今回は【後伸び頼りでは厳しい トップ高校合格に近い小学生の特徴】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
全国津々浦々、トップ高校と呼ばれるような学校が存在します。
大都市圏は中学受験する子も多いですし、私立も多いので、地方のような【絶対的なトップ高校は公立】というわけではありません。
ただ、地方に住んでいる教育に関心のある親もかなりいます。
そういう方々は【できることならトップ高校へ】と思いつつ、子育てをしています。
教育に関心が強いと、子どもが小さい頃から幼児教育、早期教育をして【小学校に入った時点でしっかり仕上げる】というのを理想とする親も少なくありません。
ただ、親の【こういう子になって欲しい】という願望は底なし沼のようなもので、時には子どもを追い詰めることもあります。
できれば子どもが健全に成長しつつ、学力を伸ばしていき進学先の中学でもトップ層でいて、塾に入っても上位クラスにいてそのまま順調にトップ高校を受験して合格をする
トップ高校に合格する生徒のなかで、中学生時代に一気に伸びる、いわゆる【後伸びタイプ】のように見えても、実際は小学生のうちから【本気を出したら伸びる下地】がしっかり育っていることが多いです。
私の同級生や塾で出会った子どもたちを見ても、【トップ高校に進学する子は小学生の頃から頭一つ抜き出ている子】ばかりでした。
しかも、中学生から伸びた子は小学生時代に【勉強をちゃんとしている子】でしたので、【どうしようもないくらい勉強しない子だったけどトップ高校に入った子】というのは私のこれまでの人生、同級生や塾の子ども達、子ども①の同級生とたくさんいるなかで自分くらいだったと断言できます。
超例外ですが、後伸び出来そうな下地だと言えるのは【学習漫画と本をたくさん読んでいた】というのは優等生の子に負けなかったと自負しています。
ただ、私のような感じで中学に入って心を入れ替えて勉強に励むというのは全くもっておすすめできないので、小学生の頃から無理なく準備をしていくのが一番です。
そこで今回はトップ高校に進学する子の小学生時代の特徴を、学力や性格、学習環境などをご紹介していきます。
小学校のテストは満点か90点台ばかり
まず、トップ高校に合格する子の多くは小学生時代の学校のカラーテストでは満点ばかり、必ず90点台以上を取っている子です。
授業内容を理解し、宿題をして家庭学習をして学んだことをしっかり定着させることができます。
学校のカラーテストは簡単というイメージを持つ方もいますし、実際基本問題をベースにした問題です。
低学年の頃はクラスの大半が90点以上、85点以上を取っています。
しかし、学年が上がるとその割合も変動していき、概ね小学校3年生頃から【毎回満点を取っている子は決まった顔ぶれ】【全ての教科で90点以上取っている子はクラスで数人】になっていきます。
トップ高校に合格する子は間違いなく、カラーテストで点数グループがふるい分けされる中でも小学校6年生まで【満点ばかり取るグループ】に残ります。
また、学校の授業でどのくらい理解できるか、そして理解できなかったところをどれだけ自分でカバーできるか、または親に【分からない単元があったからプリントを印刷して欲しい】と伝えるか、というのはトップ高校に合格する子の目安的な行動です。
6年生まで満点連発組のメンバーに残るのは低学年の頃に計算スピードでぶいぶい言わせていた子、とは限りません。
【あんなにすごかったのに伸び悩んでいる】という子もいます。
親がグイグイ誘導して先取り学習をして低学年の頃は満点連発だった子でも、トップ高校が厳しくなる子は小学校4年生や5年生になると【90点台か80点台が増える】になることもあります。
この学年になると親にやらされて勉強してきたツケを払うかのように、【学んだことが理解できない】【サクッと解ける問題が減って考えることが増えて嫌になる】という気持ちがグングン芽生えてきます。
塾や私の周囲でも高学年や中学に入って急ブレーキになった子は【親にやらされてきたことで自分に合った勉強法を見つけることができなかった】という事実にぶつかり、難化する勉強を自力で乗り越えられず、結果として成績を下げていくことになっていました。
ですから、子どもの勉強を考える上で【テストでよい点数を取れば良い】ということではなく、【いかに子どもが自発的に勉強するようになるのか】を考えながら家庭学習の習慣を定着させるよう心がけることが必要です。
継続して勉強することを嫌がらない
さて、トップ高校に合格する子はコツコツ積み上げる粘り強さがあります。
毎日の学習をコツコツと続けられ、しかもそれが当たり前だという感覚を持っています。
日課のようなもので、余程の理由や予定が入っていない限りしっかり決まったペースで勉強を続けられます。
そして、分からない問題でも【すぐに諦めない】【一旦置いてまた考える】という向き合い方ができます。
こうした小さな努力の積み重ねは学年が上がり、多くの子が分からないと感じるような難しい勉強と対峙する時に力を発揮することになります。
継続は力なり、という言葉があるように瞬間的な努力では叶わない強さを持ちます。
結果より【結果が出るまでの努力や過程】を大切にし、時間がたってから成績が上がり、努力が実を結ぶのを待てます。
我が家の子ども①はそういう部分が足りず、せっかく学力が伸びそうな瞬間がやってきても、楽をしたいという思いに流されてしまい、努力を続けることをやめることを繰り返し、最上位層に近づけそうなチャンスを自ら潰してきました。
継続力や粘り強さは、子どもたちの学力の差を時間が過ぎ去れば過ぎ去るだけ大きく広げます。
現実的な話をすると、未来に待ち受けている受験というのはあらかじめ何年後になるのかというのは分かっています。
残酷なことですが、受験までに残された時間というのを逆算し、【トップ高校に合格するのに必要な学力】を無理なく鍛え上げられるかどうかも継続して勉強してきている子の方が圧倒的に有利になります。
トップ高校に合格する子の多くが小学生の頃から優等生であり、中学進学後も変わらず優等生というのは【継続は力なり】だからです。
向上心がある
ところで、成績を上げていくには失敗がつきものです。
トップ高校に合格する子は優等生ではあるものの、【優等生になるまでの道のりで失敗を経験している】ともいえます。
解けない問題に遭遇した。
テストで間違えて悔しい思いをした。
失敗や挫折に直面した時に逃げることなく立ち向かい、【しっかり理解できるようになった】となるまで頑張り、【今までの自分よりも多くのことを知る自分になる】という向上心を持っています。
これは塾で出会ったあらゆる学力層の子と接してきても、学力上位層の子ほど向上心があるというのは強く感じました。
反対に本当は向上心を持って欲しい学業不振の子ほど勉強に関してどこか他人事で、厳しい言い方かもしれませんが向上心のかけらも持っていないところがありました。
向上心がある子の家庭は親が【学ぶことは面白い】【人生をプラスにするのは学ぶ意欲があるかないかで左右される】と感じるような会話をしてきたり、親自身が仕事や趣味などで自分から学ぶ姿勢があります。
小さい頃から親を見て育った子は、【そういうのが当たり前】になるので、自然と向上心が育っていきます。
そして、親が勉強を管理するのではなく、対話を通じて応援しており、しかも勉強の結果だけでなく、子どもの知的好奇心を大切にし、【意欲的に学ぶ子になるように】という考えを重視しています。
子どものやる気を引き出すには親が時折子どもを褒めることも必要です。
その際、【テストの点数】という結果をクローズアップするのではなく【取り組み方や思考そして工夫】を褒めるようにしてください。
トップ高校を目指す場合は、自主的に勉強するかどうかで受験学年での伸び、停滞期を避けられるかどうかが決まります。
勉強が【やらされるもの】ではなく、【自分ごと】になる土壌が家庭にあるかどうかで、トップ高校への道のりの厳しさも決まってしまいます。
そして、向上心というのは勉強だけでなく、スポーツ芸術、音楽などあらゆる分野で上達するためには欠かせないマインドです。
これは子ども時代だけに必要なものではなく、社会に出てからも大切な心の持ちようなので、家庭で育んでいけるようにしましょう。