子ども①②が通う学校では低学年の頃授業として毎週1回、図書室に行きます。
子供たちに本を読ませるための取り組みのようですが、最初耳にした時は驚きました。
私が思う以上に、本に触れる回数は個人差があるようです。
そういった差を少しでもなくし、本を読む機会が少ない子を減らそうと教育現場でも努力しています。
さて、ベネッセが興味深いデータを発表しました。
読書を読む時間の差はテストの偏差値に直結しているのか、というものです。
大体、どのような結果になるのかは予想がつきますが、とある科目が一番差が出ました・・・。
エール出版社より本が出版されました。
小学3年生から4年生で気をつけるべきことを詳しく取り上げています。
kindle出版しました。unlimitedでも読めます。
完全に無料で読めるコミックエッセイです。
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キンドルとは違う読み心地かなと思いますので、読み比べもしてみてください。
内容は一緒です!
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ありがとうございます。
読書時間による偏差値の差は算数が最大
最初に答えを言いますと、ベネッセによるデーター分析で算数が一番影響を受けていると判明しました。
その差、なんと4.9!
これはトンデモナイ数値です。
対象となったのは、当時小学5年生の子ども達。
2016年8月から2017年12月と小学5年~小学6年の1年4ヶ月に及ぶ追跡調査です。
こういったデータを収集できるのも、すべてはIT端末の存在と言えます。
さて、ベネッセはどうやって子供達の読書時間を調べたとのでしょうか?
また、電子書籍で読書時間が増えるヒミツや利便性も探ってみました。
各教科の偏差値の差を見る前に、分析の謎を考えてみましょう。
1.タブレット内の本コンテンツの利用度から分析
チャレンジの会員に提供している、電子書籍【ベネッセライブラリー】の情報を基にしています。
ログインして本を読んでいる会員の成績と読書量を簡単に追跡できるシステムです。
スマホ、タブレット、PCとタブレットコース会員は自分のチャレンジタッチで読めます。
2.AIによる読書ノートになっている
生徒の読書履歴を基に、自動的におすすめ作品がリストアップされます。
これは、Amazonの検索や購入履歴でおすすめ本や関連本が表示されるのと同じ仕組みです。
【自分好み】の本が表示されたら、気になって読みたくなるのは自然なことです。
読書時間も集積されるので、成績と読書時間の関係性が明確化ありがとうございました。れやすくなります。
3.忙しくて図書館に行けなくても様々な本が読める
IT端末を使うことで、図書館に足を運びにくい子も多種多様な本を読めることが出来ます。
個人的に興味深かったのは、「「元々学力が高い子どもほど読書量が多いだけでは?」という疑問を調査している点です。
ベネッセ側も、実施を始めた2015年8月の子供の成績を分析してみたところ、電子書籍の読書時間は僅かながらも、読書時間は学力の低い子供の方が長い、と判明しました。
とは言え、これは電子書籍利用のみを対象としているので何とも言えない部分もあります。
おそらく、学量の高い子供は成績紙ベースの本を読んでいる可能性が高いですから。
ただし、手持ちの端末で読書することは図書館に行く機会が少ない子供にとっては大きなプラスになる、と感じました。
読書時間による科目別の偏差値の差
「読書時間の差は、算数で一番出るのはわかったけれど他はどうなの?」と気になりますよね。
ここでは、教科ごとの偏差値の差を表でご紹介していきます。
ちなみに、4教科での変化は以下の表の通りとなりました。
算数
まず、差が一番大きかった算数から見ていきましょう。
4教科の中でもぶっちぎりの、4.8P差です。
これを見たら、どんな保護者も本を読ませたくなることでしょう。
「どうして算数?!」と思う方もいるはずです。
対象となった小学5年生は計算問題のみが出題されることはありません。
読書することで、【文章題の意味が分かるようになった】と考えるのが自然でしょう。
国語
読書時間長い=国語が上がる、と思われがちです。
しかし、ただ読んでいるだけでは国語の成績は上がりません。
語彙力は必須ですし、考えて読む習慣が身に付いていないと問題を解くことは出来ないのです。
読解力は、問題の慣れと同時に語彙力をつけていくと着実についていきます。
ただし、すぐには結果が出ないのが国語です。
理科
理科は、暗記系と思われがちですよね。
覚えることが沢山あります。
しかし、それは基本的な問題のみに通用する話です。
応用的な問題は、暗記だけではなく分析したり推測する力がないと太刀打ちできません。
学年が上がり食塩水の問題など、算数や数的な力が求められてくるからです。
ちなみに、首都圏などの中学受験で出される理科は、私が中学時代に習うものが出されています。
偏差値70とかの最難関ではなく、偏差値50の中堅中学でも公立中学並かそれ以上の知識が問われているのが現実です。
さて話を本題に戻しましょう。
ベネッセのデータによると、理科は両者の差が0.8ポイントと僅差。
例えると、50と50.8、といったところです。
同じ理系科目の算数では、4.8ポイントの差がついたのに、なぜ理科は0.8ポイントなのか気になります。
個人的な推測ですが、算数は文章題で問われている意味を理解して正しい四則計算を使って点数が上がる。しかし理科では問われている知識自体が覚えきれていないのでそこまで差が出ない、のではないかと思っています。
理科の僅差の謎を、ベネッセが解明してくれることを期待したいです。
社会
社会も理科同様暗記系科目と思われがちです。
読書時間が長いと、知識が増えて社会の偏差値も飛躍するイメージがありますよね。
社会は算数に次いで、読書時間で差が出た科目となりました。
しかし、それでも算数の足元にも及びません。
言えることは、【読書は成績に好影響】、ということです。
社会は、興味関心がないとなかなか心に響かない科目。
読書を通じて興味関心の幅を広げていくのはグッドアイデアと言えます。
学習漫画でも、社会科系は鉄板ですし豊富にそろっているので利用するしかありません!
我が家でも学習漫画をフル活用しています。
どういった本を読むと成績が向上するのか
ベネッセの今回の分析結果では、どういった本を読むと成績が向上しやすいのか、という詳細までには至っていません。
ベネッセも、今後そういった点を詳しく見ていく旨を言っているので報告を待ちましょう。
成績が急激に向上した生徒が読んでいた本などはピンポイントでタイトルが明らかになることはないとは思いますが、ジャンルなどは発表されると思います。
個人的な意見ですが、物語系のみ読んでいるよりは科学などの本も手を伸ばしている子の方が伸びると思います。
その理由は3つです。
- 興味関心の幅広い
- 科学的なものは論説の構成で出来ている
- 物語のみだと「文字追い」に徹してしまう
ここでは、「物語ばかりの読書習慣に科学的なものをプラスしたいけど、どういった本がいいのか分からない」という保護者向けにおすすめの本を3冊ご紹介します。
いきなり難しいのではなく、子供が楽しく読めるものばかりです。
1.空想科学読本
賛否両論ありますが、子供なら絶対に食いつきます。
- 身近なアニメや漫画のナゾがテーマになっている
- 読者の子どもからの質問という形式になっている
- 科学的な説明がされている
ドラゴンボールやコナン、ドラえもんやプリキュア、レンジャーもの、アンパンマンなど子供にお馴染みの世界の疑問を真面目に解説しています。
我が家の子供①②も、「これ、不思議に思っていたんだよね!」という謎が取り上げられていたようです。
食いつきバッチリ!!
科学的な説明は、「多分こんな」という推測だけや作者の感覚だけで書かれるのはNGです。
こういった理由なのでは?という推論→検証→結果、と大まかですがこういった展開をしていかなければなりません。
空想科学読本では、楽しく面白くそういった文章展開を慣れさせることができます。
ですから、内容に目くじら立てずに「論理的な文章構成に触れさせる」が第一目標と言えます。
2.NHK子ども科学電話相談
夏休みや春休みにお馴染みの、NHK子ども科学電話相談。
その道の第一線で活躍する博士たちが、子供の素朴な疑問に超真面目に答える番組の書籍化です。
子供に説明するので、分かりやすく説明しているので、低学年のお子さんでもOK。
質問者は子供なので、ページをめくっていると「自分も思っていた疑問だ!」となることが多いです。
科学本の入り口にはおすすめの1冊といえます。
3.365の話系の本
一時、すごく流行した【頭のいい子を育てる365の話】。
366の話、の本もありますが、とにかくすごい勢いで店頭に慣れんでいましたね。
科学系の本でも、同様の本が販売されています。
内容は、けっこう濃い目です。
ステップとしては、NHKこども科学電話相談→空想科学読本→365話系、がおすすめです。
まとめ
ベネッセのデータから、読書時間が長い子の方が成績が向上することが分かりました。
「読書しなくても成績向上」という話もチラホラ目にすることもありますが、それが当てはまるのは個人差が大きいと思います。
しかしデータからみても【本を読む方がプラスになる】ことは確かです。
子供の本の幅が広がる工夫をしていくことも大切なので、私もネットや図書館の検索を使って興味を持ちそうな本を日々開拓しています。
ただ、WEBライターの仕事をし始めてからは検索時間が持てなくなってきているのでなかなか厳しいです・・・苦笑。
我が家の読書ロードに関する記事はコチラを参考にしてみてください。