今回は【中学生になる怖さ】と題し、お話していきます。
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ありがとうございます。
義務教育期間である小学校と中学校ですが、中学生になると学校生活が激変することは周知の事実です。
親も小学生と中学生の違いを経験しているので、子どもに色々とアドバイスを送れる立場だと思います。
まず、部活があります。
部活に入るかどうかは生徒の意思によりますが、たいていはどこかしらの部活に所属することになります。
学校に行き、授業を受けて小学校では放課後にあたる時間帯に部活動をすることになります。
そのため、帰宅時間も小学生時代よりも遅くなります。
そして、塾通いをし始める子も増えるので中学生になると「学校生活」「部活動」「塾」の3つが家庭で過ごす以外の場所としてドン、と入ってきます。
そして、小学校とは一番違うことが勉強に関することです。
まず、クラスの担任の先生が全ての教科を教える小学生時代とは異なり、教科ごとに教える先生がいます。
いわゆる教科担任制です。
このシステムも小学校でも導入される動きはありますが、今のところは【小学校は担任の先生が何でも教える】であり、【中学では数学や英語の先生がいる】という仕組みに変わります。
そして、テストがガラリと変わります。
中学生になると定期テスト、実力テストが学校で行われますが、それら全てを合わせても10回あるかないかという学校がほとんどだと思います。
小学生ではカラーテストと呼ばれる単元が終わるごとに実施されるテストを受けて、子ども達の理解度を測っています。
それ以外にも、小テスト等こまめに子どもの定着度を見る学びになっていますが、中学になるとガラリと変わります。
テストの回数が限られているということは、テスト範囲も広がります。
それこそ、自主性が急激に重んじられるようになって言葉は悪いですが自己責任の世界に身を置くようになります。
親も経験はしているわけですが、冷静に振り返ってみると『突然世界観が変わる』という恐ろしさがどのようなものなのかを説明していきます。
1.自分の学力が数値で評価される
テストを受けて点数が出されて返却されて直しをして終了、というのが小学校です。
点数から自分のクラス内の立ち位置がどのくらいなのかは薄々と感じることはあっても、明確な順位が出ることはありません。
小学生で順位が分かるというのは、それこそ塾に通っている子くらいで、多くの子どもたちは自分の学力がどのくらいなのか正確に分からない中で6年間を過ごしています。
しかし、中学生になっただけで、学校のテストを受けただけで『あなたの成績はこの中学ではこの順位です』というのがハッキリ分かってしまいます。
『数学は何番で、国語は何番』といった具合に教科ごとの順位も分かります。
中学生になり塾に通うようになれば、色々なテストを受けてそこで順位が出たり、偏差値という聞きなれない言葉と出会ったり、その偏差値から志望校に受かりそうかどうかも分かるようになります。
塾の中でもレベルに合わせたクラスが存在して自分の学力がどの位なのかが塾の友達にバレてしまうようになります。
そういうのが苦手な子が個別指導の塾に来ることもありますが、そのくらい、いきなり自分の学力が色々な面で分かってしまう、評価されるようになってしまうのです。
牧歌的な生活を送っていた子が、突如として実力主義の世界で生きていかないといけない、というくらいガラリと変わります。
自分の本当の学力を知って、勉強から逃げ出してしまう子もいます。
中学生になると自分専用のスマホの所有率も高くなり、小学生時代にそれなりに勉強ができている子でもスマホの使用時間で成績が急激に下がる子もいるので、親としてはこの実力主義の世界をどう生き抜いていくのかというのも小学生時代からしっかり考えるべきだと個人的には思っています。
2.ノープランだと部活も勉強も両立できない
実力世界、自主性がないと厳しい世界が中学進学後に待ち受けています。
ご存じの通り、中学に入ると部活に入る子が圧倒的に多いので部活と勉強の両立という問題に直面します。
これはどの子にも平等に起こることですが、部活の活動が活発な部とほとんど活動をやっていない部とかなり差があります。
学区の中学でも、土日に必ず活動がある部活もあれば、学校がある時しか行わないという部活もあり、どの部活に入るかで勉強時間の確保も変わってきます。
ただ、暇な部活に入ればそれで勉強できるかと言えば、そうとも限りません。
成績上位層は活発な部活動に入っていることも多く、絵に描いたような「部活と勉強の両立をしている子」が普通にいます。
そういう子達は、勉強する時はしっかり勉強するとメリハリをつけ、ものすごく集中します。
そして、忙しい中でも次のテストに向けた学習計画を考えています。
隙間時間にできることや、長時間勉強時間が確保できそうな時は何をすべきかと自分の勉強スタイルを確立しています。
中学生になると毎日が忙しく、あっという間に過ぎてしまうので『計画を立てて過ごす』というのがものすごく大切なテーマになります。
そして、これが勝手に成長すれば身につくスキルではないというのが困ったところです。
塾で出会った学業不振な子達は例外なく学習計画を立てた経験がない、考えたこともないという子ばかりでした。
ちなみに、これはたまたまかもしれませんが、部活も活発ではない部を自分から選んだり、レギュラーになれない子が圧倒的に多くて塾で仕事をしている時も『どうしてなのか』と気になっていました。
一方、勉強も部活も頑張っている子は会話をしている時に部活での自分の課題、レギュラーになって大会に出たい熱い思いをよく話してくれました。
課題を克服するために何をどうすべきかを考えて、次の大会まで、先生がレギュラーを決める前までに克服したいと考えて、実践していました。
中学進学後に部活も勉強を頑張らせる、学力を鍛える、出来れば成績を上げていきワンランク上の高校を目指したいと思っているなら、この『計画を立てられるかどうか』で『こうなりたい』が叶えられるかどうかを左右してしまうくらい重要です。
ですから、プランを立てられる子に育てていくことが中学からの激変する世界に適応するスキルの一つだと思っていいでしょう。
3.高校受験で自分の未来がある程度見える
義務教育は中学校までです。
その先の進路進学は子どもや家庭の考え次第ですが、今の中学生の大半の子は進学をします。
そうなると、高校に進学するには受験が避けられません。
中学3年の冬から始まる受験シーズンはまさに子どもにとって人生の大きな分岐点の一つです。
農業高校、工業高校のように専科の高校に進めば、大抵はその先の進路はその科に関わる大学や専門学校への進学、または就職をする流れになるので『こういう分野で仕事をする』というのが見えてきます。
一方、普通科の場合も色々な意味で現実が見えてきます。
普通科と一口に言っても、偏差値はかなりの幅があります。
都道府県にあるトップ高校や進学校を目指すのであれば、それはすなわち大学進学を目指すことを意味します。
その大学も、最難関大学、国公立大学の医学部や歯学部、難関私立大学を筆頭にちゃんと勉強をしないと入れない大学を目指します。
しかし、偏差値が55を切る普通科の高校になると、「共通テストを受けて二次試験を受ける」という国公立大学志望者や有名私立大学を受ける生徒が激減します。
入学するのがさほど難しくはない私立大学や専門学校への進学、就職する子もいます。
高校受験でその先の未来が予想できるので、『高校選びはどうするか』というのは実は自分の人生をどう進みたいかがダイレクトに関わってくる重要なものになってきます。
『まだ中学3年生で人生は決まらない』と思っている子の方が多いと思いますが、進路進学というのは14歳、15歳であっても自分の未来を決めてしまうくらい重要かつ、しっかり考えないと後悔ばかりになる恐ろしいものだというのを理解して欲しいなと思います。
やはり、塾で仕事をしていると色々な子に接してきて、進学してからの様子を見聞きすると『怖いな』と感じることもありました。
とくに『中学生になる怖さ』や自分の事をしっかり考えて欲しいなと思います。
まとめ
小学生と中学生とでは普段の生活もガラリと変わります。
たった一学年上に上がっただけ、進学しただけなのに、こうも変わるのかと言うくらい変わります。
その違いに戸惑いながらも次第に慣れていくわけですが、かなり実力社会、自主性が重んじられるようになるので自分の事が自分でできない子は勉強面などで苦労することが増えていきます。
親も『そういえばそうだな』と思い出すこともあるでしょう。
しかし、リアルタイムで中学生の時はそんなことにも気がつかずに必死に毎日を送っていたはずです。
こうして立ち止まって考えてみると、かなりコワイ、現実的な世界だということが分かったと思います。
中学校3年間はとても大切な時期なので、その怖い世界をしっかり理解して子どもに伝えるようにしてください。