【教育小噺】子どもにメリットだらけ 自然を楽しむことの大切さ | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

【教育小噺】子どもにメリットだらけ 自然を楽しむことの大切さ

スポンサーリンク
BLOG
スポンサーリンク

今回は【子どもにメリットだらけ 自然を楽しむことの大切さ】と題し、お話をしていきます。

スポンサーリンク
AD

YouTube版

幼児期に過ごす保育施設では季節行事を大切にし、園庭の花壇には四季折々の花を植えていたりと自然の移り変わりを感じることを意識しているということに気がつくと思います。

私は保育園育ちですが、春はチューリップの絵を描いたり、テントウムシやチョウチョを追いかけたりした思い出があります。

夏は園庭の木にセミがとまり、鳴き声を聞くことや夏祭りが開催され、秋は芋ほり、冬は雪遊びや豆まきと幼い子供でも楽しみながら季節の移ろいを感じるイベントが行われていました。

小学校受験では季節に関する知識を問う問題や、絵などの制作のお題にするということは有名ですが、それも家庭で自然と触れ合う機会を設けているかや、自然体験の有無を推し量るためでもあります。

最近では祖父母が街中に住んでいて、絵にかいたような田舎を知らないという子ども達も珍しくないです。

 

都市部で生活をしていると都市公園に足を運んで四季を感じることはできますが、山に囲まれ、川が流れて田んぼが目の前に広がるという自然あふれた場所というのはなかなかありません。

田舎暮らしを経験するにはお金を出さないといけないという時代になってきています。

教育に関心がある親なら一度は【自然体験をしているのは子どもにとってプラスになる】という言葉を耳にしたことがあるはずです。

しかし、親としては小学校受験をしない場合、わざわざ自然体験をさせる、近所の公園を含め、植物園、自然公園に足を運んで四季を感じさせることに対して【何か意味があるのか】と思っている方もいると思います。

何となく、ユルゆわっと語られることの多い【自然を楽しむ、季節行事を楽しむことが子どもの学力にプラスになる】というのをイマイチ実感できない、納得できない親もいることでしょう。

ただ、やはり自然体験や季節行事を経験している子はトータル的に【メリットが多い】と感じることがあります。

 

季節を感じられないと理解を深められない単元もある

まず、小学校に入ると生活科、理科そして国語の授業で季節を取り扱う学びもします。

 

理科と社会二つの教科の基礎を学ぶ生活科では理科の土台作りとして小学1年生の定番であるアサガオの観察を筆頭に校庭や校外学習で自然探しをするなど【季節の植物や昆虫を探す】という勉強をします。

一見すると保育施設での活動の延長のように思えますが、季節の事象や植物の花からタネまたは実になる変化、昆虫の体のつくりは理科で初期の頃に学ぶ単元です。

太陽の動き、天体といった分野の基礎も小学校3年生、4年生で勉強します。

季節や自然に対して鈍感だと、理科の授業に興味を抱かず、積極的に覚えようという意欲も芽生えてこないのでテストの点数も良い点数が取りにくくなります。

 

国語であれば、春の植物、気象などを取り上げた詩やお話が教科書に掲載されています。

【舞台はどの季節なのか】と問うような問題もよく出ますし、【この描写があれば夏を意味する】【この植物は秋だ】と読んでいてすぐに分かるかどうかも、日常的生活や休日に四季を感じる体験をしているかどうかで差が出ます。

物語文、説明的文章問わず自然現象に関する話も出てきます。

それこそ、木々や花だけでなく、入道雲やウロコ雲、ひつじ雲のような雲の形や種類も季節を遠回しに読者に教える表現です。

また、すでに学校で習った内容や用語であれば注釈は書かれていないので知識不足だと文章内容を性格に理解するのに苦労します。

塾で国語を教える際も生徒一人一人の語彙力、知識量、常識があるかどうかは国語の理解力、成績にダイレクトに関係していると感じました。

自然に親しむというのは一見すると学力にかなり深く関わるものではないと思うかもしれませんが、よく考えてみると【様々な教科に自然や季節の知識がないと分からないことが増える】ということに気がつくはずです。

 

自然を感じることは知的好奇心の源

勉強の為に自然体験をする、させると考える親も少なからずいるかもしれません。

動機はどうであれ、子どもが季節を感じ、自然を感じることにつながります。

自然に親しむ中で子どもは【どうしてなのか】と疑問を持ち、自分なりに考え、気になるならインターネットで検索したり、図書館に行って関連する本を借りたがったりするようになります。

我が家の場合、公園でキャッチボールをすると秋に必ず花粉症の症状が出るので【どの草がアレルギー反応を引き起こすのか】と調べたことがありました。

メディアでは春に大騒ぎしますが、我が家の場合は秋の方が酷いので【秋の花粉はどうなのか】と子ども達が勝手に調べて知識を増やしています。

今では秋になるとキャッチボールをする際もマスクを着用しています。

 

この他にも、月や星々を眺めて神話を語り合ったり、気象現象、太陽フレアの話題もして、ゲリラ豪雨、台風やハリケーン、そしてGPS の誤差や自然現象が日常生活にどのような影響を及ぼすのかという話をして子ども達も気になるニュースがあれば積極的に見ています。

もう少し知りたい時は図書館で関連する学習漫画を予約しているので、親の誘導なく勝手に知識を増やしていきます。

こうした知識が増えると、学校のクラス内では物知り博士になり【ちょっと他の子より知識豊富な子】という立ち位置を築き上げて、嬉しい気持ちになる機会を作り出しています。

とくに我が家の場合ですと、引っ込み思案でかなり内気な子ども③がグループ活動や授業痛の発言で知識を披露して少しずつ【物知りな子】となって自信をつけています。

自然に関する知識は国語、理科、そして社会の地理分野にも及ぶため、授業で学ぶ際も覚えることがたくさんある中で早々に知識を定着させたり、楽々全部覚えたりと勉強面でプラスになることばかりで、テストの結果も良いです。

 

家族円満になる

自然体験は都会に住んでいるとなかなか難しい面もありますが、四季を感じるその地域でも大きな総合公園ではネイチャーガイドによる散策や親子向けのイベントが開催されることもあります。

また、近所の公園でも花壇や植えられている木々の葉っぱの形や色を比べることもできるので、【都会に住んでいるから何もできない】とは言い切れません。

私も子ども①②が中学生になってからは部活動や塾もあり、休日親子で過ごす時間は少なくなりました。

親子でのんびり過ごす時間は限られていると気がつくのは、子どもが成長した後です。

小さい頃は忙しく世話がかかって、【のんびり公園を散策するなら家のことをしたい】と後回しにすることもあるでしょう。

ただ、時が過ぎてから後悔するのは悲しいことです。

自然体験というのはキャンプや川遊びといった大きなことだけでなく、タンポポの綿毛を飛ばすことや、アリの巣の観察、葉っぱ相撲と近場でできることも含まれます。

親からすると何気ない日常、全くもって特別なことではなくても、子どもの方は親と一緒にやったことををよく覚えています。

何年も経ってから【あの花を摘んだら葉っぱに見たこともない虫が止まっていて大騒ぎした】なんていうことも言い出してきたりと、公園での自然体験がかけがえのない親子の思い出になることもあります。

 

また、自然の中で過ごすと日々の忙しさ、イライラする感情が減り子どもと穏やかな気持ちで過ごすことが期待できます。

これがキャンプといった大がかりなものだと、夫婦や親子の言い争いなども起きることもありますが、近所の公園や河原の散策で大事になることは滅多にないです。

喧嘩する可能性が低く、お互いに穏やかに過ごせる自然体験は家族円満の秘訣になります。

親子で【何かをした】【共通する思い出がある】という経験は子どもの情緒が安定することに一役買います。

思い出もなく、ギスギスした雰囲気では家にいたとしても子どもの心は休まりません。

勉強面だけでなく、精神面でもプラスになることが多い自然に親しむことを積極的に取り入れていきたいですね。

タイトルとURLをコピーしました