今回は【プロ野球への道と似ている? 中学受験と高校受験どちらが良いか】と題し、大学受験までの道のりでどちらが子どもに良いのか見極める方法をお話をしていきます。
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透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】
全国的には圧倒的に人生初の受験は高校受験という子が多いのですが、首都圏や近畿圏では中学受験が盛んなことは周知の事実です。
地方においても、2000年代から公立中高一貫校が誕生したこともあり「中学受験する子」が少数派ですが存在しています。
中学受験しても高校受験をしても、その先の進学となると大学受験になります。
大学受験に関しては、全入時代という言葉があるように受験校を選ばなければ、言葉は悪いのですが誰でも入れるような時代になっています。
私も塾で仕事をしている時に、自分の高校生の頃の基準に当てはめれば【大学進学はムリ】という生徒も、無名大学ではありますが大学進学を果たしていました。
ここで取り上げる大学受験は簡単に入れる大学ではなく、入るのが難しい努力しないと合格できない大学をターゲットにしていることを前提として話を進めていきます。
私は野球観戦が好きなのですが、プロ野球に入るまでのルートは受験に似ています。
プロ野球を難関大学と設定すると、中学受験ルートで目指すのが【高卒でドラフト指名される】
学区の中学に進学して高校受験をして難関大学を目指すルートが【大卒でドラフト指名される】です。
この他にも高卒から社会人野球を3年間経験してプロ指名を目指すのと、大卒した後に社会人野球に進んで20代半ばにプロ入りを目指すというルートもありますが、ここではこの2つのパターンは置いて話を進めます。
まずは、中学受験経由で難関大学を目指すのに合っている子は以下のような特徴があります。
1.学力も体力も十分備わっている
野球の世界で高卒でドラフト上位指名される選手は一般的に【超高校級】という表現が使われます。
高校野球の季節が近づくと、メディアでも大きく取り上げられて【10年に1人の逸材】という言葉を盛んに使います。
そういう逸材は、同年代の生徒とは明らかに体形が違い体力があります。
ピッチャーであれば140キロ後半のスピードのボールを常時投げられる。
150キロも普通に投げられて、ストレート、変化球が一級品。
何の考えもなしにバッターボックスに立ったら三振したり、打ち取られるというレベチの存在です。
バッターであれば、体つきがプロかと思うくらい大きくて、ボールがバットに当たった時の飛ばす力が桁違い。
ホームランバッター系と、守備力やバッティングセンスがずば抜けている選手と分類されることがありますが、とにかく【野手としてすぐにプロ入りして鍛えて才能をさらに伸ばすべき】とスカウトが唸るような逸材です。
こうした別格の素質を持っていないと、高卒でドラフトで上位指名されることはありません。
これを中学受験の世界に置き換えてみると、難関大学に進学できる可能性の高い中学を受験してパスするには難しい入試問題を解けるだけの学力がないといけません。
そのために、受験する子の多くは受験塾に通って切磋琢磨しています。
そして、ハードな中学受験を乗り越えるだけの体力が必要です。
大量に出される宿題に取り組むには集中力、時には遅くまで勉強することもあります。
体力がないとこうしたハードワークをこなすことはできません。
ですから、小学6年生までに学力も体力もバッチリOKな状態になれるかどうかを冷静に見極めることが重要です。
小6から急に成績が伸びる、偏差値が5も10もガンガンと上がる子はほとんどいません。
【うちの子はきっと伸びるはず】と夢を見たくなりますが、現実の受験は非常にシビアです。
2.精神面の強さ
高校3年生でドラフト指名される選手は17歳か18歳でプロの世界と繋がります。
その瞬間から周囲から色々と言われる人生がスタートします。
もちろん、甲子園のスターという選手は高校生時代からメディアに追いかけられるのになれっこですが、そういう一部の選手を除くと【ドラフト指名されたらスポットライトを急に浴びる】ことになります。
プロで通用するかどうかなど、メディアやファンが好きなことを言い始めるので、そういう外野の言葉をシャットアウトできる精神面の強さが必要になります。
さらに、プロ入りしてからは練習や試合での成績もチェックされて【使える】【使えない】とか、ヤジられたりと言いたい放題される運命が待ち受けています。
でも、ここでくじけてしまえばプロ野球選手として大成しません。
全ての雑音を跳ね除ける強さが高校卒業したばかりの子に求められる厳しい世界です。
中学受験でも親も入試が近づくと胃がキリキリ痛むことが多発しますが、受ける本人はそれ以上緊張度が高まっていきます。
11歳や12歳の子どもが人生最初の大きな分岐点と向き合います。
受験までの道のりは、親や塾の先生が伴奏してくれますが本番当日はたった1人で臨みます。
小学5年生や6年生の時点で受験に1人で立ち向かえる精神的な強さがあるかどうかを考えてください。
3.小学生の間にスペックを高めて形を作れるかどうか
プロ入りする高卒ルーキーは体も大きく、プロの練習についていけるだけの体力があると球団側も見込んで指名しています。
厳しいプロの世界でプレイするスペックがある程度備わっている、完成していないと17歳や18歳で声をかけることはありません。
中学受験で考えてみると、膨大な知識を吸収できる力があるかどうか。
小学生の頃にガンガン受験算数の問題を解いて、しかもスラスラ解ける状態に持っていけるかどうか、ということになります。
受験は合格ラインの基準となる偏差値がハッキリしていて、本番の出来も左右しますが基本的に【ラインを超えるかどうか】が受験する判断材料になります。
その合格ラインに小学6年の秋の終わりまでに到達できるまで学力スペックを高められるかと考えてください。
希望する学校が厳しいのであれば、志望校を変更してみることも必要です。
また、中学受験を回避して高校受験経由で大学受験を目指すというのも現実的な作戦になります。
まとめ
高校卒業または大学卒業でプロ入りするなど、ルートが複数存在するプロ野球は中学受験と高校受験そして大学受験の関係性に似ています。
中学受験を目指す場合は小学6年生までに学力ハイスぺ子どもに育て上げることが必要になります。
学力だけでなく、11歳や12歳の子どもが体力や精神力も身についていないと乗り越えるのが難しい厳しい世界です。
大都市圏を中心に中学受験は激アツになっていますが、周囲の受験ブームに何となく乗っかってしまわずに冷静に【うちの子はどのルートで大学受験を目指すか】を考えてください。
プロ野球の世界も、プロに入ればそこから新たな競争が始まります。
高卒や大卒、そしてドラフトの順位に関係なくレギュラー争いが繰り広げられます。
大学受験という目的に向かい、子どもの性格や学力を踏まえてルート策定を練り上げていきたいですね。