今回は【子どもの思考力は会話で鍛えるのがベター】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
2020年度からの新しい学習指導要領によって、学校の学びも考えさせるような学び方がより重視されるようになっています。
算数では勉強する単元そのものは親世代の頃と同じですが、低学年でも文章題が増えていて【これはどういう意味なのだろうか】と考えさせる学びになっています。
考える力は思考力と言い換えることもできます。
勉強をしていてよく分からない問題があると、子どもは【分からない】と親に助け舟を出します。
そう言われた親の方は【よく考えなさい】と返すことが多いと思います。
しかし【よく考えなさい】と言われても子どもの方は【何をどう考えれば良いのか】が分かっていません。
【答えを導きする方法が分からない】という状態で【よく考えなさい】という言葉は子どもにとって酷なことであり、勉強嫌いを拍車させてしまうきっかけにもなってしまいます。
分からない時は分かる道筋を自分で見つけられるようなヒントを少しずつ与えて、そのヒントを元に子どもは自分で考え、試行錯誤を繰り返して答えにたどり着くというのが勉強の一つの型でもあります。
ただ、そこまで時間をかけて子どもの勉強をサポートすることが難しい時もあります。
家庭で子どもの勉強をみる余裕がない時に、学習系の習い事に通わせていても、個別指導ではない限り,
分からない問題をその都度教えてもらうということも難しいです。
私も小学生を教えている時に【分からない】と悩んでいる生徒にこまめにヒントを与えて、生徒が自力で答えを導き出せるよう心がけていましたが、かなり時間がかかりました。
また、今の教育事情、入試問題の傾向を考えると【思考力の有無は受験への影響力大】なので、子どもの思考力を鍛えていくというのがとても大切です。
どうしたら思考力を鍛えられるか
多くの親が【子どもの思考力をどうしたら鍛えたら良いか】【分からないと口でいうばかりで自分で考えようとしない】と悩んでいるのは、それくらい子どもの考える力が不足していると感じているからです。
それでは、どうして不足しているのかと言えば、『普段の生活で考える機会がない』というのが原因の一つとしてあげられるでしょう。
親は子どもの意見を聞かない。
『これについてどう思う』と考えさせるチャンスを与えない。
こうした会話を小さい頃からしていると、子どもは考える経験を積むことができません。
勉強での『考える』は、物思いふけってぼんやりと何かを考えている状態とは意味が違います。
問題を解いていて、答えを見つけるという明確な目的があります。
中学の数学の証明のように【こういう条件が揃ったらこうなる】という論理的な考え方がちゃんと育っていないと、子ども単独で答えを導き出すのが難しくなります。
勉強に関する『考える』は何となくで済ませられるわけではなく、きっちりと理論立てたり、国語であれば文章に書かれている内容を理解した上で『この辺りに書いてある』と推察する力が必要です。
小学校低学年の頃は何となく、パッと見で答えられる問題もありますが、学年が上がると言葉で説明する単元も国語や算数問わず増えていきます。
そして、中学校の定期テストでは必ず記述問題が出題されます。
子どもの成長と共に思考力の存在感も増していくので、いかに考える力を身につけさせるか、鍛えていくかというのは子育てのテーマの一つと言っても過言ではないでしょう。
しかし、鍛えようと思ってもなかなか簡単なものではありません。
思考力を鍛えることに重きを置いたドリルや問題集を購入し、それに取り組んでいけばすぐに効果が出るわけでもないです。
短期間で身につけられる、鍛えられるスキルではないため、親の方も『よし、考える力を伸ばそう』と心に決めたら忍耐力勝負と思ってください。
それくらい時間のかかることです。
親子の会話を重視しよう
考える力、思考力を鍛えることを問題集に頼ることもできますが、たいていの子どもはそういう方に流れていくのを好みません。
我が家でも、子ども①の考える力を鍛えようとサピックスの『きらめき算数脳』を購入してみたのですが、難しすぎてお手上げ状態で、危なく勉強嫌いになりそうになりました。
子どもの学力、理解力に合わせて問題集を選ぶのはなかなか難しいので、教材に手を出す前にまずは日常生活で取り組めることをやっていくのをおススメします。
子どもの考える力を気軽に鍛えることができるのは、親子の会話です。
親子の会話の中で、子どもに意見を聞く回数を増やしてみてください。
『休日にどこか行きたいところある』とか、『晴れていたらどこがいいか』『雨ならどうするか』と親が過ごし方を決めるのではなく、子どもに『どう過ごしたいか』『どこに行きたいか』を考えさせましょう。
そして、『何時に家を出て、帰宅時間は何時が理想的だと思う?』と一日のスケジュールも計画させていくと、子どもの方は限られた時間で具体的にどういうことをすべきか考えます。
毎回親が決めていると、決められた予定に乗っかって行動することに慣れてしまいます。
普段の生活でも食事一つにしても『これを食べたい』『あれをしたい』と複数の選択肢から考えた上で決定することがたくさんあります。
自分なりに考えていくことを経験していくと、頭の中に順序だてて物事を考える力や段取りといったスキルが鍛えられていきます。
もちろん、3日間で爆上がりするわけではありません。
数ヶ月単位でみて、それでようやく伸びていると実感するようなくらい遅い歩みです。
しかし、それでも何も対策をしないよりはましです。
普段の生活で考える機会がない、または親の方が奪っているのは子どもの思考力を育てるチャンスを潰していることを意味しています。
これが、【うちの子には考える力がない】の原因になっています。
思考力が重視される時代
考える力を重視する学びになっているため、塾のテストや中学校の定期テスト、入試問題にも色濃くその傾向が反映されています。
受験学年になって慌てて対策をしようにも、もはや手遅れという笑えない状態になるのは絶対避けたいところです。
市販の教材を活用することも良いですが、まずは親子の会話を変えていくという手軽なことをやってみてください。
我が家でも、三人の子ども達の思考力を子どものストレスなく鍛えるよう、子どもに考えさせる、意見を聞くなど親子の会話の内容を意識しています。
正直、幼児期から子どもの意見を聞いていると時間がかかったりすることも多々ありましたが、【親が辛抱すれば済む話】と心を決めて向きあっていきました。
全員がどの位の思考力が身についたのか謎ですし、サピックスのきらめき算数脳をなんとか時間をかけてやり切った程度の考える力ですから、自慢できるものではないのは確かです。
しかし、問いかけの会話をすることで親子の会話の質も向上していきます。
また、思考力というのは勉強だけに限ったスキルではなく、社会に出てからも仕事の評価につながる重要なスキルです。
子どもの人生を長い目で見て、今から地道に考える力を鍛える取り組みをしていきましょう。