今回は【子どもの受験 我が子が深海魚になるのを回避する根本的な方法】と題し、お話していきます。
YouTube版
エール出版社より本が出版されました。
小学3年生から4年生で気をつけるべきことを詳しく取り上げています。
kindle出版しました。unlimitedでも読めます。
完全に無料で読めるコミックエッセイです。
↓こちらはアマゾンの縦読みfliptoonです。
キンドルとは違う読み心地かなと思いますので、読み比べもしてみてください。
内容は一緒です!
透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】
新作です。
kindleのジャンル別ベストセラー獲得しました!
ありがとうございます。
受験が終わり、学校生活がスタートして最初の定期テストが5月下旬頃から順次行われます。
テストが終われば教科担当の先生から採点された答案が返却され、学年やクラス内の最高得点や平均点を教えられることもあります。
生徒たちにとってはドキドキの瞬間ですが、自分の点数が平均点をはるかに下回る点数を取ると自信喪失になります。
そして校内順位が正式に出て子どもが【成績低迷者】という順位でいると果たしてこの学校に進学したことが良かったのかどうかと親だけでなく子どもも大いに悩み、どうすればいいのか考えることになります。
合格発表で大喜びしてから数ヶ月で厳しい現実を突き付けられます。
『何とか挽回できないか』
『浮上するきっかけを作るにはどうすればいいのか』
『成績上位者はどうしてあんなにできるのか』
と次から次へと色々なことが浮かんできます。
子どもの受験は合格がゴールではなく、入ってから学校の授業についていかないと落ちこぼれてしまいます。
全員がロボットのように全く同じ成績を維持する訳ではありません。
個人個人の能力差、得意科目、苦手科目と一人一人異なります。
子ども本人が成績不振でも学校生活が楽しそうであればその点はまぁ良いのですが、高校は義務教育ではないので落第、退学という可能性もあります。
中高一貫校でも中学生の時点で成績が厳しければ学校側から『ちょっとお話が』という流れにならないとも限りません。
こうした現状を踏まえて、『合格できたから万歳』『この学校に入れたからもう良い』ではないです。
可能であれば、子どもが深海魚にならないような学校を選ぶことが大切です。
どんな点に気をつければ良いのかを考えていきます。
1.子どもの学力と学校のレベルを考慮する
受験する前であれば、間違いなく子どもの学力と学校のレベルをしっかり考慮することが大切です。
中学受験、高校受験は当日の筆記試験で合格が決まります。
どんな問題が出るかは、入試を受けてみないと分かりません。
そして、本当はチャレンジ校、合格する可能性は低いけれど受けてみた学校の入試が妙に合っていて合格するというケースも決して珍しくないです。
望んでいた以上の学校に合格すれば、親子や祖父母親戚一同狂喜乱舞でしょう。
しかし、入学してからが本番です。
これは揺るぎない真実です。
やはり冷静に考えても、ギリギリで入った子どもと、受験生の頃から模試でずっと可能圏、安全圏、合格圏を連発してきた同級生との学力差はどう考えてもあります。
その学校のレベルの基準は当然ながら『順当に受かった子』になります。
ですから、ギリギリセーフで入った生徒が定期テストを受けて、問題が解けない事態になるのも酷な言い方ですが『出来なくて当然』『当たり前』です。
ここは受験校を決める際に本当に気をつけて欲しいです。
授業が理解できない、使用している教科書や副読本も難しい、もちろんテストはチンプンカンプン。
これでは学校での授業が苦行となり、せっかく勉強を頑張って受験をしてもその努力が報われない形になります。
子どもが当初予定していた志望校よりもワンラン、ツーランクも偏差値グループの高い学校に入ると上位層との差が4月の時点でかなりあり、勉強委面では【無理ゲー学校生活】を送ることになります。
偏差値や知名度で受験校を選ぶのではなく、やはり子どもの身の丈に合う学校、進学後に勉強についていけそうな学校を選ぶことが子どものためでもあります。
2.学校の授業スピードを事前に把握する
中学校は義務教育ですが、私立中高一貫校では概ね中学3年生頃には高校内容に入るので先取り学習をし、授業スピードは速いです。公立小学校とは比べ物になりません。
そして、高校でもたとえ公立であっても進学校であれば大学受験に向けて巻き巻きで授業が進みます。
こちらも、公立中学時代とは違います。
さらに、義務教育時代のように真ん中より下の児童生徒に合わせた授業内容、スピード、ではないです。
公立高校でも真ん中より下の生徒に合わせることはありません。
そうしているとカリキュラムが消化できないです。受験に間に合いません。
ママさん達の話やインターネットの口コミで『授業のレベルはどの位か』『授業スピードはどの程度か』は何となく分かりますが、実際に子どもが受けてみないと大丈夫かどうか確認できない歯がゆさがあります。
とくに理解していないままトントンと授業が進むと子どもは大いに焦ります。
勉強しようにも、全教科が同じような速度で進んでいくと『分からないから家で復習しよう』となり、その量は膨大になります。
部活動もあれば、ちょっと実行不可能な状態になります。
そんな様子を見た親は心配になりますよね。
勉強についていけるよう、習った単元をしっかり理解できるよう個別指導の塾に通わせたり家庭教師を頼んだりと、またまた教育費が発生する事態になってしまいます。
本来は子どもが自学自習をしていくのが望ましいのですが、授業スピードとレベルが子どもに合っていないと予想外の出費が発生することもあるので注意が必要です。
たとえ順当に合格した学校であっても、小学生時代や中学生時代の勉強とは切り離してリスタートした気持ちで予習をして授業に臨むようにしましょう。
3.中学や高校受験合格が最終ゴールではないと親子で肝に銘じる
子どもの受験で名門校、人気校は多くの親子が憧れます。
けれど、学力の面、そして倍率が高いなどそう簡単に合格はできません。
そうした中、思いがけず合格を勝ち取れその喜びは倍増し、親子ともども『この世の春』になります。
そうではないけれど、志望校に受かって親子で歓喜して涙を流すという感動の場面も受験あるあるです。
しかし、中学受験や高校受験が子どもの人生での最終ゴールではありません。
まだまだ子どもの人生は続いていき、中学や高校は人生という未知の通過地点です。
頭では分かっていても、熱望する学校に受かるとそのことが人生最大の目標となり、子どもが燃え尽き症候群になることもあります。
受かったことでその後の学校生活、とくに勉強面でのやる気が湧いてこなければどんどん成績が低迷します。
一度深みにはまると、そこから脱却するのはかなり至難の業です。
同級生との学力差が広がり、赤点を取り続ければ留年や退学という話にもなります。
せっかく合格しても、苦しみに満ちた学校生活にならないよう『受験の先にも道は続く』『これが最終ゴールではない』と肝に銘じましょう。
とくに燃え尽き症候群は非常に厄介です。
そういう事態にならないよう、学校に進学してからの話やその先の話、つまりは大学や就職の話をして子どもの意識を未来に向けるようにしてください。
・学校ではどんな部活に入りたいか
・学校行事で楽しみなイベントはあるか
・学業不振を避けるために一週間の学習計画を考える
・実現可能な目標を掲げる
・友達と進路について語り合う
燃え尽き症候群を回避することはすなわち深海魚になるのを回避することにつながります。
意識を『合格した』という過去ではなく、未来志向に持っていくようにしましょう。
まとめ
『この世の春』が続いていると思いきや、気がつけば初夏と季節は移り変わり定期テストの時期がやってきます。
私も高校での定期テストを受けて雷に打たれたかのような衝撃を受けたのを昨日のように覚えています。
どんなに平均点が低いテストでも、涼しい顔で高得点をとる成績上位者がいます。
その一方で、低い点数しかとれない生徒もいます。
同じ入試問題を解いて合格していても、学校がスタートし、夏休みを経ても両者の学力差が卒業までに縮まることは難しいです。
深海魚になりやすい条件として挙げられるのが『身の丈に合わない学校に進んでしまった』『合格が全てで目標を失い燃え尽き症候群になった』です。
子どもの人生で10代は非常に多感で、大切な時期です。
その時期を我が子がどんよりした気持ちで過ごさせたくないですよね。
受験する前に、志望校選びをする際に『もし受かっても深海魚になる可能性は低いか』という視点を持って探していくのも戦略の一つではないでしょうか。