【高校受験】とりあえず普通科に進めばいいという考えはNG | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

【高校受験】とりあえず普通科に進めばいいという考えはNG

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今回は【高校受験 とりあえず普通科に進めばいいという考えはNG】と題し、中学生時代に進路や就職について考えることの重要性をお話をしていきます。

 

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一部の地域を除くと、日本では高校受験が人生初の受験という子が大半を占めています。

高校は小学校や中学校とは異なり【普通科】【商業科】【工業科】【農業科】と、ザクっと普通科と専科の二つに分類されています。

 

さらに言えば、ロボット甲子園などでも有名な高等専門学校、通称高専もありますが、今回はちょっと置いて、普通科への進学、将来のことを考えるのを先延ばしにしてしまう危険性をメインにお話をしていきます。

 

危険な理由1.進んだ高校によってその先の進路がほぼ決まってしまう

 

さて、大学進学を目指す場合は普通科の進学校を目指す子が多く、中学生の時点で【この職業になりたい】と明確に将来の夢を持っている子は専科の学校を選びます。

 

その中で、言葉は悪いのですが成績はボトム層からミドル層で将来何かやりたい事がないから、とりあえず普通科の高校を志望する子が一定数います。

 

専科は人気が高かったりする学科を除くと、ある程度偏差値の分布が決まっているのですが、普通科はかなり偏差値に開きがあります

 

地域模試で安全圏となるには偏差値68が必要という高校もあれば、偏差値45なら安全圏という普通科もあります。

 

仕事をしている時に勉強は好きではないけれど将来何をやりたいか決めていない、という生徒が毎年それなりにいました。

 

専科に進むほど意思が固まっているわけではないので【とりあえず普通科】と受験をして進学していきます。

そして、高校に入学してから次の進路を考えるまで思いのほか時間がありません。

 

高校受験は中学3年生の冬から3月頭にかけて一斉に行われますが、大学受験は総合型選抜とか推薦型選抜だと願書受付が高校三年の初秋頃になります。

 

そういった入試経由で大学合格を目指す場合、高校1年生とか2年生から準備をする必要があります。

 

大学受験を高校受験と同じような感覚でいると、痛い目にあいます。

 

実際、高校1年の後半から専門学校ではなく大学に進みたい。

出来れば学費を抑えたいから地元の国公立大学に進みたいと塾に舞い戻って相談する生徒がポツポツいました。

 

正直、地方の公立校の偏差値45の普通科で現役で国公立大学合格を目指すのはハードです。

 

そのくらいの偏差値の公立高校だと進路先が専門学校、全国的な知名度が低い私立大学の占める割合が多いです。

 

高校は義務教育ではないため、学校によって使用する教科書が異なります。

【最難関大学や医学部医学科を受ける生徒がいるトップ高校】の教科書と【専門学校と地方の私立大学に進む生徒が過半数以上の高校】とでは、授業内容、教科書や副教材など全てが違います。

 

この事実を意外と子どもは知らないので、高校以降の進路進学をちゃんと考えていないと入学以降に後悔することになります。

 

危険な理由2.進路進学を後悔する可能性が高まる

 

全ての子がそうだとは限りませんが、何となく普通科に進んでしまう子の多くは中学生の時点で【将来こういう職種に就きたい】と考えている割合が、進学校の普通科に進んだ子よりも少ない印象があります。

 

進学校の普通科に進む場合、大学進学を見据えていて【文系・理系】【学部】【大学でこういう勉強をしたい】【こんな仕事をしてみたい】と考えて、受験勉強に励んでいる子が多いです。

しかし、とりあえずやりたいことがまだ決まっていない子は入れそうな普通科を受けて入学して、そこから進路を考えるようになります。

 

そして、いざ自分の将来を考えてみると【あれ、この学校じゃなくて他の学校の方が自分の夢を叶える可能性高かった?】と気がつくことが多々あります。

 

もちろん、【この高校に入るんだ!】と大きな希望を胸に入学してみたけれど現実と理想が乖離していて、ガッカリするというケースもあります。

ですから、一概に【深く考えずに高校を選ぶことで悪い結果となる】わけではないのですが、中学生の時にしっかり高校選びをしておかないと自分の選択を後悔する可能性が高くなります。

 

【いろいろな高校あるけど、そこまで学校に違いはない】と軽くみていると、痛い目に遭います。

 

私立だと、補講も多い管理主義的で、勉強重視の学校もあります。

親としては「たくさん勉強させたいし塾代も浮く」とメリットが多いと思ってしまいますが、校風が全く合わない、勉強するのが好きではない子が入ると学校生活が苦痛で仕方なく、学校に行きたくなくなって最終的には退学という判断を下すこともあります。

 

高校選びは思春期真っ只中で、人生で一番多感な時期を過ごす重要な3年間になります。

 

【どこに行っても同じ】と考えず、通って楽しいかどうか。

通ってプラスになるかどうか。

自分の進路進学で妨げになる学校ではないかとよく考えることが極めて重要です。

 

学校を選び、もし学力が足りないのであれば必死に勉強をして合格を勝ち取るために努力をする経験をすることも大切です。

 

危険な理由3.途中で学校を変えたくても難しい

 

【なんとなく普通科】と先々のことを考えずに選択してしまい、受験をして入学してみたけれど学校の雰囲気に合わない。

 

違う学校への転入を考えているけれど、義務教育の小学校や中学校とは異なり引っ越しすればその地域の学校に自動的に入れるわけではありません。

 

私立校でも公立校でも転入試験があり、学校により実施条件が異なりますが試験の合格基準は一般的にその学校の真ん中くらいの生徒の学力が必要と言われています。

 

つまり、転入を考えている高校のギリギリラインの学力ではパスできません

そうなると、確実に合格するには高校のレベルをダウンさせて受ける必要があります。

 

「今通っている高校だと使っている教科書とか大学受験を考えている生徒向けではないからワンランク上の高校に転入したい」と思っていても、かなり無理があります。

 

偏差値45の高校の子が50、偏差値50の学校にいる子が55の高校への転入を目指すのは現実的に実現不可能と思ってもおかしくないです。

 

このように、高校生になると転校自体のハードルが高くなり、複雑化します。

 

子どもが自分の進路を考える際に、適当に選ぼうとしていたら文化祭や学校説明会、見学会に必ず足を運ぶように説得をしてください。

 

できれば、文化祭とか登下校の風景が一番リアルな学校生活を垣間見ることができます。

学校説明会に登場する生徒は、学校側の選りすぐりの優等生ばかりなので【こんなしっかりしている子がいるんだ】と信じて入学したら「なんだか思っていたのと違う」ということも起きます。

 

まとめ

 

自分の将来を考えると、中学生で「この道に進むんだ」と明確に掲げている子はそう多くはないと思います。

 

また、子どもの頃の夢を叶えられる人はそんなに多くはないです。

大半の人が紆余曲折を経て、色々な経験を積んで今の自分を作っています。

 

13歳から15歳の子にとって、大人というのはまだまだ先のことのように感じてしまいます。

しかし、冷静になって考えてみると中学生の時点で確実に人生に大きな影響を及ぼす高校卒業後までの時間は3、4年しかありません。

 

まだ子どもとは言え、子どもの人生は子どものものです。

一度しかない人生を、どのように生きていくかは親として不安に感じることも多々あります。

 

人生の選択に悔いが残らないよう、高校選びをノリで決めたりせずに少しでも興味のあるジャンルとか進学、就職があればどの学校経由であれば近づけるか考えさせるようにしましょう。



 

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