今回は【学力上位層の世界観】と題し、お話をしていきます。
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透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】
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ありがとうございます。
子どもが小学生に入り、中学、高校に進学していくと、どの学年でも【クラス内、学年に学力ピラミッドが存在する】に気がつくと思います。
小学生時代は明確に校内順位が分かることはありませんが、学年が上がれば上がるほど【あの子は賢い子】【あの子は勉強が苦手】というのを子どもなりに察知していきます。
親の方も、【塾に入っていて上位者しか入れないクラスにいる子】【子どものクラスの誰々さんが満点連発】【自主学習ノートもすごいらしい】という情報を、ママさん同士の付き合いが多い方や習い事先の送迎で他のママさんと顔を合わせる機会が多い方は色々と耳にすることがあります。
高学年になると中学受験するかしないかといった話も教育熱の高い親を中心に噂話が行き交うようになりますが、これも中学とは異なり偏差値や順位が出ない影響もあって噂先行になりやすいのかな、と個人的には感じています。
状況が一変するのは中学に入ってからです。
小学校時代に優等生だと思っていた子が、実はそこまでではなかったということも判明することもあります。
定期テストの順位を子ども同士で教え合うこともあるので、そこから【あの子は学年でトップ10に入っている】といった情報が広まります。
なにせ順位が明確になるので【あの子達が学力上位層】というメンバーがはっきりし、子どもから話を聞いた親たちも【やっぱり上位層か】とか【あの子は入っていないんだ】と成績優秀な子ども達を把握します。
中学生になれば部活動もあり、勉強との両立ができるかどうかというのが大きな課題になります。
たいてい、学力上位層は部活にも力を入れている子が多く、そういう子を見ていると【どうしてあんなに忙しいのに勉強ができるのか】【いつ勉強しているのか】と不思議に思えてきます。
自分の子どもが学力上位層であればそうした疑問を抱くことはありませんが、第三者からするとその秘密を知りたいと思うのは当然の事でしょう。
私も塾で学力上位層の小学生、中学生や高校生と接してきた経験がありますが、勉強ができる子の感覚と勉強を横に置いてしまっている、ちょっと現実逃避してしまう子とは見ている風景が違う、考え方が違うと感じることは多々ありました。
自分は勉強ができると思っていない
まず、学力上位層の子は驚くほど謙虚です。
学年で1位になった、トップ3になった、自治体模試で偏差値73くらい取った、という他の子が見たらビックリするような成績を叩き出してもおごれることはありません。
【まだまだ上には上がいる】と口にし、結果は嬉しいけれど怠けるつもりはゼロです。
【自分はめちゃくちゃ勉強が得意だ!】という言動をせず、淡々と勉強をし、部活をし、たまに息抜きで読書や音楽を聞いたりとメリハリのある毎日を送っています。
定期テストの結果が良くて、そのことに触れても【2位の子とほんの少しの差ですから気が抜けない】【次のテストは必ずもっと勉強してくると思うので】と自分の地位に満足せず、ライバルたちとの競争を楽しみながらもしっかり勉強する姿勢を崩しません。
賢い子の言動を見るたびに本当に感心するばかりで、自分の小学生時代のグータラぶりを思い出しては恥ずかしい気持ちになりました。
私の子ども時代、塾、そして子ども①②の友達付き合いの中で見聞きしていた賢い子は軒並み謙虚で、他の同級生とは明らかに違っています。
もちろん、自分の成績の良さを鼻にかける子もいましたが、その子よりもさらにできる子は謙虚でした。
勉強を妨げることを積極的にすることもなく、そういった点でも【違うな~】と感じることがありました。
ちなみに、進学校に進む子ほどゲームに関しては【中学生になり部活が忙しくなったからゲームはあまりできない】と控えるようになっている話はよくしていました。
私が塾にいた時代も、たいていの家庭には据え置き型ですがゲームのある家庭の子は多数派で、成績上位層の子はゲームをする、しないをコントロールしていました。
もちろん、ゲーム時間を管理するのは親の仕事ですが、当時の親は【子ども時代にゲームをしていない親】なので、ファミコン世代やスーファミ世代で小さい頃からゲームを楽しんできた今の親とはちょっと時代背景が異なる点は考慮しないといけません。
勉強しない子の行動を理解できないことも
ただ、今の学力上位層の子もゲームとの付き合い方は上手です。
スマホやタブレット端末で無料でゲームができる。
親としてはゲームに関わるお金がだいぶ抑えられるようになってきました。
もちろん、スイッチやWiiで遊ぶには機器や専用ソフトを買いそろえる必要があります。
しかし、メーカーのゲーム以外はかなり出費を抑えられて楽しめるようになっています。
そしてゲームデビューも早くなっているので、楽しいことに流されて子どもがコントロールするのが難しい中でも成績の良い子は飲み込まれないようにゲームと程よい距離感をキープしている印象があります。
小学生でも毎日ゲーム1時間、他にYouTueやTikTokの視聴もしていて、校内順位がしっかりでる中学生になってもそれを改善することができない子も多いです。
成績上位層の子は自分を律して行動することができるので、楽な方に流れていき努力をしない、継続できない子の気持ちを理解できないこともあります。
【なぜ、みんな怠けてしまうのだろうか】と。
どんな子も、自分の行動が基準となります。
それぞれの子が【こういう行動をするのが普通】という基準を持っているので、成績優秀な子の基準、学力ミドル層の基準、そして学業不振の子の普段の行動の基準がそれぞれあります。
自分を律して行動する学力上位の子達の様子は他の学力グループから見ると【ザ・優等生】です。
優等生だとやいのやいの言われても、当の本人たちは【どうしてそんなことを言われるのか理解できない】と思っています。
一方、優等生たちは危ないことをしたり、勉強をないがしろにしている同級生の様子を見て理解し難いという気持ちを抱いています。
端的に言えば、相容れないような世界観を同じ教室にいながら持って学校生活を送っていると言えるでしょう。
学年が上がると学力グループで友達が固定することも
学年が上がると、気の合う子同士が集まりますが、面白いことに勉強に対する意識が同じ子が集まるようになります。
つまり、学力グループ毎に固まるようになっていくので、勉強をあまり重視していない子、それなりに勉強している子、かなり勉強ができる子と話や感覚が合う子でグループが形成されていきます。
子どもの友人関係は趣味が一緒ということも大切ですが、家庭の教育方針やどのような話ができるかといったことの存在感も増してきます。
その中でも、ダラダラと目標もなく毎日を過ごしている子はそうした子達とつるむようになります。
一方、部活や勉強面で明確な目標を掲げて努力している子は同じような志を持つ子達と仲良くなるので、子どもに【賢い子と仲良くなりなさい】と言っても、自分の子どもが成績優秀な子、知的好奇心旺盛な子にならない限り、なかなか近づくことはできません。
まず、簡単に賢い子と仲良くなる、近づけるようになるには同じような行動をしていくのが手っ取り早い方法です。
一番簡単な方法は【目標を定めて努力する行動を増やす】です。
成績の良い子は努力をしている子なので、努力をしている子にシンパシーを感じます。
運動でもいいので、【こういう目標を達成するために頑張っているんだ】という姿をみせていくと、会話しやすくなります。
話をしていくと、どんな勉強をしているのかも分かるので【学力上位層の世界観】を垣間見ることができます。
子どもが成績を上げていきたいと思っているなら、学力上位層が見ている世界観、勉強に対する意識を真似ていくことが【学力上位層になるコツ】ともいえます。