今回は【文武両道の賢い子の謎】と題し、お話していきます。
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ありがとうございます。
文武両道という言葉を聞くと、単に勉強ができるだけではなく、スポーツなどの分野、部活動もしっかり取り組み、バランスの取れた人間性を備えているというイメージの生徒を思い浮かべると思います。
個人的に思っているのは、漫画に出てくるような人物像です。
勉強では部活の練習で忙しいのに校内順位がトップクラス。
または、高校生であれば超難関大を含め相当勉強しないと入れないような大学、学部学科に現役合格する子です。
【こんな完璧な人間いるわけないよ】と突っ込みを入れたくなる方もいるでしょう。
しかし、実際にこういう絵に描いたような文武両道の子がいます。
私のように運動神経のない人間からすると少しでもその能力をお裾分けして欲しいなと思うばかりです。
さて、ガッツリ練習もする、遠征や練習試合もするような運動部に入っていると勉強時間が限られています。
それなのにテストでは学年トップクラスという文武両道の子は、どのような勉強をしているか気になりますよね。
生まれながらにして勉強する時に必要なスキル、つまり理解力や暗記力、そして集中力が他の子と段違いにあるという条件が揃っているから、と半ば諦めてしまいそうになりますが、正直、その傾向はあると思います。
ただ、それ以上に大切なのは【頑張ろうという気持ちを持っているかどうか】になってきます。
正直、運動部かつ練習をたくさんして勉強も頑張るというのは、普通の子は音を上げます。
そして、できればそういう状態にならないよう、持ち込まないようにします。
つまりは少し楽な道を選んでしまうということです。
そう思う人間の心理を誰も責められないと思います。
けれど、文武両道の子は逃げずに自分から敢えて厳しい環境に飛び込んでいきます。
塾で出会った文武両道の生徒たちも【どちらもやるのが当たり前】という気持ちを持って取り組んでいました。
家庭環境や成長過程でそういう気持ちを持つような育ち方をしているのだろうと、彼ら彼女たちと話をしていても【スゴイな】と思いました。
文武両道の賢い子の特徴や忙しいのに高い学力、優秀な成績を取ることができるというのは、そうではない子を持つ親からすると摩訶不思議な存在でもあります。
何とも羨ましい限りですが、当の本人は【普通に学校生活を送り部活と勉強を頑張っている】という感覚ですが、どのような特徴があるのかご紹介していきます。
1.時間管理と計画性を兼ね備えている
文武両道の子は普通に過ごしている、と思っていても、傍から見ると【限られた時間にどのような勉強をしているのか】と思わせてしまうところがあります。
忙しいのでダラダラ過ごすのはもったいないと思い、効率的に学習する気持ちがすごく強いです。
つまりは、スケジュール管理をして部活の練習と睡眠、ご飯を食べる時間そしてお風呂に入るといった日常生活の中で削れない部分を取り除いた時に見つけた自由時間を大切にして勉強する、という習慣が出来上がっています。
勉強時間でも、『どの教科をやろうか』というのを計画を立てている、または自分の理解の程度を把握して【今日はこの単元をやろう】と考えているのでその日の気分で適当に教科を選ぶということはしません。
そして、時には忙しくて勉強できない日もあるでしょう。
そういう時は慌てることなく【1週間で合計どのくらい勉強できるか】という考え方を持って対処します。
小さい頃から自学自習の習慣があるので、逆算して物事を計画を立てるのにも慣れています。
模試や定期テストのスケジュールを考慮し、自分に残されている自由時間の中でテスト勉強をどう進めていくのかを考えられます。
勉強をするということは面倒なことだと思っている子が多い中、文武両道の子の優れた時間管理と勉強する意志の強さは際立っているといえるでしょう。
そして、勉強をすることと部活動をする時のメリハリがしっかりできてるので、勉強に取り組むときの集中力があります。
知的好奇心もあり、積極的に新しい知識を深めようとする能動的な学びができます。
これは運動部でも技術の上達をする際に自分の動きの癖を分析したり、相手に勝つための方法を考えることや専門書を読むこともあるので、部活動をしていても思考力を鍛えていると言えるでしょう。
そして、結果として能動的な行動ができる人間に成長していることが勉強面でも役立っているわけです。
2.部活で培ったスキルを勉強でも発揮する
文武両道の子は運動を通じて体力だけでなく精神力も鍛えているので、部活で培ったスキルを勉強でも遺憾なく発揮します。
精神力というのは忍耐力ややり抜く力などを含みます。
部活では大きな大会に向けて【こういう状態にまで持っていきたい】と自分の現在の力を踏まえてトレーニングをしたり、課題克服を目指すなど勉強に相通じるものがあります。
大会で結果を出すことも勉強で結果を出すことも、困難な状況でも諦めずに努力を続けることが求められます。
勉強をする目標に向かって頑張る時は自分を律することの連続なので、部活で経験した数々の【我慢しないといけない時】【試合に勝つ執念】が大いに役立ちます。
さらに、持久力、瞬発力すなわち判断力、協調性を伸ばしています。
まさにスーパーボーイ、スーパーガールといった感じです。
こうした力は勉強する時にも役立つのは言うまでもありません。
忙しくない部活や帰宅部の子の方が勉強できる時間がたっぷりあるはずなのに、そういう子達よりも部活が忙しい子の方が成績が良いというのはよくある話です。
時間がたっぷりある子はダラダラ過ごしたいわけではないのですが、【まだ時間がある】という感覚があり、どうしても気の緩みが出てしまいます。
また、文武両道の子と同じ部活に入っていても自由時間をダラダラ過ごしてしまう、勉強を先延ばしにしてしまう子もいます。
こういう子は成績が低下するのも部活の忙しさを理由にしがちです。
塾でも同じように忙しい部活に入っていても、勉強への取り組みや時間の使い方が違い、学力差も出ていました。
やはり楽な方に流されない気持ちがどれだけ強いかが重要なポイントになるのでしょう。
せっかく部活で鍛えた精神力を上手に勉強面でも活かせる子になるよう、ダラダラ過ごす時間を少なくするよう親も子どもの様子をチェックする、または親子で話し合いを重ねてください。
3.切り替えが上手
ご存じの通り、部活では大小問わず大会、試合が行われます。
大人になっても大会で負けた、勝ったを思い出す方がたくさんいると思います。
青春時代の1ページを飾る部活動の大会での出来事は勝つか負けるかの世界であり、時には【この試合に負けたら引退になる】という部活動の終わりがかかる試合もあります。
胃がキリキリしてしまいそうな緊張感の中でプレイする、試合をすると普段通りに体が動かないということもよくあります。
塾に通っていた中学生や高校生も大会が近づくと落ち着かなくなり、なかなか勉強に集中できない子もいました。
とくにレギュラーで出る子、中学3年生は【すぐ負けたらどうしよう】と問題を解く時も上の空。
その中でも普段通りに勉強する文武両道の子もいたので、【あまり緊張していないの?】と聞いたことがあります。
そうすると【ジタバタしても本番はやってくるので】という言葉を返してきました。
精神年齢が高いなと感心しましたが、焦っても何をしても入試と同じように大会が行われる日はトンデモナイことが起きない限り変わることは起こりえません。
本番に向けて日々練習をし、当日は自分のベストを尽くすという感じで、勉強と切り分けて過ごすことができます。
こうした精神面の強さは勉強の方で言えば受験の際に強みになります。
大会も緊張しますが、やはり進学という大きな節目、人生の分岐点と対峙する時の緊張感は想像を絶することがあります。
私が出会ってきた文武両道の子は部活と勉強の切り替えが上手く、受験期も腰を据えてその日が来るまで全力で勉強している印象が強いです。
まとめ
どうしたらこういう子に育つのか今は親の立場となって【いいな〜】と純粋に思うことがありました。
我が家の場合、運動神経が私に似てしまったせいで壊滅的な悪さなので、世間一般的な文武両道の子になる道は閉ざされていますが、これまで接してきた子どもたちのことを踏まえると、文武両道の子に育てるためにはスポーツ、芸術、ボランティアなど多様な経験を積ませ、その中から本人が頑張りたい、やりたいと考えている習い事や活動を見つけることが大切だと感じています。
活動を通じて精神力や協調性など人間力を高めていくので、自然と目標達成に向けて努力する子に成長していきます。
親の方も子どもの【この部活に入りたい】という意志を尊重し、頑張りを認め、励ますようにしましょう。
文武両道の子は、単に成績が良いだけでなく、社会に出てからも活躍できる人材となる可能性が高いです。子どもの可能性を最大限に引き出すために、ぜひ文武両道の子の特徴を参考にしてみてください。