今回は【塾の自習室のメリットデメリット 合う子と合わない子】と題し、塾の自習室についてお話をしていきます。
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集団形式、個別形式問わず、今では自習室を完備している塾が多くなってきています。
また、ここ数年は【自学自習】というあたらしいスタイルの塾も登場しており、【自習室があるかどうか】というのは、塾選びのポイントの一つになっています。
しかし、自習室さえ行けば子どもが必ず勉強するわけではありません。
親に言われて来たけれど、思うように勉強が進まない子、はかどらない子もいます。
親からすれば家でゴロゴロするよりは、または家で勉強もせずに過ごしているのを見てイライラを募らせて喧嘩するよりは、塾に行って欲しいと思って【自習室に行きなさい】と口にしますが、親の期待通りになるとは限りません。
そこで、自習できる子の条件や塾の自習室のメリットデメリットをご紹介していきます。
条件1..集中力がある
自習室は勉強する場所、端的に言えば勉強するためだけに設置された場所です。
成績を上げたい、苦手をなくした
、志望校合格を目指して頑張る、という目標を持った生徒たちが集まる場所でもあります。
静かな環境で勉強するには、集中力が必要です。
集中力がないと、居心地が悪くなり早く家に帰りたい、この場から逃げたいと思うようになります。
親は【受験生だから勉強する】とか、【塾なら家にいるよりも勉強するはず】と思っていますが、集中力は学年が上がれば身につくものではありません。
高校生よりも小学校低学年の生徒のほうが集中力がある、というケースを見たことがあります。
集中力が足りない子が、周囲がバリバリ勉強する子に囲まれてしまうと気疲れしたり、圧倒されることがあります。
もちろん、【頑張るぞ!】という気持ちになればそれが一番なのですが、そういう気持ちが短期間で湧き上がることは難しいです。
自習室に送り出す時は、うちの子は集中力があるかどうか見極めてください。
条件2.構ってもらいたいと思っていない
自習室は見回りの先生だけでなく、学習相談や分からないことを教えてくれる先生が近くの部屋にいる、または常駐していることがあります。
あくまで勉強する子をサポートするために先生がいるのですが、中にはかまってちゃんもいます。
勉強目的ではなく先生と話をしたいなどなど。
かまってちゃんにも程度があります。
先生と話をしていても、集中するときは集中する生徒もいます。
その一方で、メリハリをつけるのが苦手でダラダラと先生に話しかける生徒もいます。
親が成長してきた我が子がどんなタイプか正確に把握するのは簡単ではありません。
家では無口でも塾では先生に四六時中話しかける子もいます。
自分の子どもの様子が分からない時、自習室によく通っている時は【自習室でどのように過ごしているか】を塾の先生に確認してください。
条件3.自学できるだけの学力がある
自分で勉強するには、問題を、ある程度解けるだけの学力が必要です。
【全く勉強しないから塾の自習室で勉強して学力をつけてきなさい】と送りだしても、問題が解けなければ意味がないです。
学業不振の子は、そもそも勉強の仕方が分からなかったり、自分の勉強スタイルを確立出来ていません。
勉強についてまだ右も左も分からない中で、【自分一人で勉強する場所】である自習室に放り込んでも学力向上にダイレクトに繋がる可能性は低いです。
勉強することに慣れていたり、家でも勉強できている子でないと自習室に行く意味があまりありません。
塾の自習室を利用させたい時は、家でも自分で勉強できるようになっているかどうか振り返ってみてください。
それでは、次から自習室を利用するメリットとデメリットを取り上げていきます。
メリット1.静かな環境で勉強できる
自習室の売りは【静かな環境で勉強できる】という絶対に譲れないメリットがあります。
家では落ち着かない。
妹や弟が騒々しくて勉強できる環境ではない。
こういう中で勉強するのは難しく、【集中して勉強したい】と思っている生徒にとって自習室は救世主的な存在です。
塾によって異なりますが、自習室の利用も季節休みや休日は長時間開いていますし、夜も比較的遅い時間まで空いています。
開いている時間や曜日が限定されていないため、利用する側としては気軽に足を運べます。
メリット2.空調完備
塾では冷暖房完備というのが当たり前です。
暑い夏、塾に行けば涼しい中で勉強できる環境が整っています。
我が家の子ども①も、受験学年である今年はかなり頻繁に自習室を利用していました。
涼しさというのは勉強する上で集中力を保つ重要な条件です。
蒸し暑い日本の夏で、クーラーなしでひと夏過ごせる場所というのはすごく限られています。
とくに今年、2023年のように歴史的な猛暑となった夏ではクーラー無しで、扇風機オンリーで乗り越えるのは過酷なゲームのようなもの。
部屋が暑いと集中力が欠けてしまうので、塾の自習室のようにオールタイム空調完備は勉強するには完璧な場所です。
メリット3.ライバルと切磋琢磨できる
自習室に行くと、同じ志望校を目指している同級生が勉強に来ていることがあります。
相手よりも早く自習室に行きたい。
相手よりも遅くまで勉強する。
子ども①も自習室通いをするようになり、勉強への意識が劇的に変わっていきました。
お互いを成長させることにもなりますし、同じタイミングで一緒にお弁当を食べて【一緒に頑張ろう】という同志のような気持ちを持ち、連帯感を強くすることもできます。
また、神童さんである同級生の集中力や勉強量を間近で見ることで【あんなに賢いのにここまで勉強するのか】という現実を知ることにもなります。
親の立場からすると、ライバルと切磋琢磨できるというのが自習室を利用する最大のメリットですね。
しかし、デメリットが全くないわけではありません。
次からは、自習室を利用する際のデメリットをご紹介していきます。
デメリット1.うるさいグループが集まることがある
塾に在籍している生徒のカラーにもよりますが、仲良しグループが自習室を利用する。
それが静かなグループならまだしも、うるさいグループだと自習室とは言えない雰囲気になります。
自習室で勉強しているけれど、すぐに休憩をする。
休憩している時間の方が長くて、会話ばかりしている。
塾の自習室をたまり場のようにしてしまうグループがいると、自習室に行くことがマイナスになります。
子どもが自主室の利用を検討している時は、普段から利用している生徒がどのような生徒なのか把握するのが無難です。
デメリット2.テスト近くになると混雑する
自習室は勉強するための場所です。
ですから、テスト近くになると普段顔を出さない子も来るようになります。
そうすると、席の取り合いになることもあります。
テストが近いと長時間利用者が増えるので席が空くのを待っていても時間の無駄になることもあります。
せっかく席が取れても、お昼を食べる休憩スペースが混んでいたりと、自分のペースで過ごせないです。
自習室が混んでいると家にいる時以上に勉強が進まないというデメリットがあります。
デメリット3.勉強した気分になる
ご存知の通り、自習室は生徒が勉強する場所として存在しています。
そこに集まるのは勉強するために来ているので、基本的には静かです。
神童レベルの子がいたり、進学校を目指している子、中学受験をする小学生などが集合しています。
そんな中にいると、それだけで勉強した気分になってしまうことがあります。
本当は、集中力が途切れやすく休憩時間が長いけれど塾に来て、しかも周囲は学力上位層ばかり。
そんな人たちに囲まれていると【自分も頑張っている】と勘違いしてしまう。
残念ながら、そう勘違いしてしまう生徒は時々います。
自習室に来ることだけで満足してしまうのも、デメリットの一つです。
まとめ
塾での設備の一つとして自習室は冷暖房設備と同じように【あって当たり前】というものになりつつあります。
子どもの勉強時間を確保させたい親にとっては、自習室に行かせたい気持ちが出てくるのも当然です。
ただし、何事でもそうであるように、合う合わないがあります。
自分の子どもは自習室に行って学力向上、成績アップにつなげられるかどうか、考えてから【自習室に行ったら?】と声をかけてみてください。