り立ちする日に向けて少しずつ自立心を育てることを意識して、子どもと接するようになります。
普段の生活での自立心というのは【自分でできることは自分でやる】になります。
学校の準備や宿題、そして家庭学習も親に言われる前に自分から取り組めるというのが親が考える【子どもの自立心】ではないでしょうか。
自立心というものは基本的に子どもが成長していけば【自分でやりたい】という気持ちが勝手に出てきます。
2歳のイヤイヤ期や反抗期も、親にとってはなかなかヘビーなことですが子どもが自分の気持ちを訴える自立心の一種です。
ただ、その自立心は親も葛藤して向き合うことになるので理想的な【子どもの自立心が育つ】とはちょっと違います。
こんなことを言っている私も、子ども①②③のイヤイヤ期に心穏やかに【自立心が芽生えてきたね】とは思いませんでした。
ですから、子どもの自己主張と自立心を同じように考える方というのは多くはないと思います。
大半の方は【責任ある行動をする】【計画的に動ける子】【親に言われなくても自分から勝手に勉強するようになる】というのが自立心の代表例だと捉えているでしょう。
塾で保護者面談をした際も【中学生になったから自分から勉強するようになると思っていた】【受験生になるからさすがに焦って自分から勉強するようになると信じていたのに】という悩みを打ち明けるお母さんは毎年のようにいて、『子どもの自立心=勉強を勝手にやる』と考えている人は本当に多いなと感じました。
自分が親となり、子どもを育てる身となってからは【自分から勉強する子】になるには勉強だけでなく他のことでも自分で考えて動ける子、つまりは受け身ではなく能動的に行動する子に育てるというのが、【勉強を軽視しない子】【目標を掲げられる子】になるとより一層思うようになりました。
やはり、子ども①②③の周囲でも優等生や賢い子ほど自発的に行動しているので、本気で【我が子は親からガミガミ言われなくても勝手に勉強する子になって欲しい】と願っているのであれば、子どもの自立心を育てることに力を入れることも忘れてはいけません。
親誘導で上手くいくのは小学生まで
家庭学習を定着させるというのは、子どもの自立心とは真逆の親の誘導で行うものですが、最初は子どももどのように勉強していけばいいのか分かりません。
なにせ、6歳とか7歳の子が【こういう順序で毎日勉強する】と考えつくことはないです。
親誘導と言っても、人生の先輩として誘導するのでもはや自立心うんぬんとは別物です。
ただ、子どもが勝手に勉強するようになると自立心をはき違えている親もいます。
私の親が【小学生になれば子どもは一人で何でもできる】と家庭学習の習慣化などノータッチで放置していたので、私たち兄弟姉妹は好き勝手して過ごすようになりました。
こうした子育ては子どもの自立心ではなく、自由人を育てることになるので気をつけてください。
さて、子ども自立心は親が密かに育てていくわけですが、子どもとの対話を重視しつつ意見を聞いたり、意思決定を任せたりと、自分でやりたいことを決めてやらせて、失敗を経験させて、そこから何かを学んでいくという親としては何かとサポートする場面が多くなります。
勝手に鍛えられていくわけではないので、親がしっかり種をまいて子どもがちゃんと育てられるか小まめに確認して、時には誘導したり接し方や誘導の仕方を修正したりと色々と気遣いをします。
このように親の負担は決して軽くはありませんが、一度軌道に乗ると子どもは順調に自立心を育てていくので【自分なりに頑張った】と達成感を感じる親の仕事と言えるでしょう。
ただ、親が誘導して上手くいくのは小学生まで、とくに小学校低学年の頃までと思ってください。
小学3年生を過ぎると反抗期に入る子、親の言うことを聞かなくなる子も増えてきます。
【まだ低学年だし】と先延ばしをしていると、子どもの自立心を育てるチャンスを失ってしまいます。
【ベストタイミングは子どもが生まれてから最初の7〜8年間】と肝に銘じてください。
自主性が一気に高まる中学生でノンビリは危険
小学校を卒業し、次の中学校では学校生活、勉強もガラリと変わります。
校内順位が出たり、教科の通知表も小学生時代よりも明確に出るので自立心がない、自主性に欠けている子は思うような成績を出すことだけでなく、普段の学校生活でも活躍する場が減っていきます。
テストは定期テストになり、実施回数も格段に減るため【自分で計画を立てて勉強する】という重要性が高まります。
しかも、学校や先生が授業や学活で【こういう計画を立てましょう】と懇切丁寧に説明してくれることはありません。
どのように勉強するかは小学校時代に引き続き、生徒任せになります。
ちょっと厳しい言い方ですが、家庭の責任、親の責任です。
何もしてこなかったツケが中学進学後に一気に出てきます。
問題発生してから塾に駆け込む親子が少なくないのは、【中学の勉強に適応できない】と感じるような出来事が起きたからです。
しかし、塾で先生が何とかしようとしても週1回、2回の1時間や2時間の授業でどうにかなるほど簡単なものではありません。
そして、中学生になった子どもと建設的に会話をして学習計画を考えるというのは難しいです。
やはり反抗期、思春期真っただ中の子どもとまともに会話ができる親というのは少数派だと思います。
ですから、中学生からできるようになるのではなく、小学生の間に自立心があり自分の事は他人事ではなく自分事として捉えることができて現実的な計画を考え、実行に移せる行動力のある子になっているのが理想的です。
とはいえ、ノンビリ構えている我が子をそのままにしておくのは親としてはできないでしょう。
ぶつかり合う、衝突すること覚悟の上で【中学校の勉強をどうするか】【高校受験に向けて何をすべきか】【進みたい高校はあるか】を話し合い、改善策を見つけるしかありません。
過酷な話し合いになるかもしれませんが、中学生で逃げていると、これから先も子どもと真正面から向き合えなくなる可能性もあります。
中学生から受け身から能動的な子に切り替えるというのはかなりハードな作業ですが、以下のようなことを地道に取り組ませていくと【自分で動くこと】を経験して、自分の事を考えるようになるきっかけを作るチャンスになります。
・家で大小問わず何かしらの係を任せる
・中学生向けの職業に関する本を読ませる
・それぞれの学力グループに所属する友達の名前を書く
・学校の課題や提出物の締切日をカレンダーや予定表に書き込む
家での役割というのは、犬の散歩、観葉植物の水やり、一週間の天気予報の確認とそれを家族に伝えるなど子どもが出来そうなこと、性格的に長続きしそうな責任のある役を与えてみてください。
職業に関する知識は将来意識が向き、自分の適性を考えるきっかけを作ります。
そして、現実世界の学力グループを理解し、学力グループによって将来の夢や日頃の言動の違いに気づかせ、学習計画を考える取り組みをしていくことをしていくと少しずつ自立心、勉強に対する気持ちが変化していきます。
高校生で勉強するか否かは本人次第
中学までになんとか自立心が育って以降、つまりは高校生になるとほぼ本人のやる気次第になります。
理想と現実のギャップに苦しむ子もいれば、そのギャップに全く気がつかないで高校生活を送る子もいたりと、子どもの性格が学業にダイレクトに影響する年頃です。
高校は受験を経て入学しているのですが、その中でも学力グループが出来上がります。
進学校の上位層は難関大学に合格するレベルですから、中学の頃に地元の中学で1位だった子もそこに入れないというのは珍しいことではありません。
中学までは優等生であっても、勉強するのを諦めてしまい、楽な方に流されてしまう子もいます。
自分の子どもがどのようになるのか考えると心配は尽きませんが、中学生までに現実的な話をしっかりして子どもの自立心を育てて、自分から勉強する気持ちが強い子になるよう見えないところで上手に誘導していきましょう。